合格年齢から見る会計士の転職適齢期:会計士のキャリア小六法 第2回

  • 2013/12/21

 

前回(公認会計士の転職適齢期はいつなのか?)では、転職適齢期には「内的要因」と「外的要因」があるとお伝えしました。また、内的要因は「年齢」「実務経験」「年齢と経験のバランス」で構成されるともお伝えしました。

今回は、これらを踏まえて、みなさんのキャリアの転職適齢期をどう考えたら良いのかを解説します。

 

合格年齢によって異なる転職適齢期

前回の最後に述べましたが、公認会計士に関しては、会計士試験の平均合格年齢が26歳前後であり、キャリアをスタートする年齢が個々人で異なるため、そこを考慮しながら転職適齢期を見極める必要があります。

では、合格年齢と適齢期の関係をどのように考えればよいのでしょうか?ここでは3パターンを例にあげて適齢期を解説します。

 

123歳で公認会計士試験に合格し、監査法人に就職した場合

大卒後1~2年目の23歳程度で会計士試験に合格した場合、一般的な大卒と同じく、監査を4~5年経験した頃に20代後半になりますので、27、28歳くらいでの評価が最も高くなります。(例1に関してはわかりやすいと思います。)

 

226歳(平均的な合格年齢)で公認会計士試験に合格し、監査法人に就職した場合 

公認会計士の平均的な合格年齢である26歳で会計士試験に合格した場合はどうでしょう?

この場合、監査を4~5年経験すると30歳、31歳という年齢になります。この30歳、31歳という年齢は転職市場でも比較的ニーズのある年齢であるため、この時期が転職適齢期であると言えます。ただ、20代のほうがやや有利であったりもするので、監査を3~4年経験した29~30歳頃でもよいと言えます。

 

330歳で公認会計士試験に合格し、監査法人に就職した場合

最後に、30歳で公認会計士試験に合格した場合です。このケースに関しては、合格までに会計・財務系の実務経験があるかどうかも影響してきますので、2パターンに分けて解説します。

  • 合格までに会計・財務系の経験がある場合

会計士試験に合格する前に、経理財務などの会計関連の実務経験がある場合、その内容や経験年数、どういった進路に転職したいかなどにもよりますが、年齢と経験のバランスを考えると3年程度の経験を積んだ33歳くらいでの転職が良いと考えられます。経験は5年、6年と長いほうが良いですが、そうなると35~36歳となり転職市場での求人が少なくなる時期に入りますので、3年程度の経験で転職するのが良いとなるわけです。ただし、前職の実務経験が1~2年と短い場合は33歳よりも後の年齢まで経験を積んでから転職するのが良いケースもあります。

  • 合格までに会計・財務系の経験がない場合

会計・財務関連の実務経験がなく、30歳で会計士試験に合格した場合は、少なくとも5年程度の実務経験を積んだ35歳以降での転職が良いと言えます。年齢が高くなるデメリットはありますが、実務経験やスキルをしっかりと高めてからの転職が良いと言えます。

 

年齢と経験だけで転職を判断するのでよいのか?

さて、ここまでの解説を読むと「じゃあ、自分は~歳の頃に転職しようかな」と考える人もおられるかと思います。ただ、転職適齢期には「外的要因」も影響してきますので、その点も考慮しなければなりません。

また、ここでは便宜上「実務経験~年程度」と簡略化していますが、実際は、年数だけではなく、インチャージ経験やマネジメント経験の有無、監査で担当した業種やクライアント規模など、経験の内容やスキルも問われます。

転職適齢期の見極めは意外と複雑なのです。

次回は、転職適齢期を見極めるための「外的要因」について解説します。

公認会計士の転職と景気の関係は?:会計士のキャリア小六法 第3回

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