公認会計士ナビをご覧のみなさんこんにちは。編集長の手塚です。
今日は映画館から失礼します。
去る1月21日より会計士を主役とした映画「ザ・コンサルタント」(主演:ベン・アフレック)が公開されています。
画像引用元:ワーナー・ブラザーズ
実は会計士ナビ・編集長の手塚は映画好き、かつ、会計士がハリウッド映画の主役になるなんてこんな機会はそうないかも、ということで今日は映画レビューをお届けしようと思います。(これから観る人もいると思うので、ほぼネタバレなしで設定と見どころだけ解説します。)
ちなみに、本当は公開前にお届けしたかったのですが、試写会の招待は来ず(映画会社とツテがないので…泣)、試写会の抽選に応募してみたのですが見事にハズレました。
次に会計士の映画があるときは招待状来ないかな…|д゚)チラッ
「ザ・コンサルタント 」の原題は「The Accountant」
さて、早速本題の映画解説に入りたいところですが、この「ザ・コンサルタント」を観るに当たって、ひとつだけどうしても気になったことがあります。
それは、タイトルです。
この映画の原題は“The Accountant”、つまり、「会計士」なのですが、邦題では「ザ・コンサルタント」へと改題されています。
「会計士」や「アカウンタント」より「ザ・コンサルタント」のタイトルの方が売れそうということでしょうか…ぐぬぬ…
ちなみに、劇中での主人公のキャラクターは、コンサルタントではなく、ばっちり会計士として描かれています。
会計士を演じるのは?「ザ・コンサルタント」の登場人物
さて、いよいよ本題。この「ザ・コンサルタント」はどんな映画なのでしょうか?
「ザ・コンサルタント」は、自閉症、しかし、無敵の暗殺術を有する謎の会計士、クリスチャン・ウルフを主人公とした映画です。
主人公のクリスチャン・ウルフを演じるのはベン・アフレック。
画像引用元:映画『ザ・コンサルタント』オフィシャルサイト
「グッド・ウィル・ハンティング」や「アルマゲドン」、最近では「ゴーン・ガール」などにも出演する名優です。グッド・ウィル・ハンティングでは、アカデミー賞とゴールデングローブ賞の脚本賞を受賞しています。
そんなベン・アフレック演じるクリスチャン・ウルフは、シカゴ近郊の田舎に会計事務所を構える自閉症の会計士。
自閉症の影響で数学に関する天才的頭脳を持っています。
実は、彼には裏社会の会計士というもうひとつの顔があるのですが、物語は、
- 現在のクリスチャン・ウルフ
- それを追う財務捜査官
- クリスチャン・ウルフの生い立ち
の3つストーリーが並行して進んでいきます。
128分と短くはない映画ですが、ストーリーは、いくつか伏線がはられつつ、それが回収されながら比較的テンポよくラストへと進んでいきます。
そして、ヒロインのデイナ・カミングスを演じるのは、アナ・ケンドリック。
画像引用元:映画『ザ・コンサルタント』オフィシャルサイト
日本ではあまり有名ではないかもしれませんが、アカデミー賞やゴールデングローブ賞で助演女優賞にノミネートされたこともあります。
また、美人なルックスと相反してインスタグラムなどSNSでの奔放な発言をするキャラとしても人気があります。(余談ですが、このアナ・ケンドリックは編集長の好きなハリウッド女優のひとりで、彼女の出演作でおすすめは、「50/50(フィフティ・フィフティ)」と「マイレージ、マイライフ」です。)
ヒロインのデイナは経理担当として登場。父親が会計士という設定でもあります。
ちなみに、デイナを演じるアナ・ケンドリックは母親が本当に会計士だそうです。
「ザ・コンサルタント」の見どころは?会計の話は出てくるの?
この「ザ・コンサルタント」ですが、アクション映画ですので、アクションシーンでは、ムキムキにビルドアップされたベン・アフレックがパワフルな格闘術を見せてくれます。
一方で、主人公のクリスチャン・ウルフが会計士であり、ストーリーは企業の不正を見つけるところから展開していきますので、映画では随所で会計用語や会計関連のシーンが出てきます。
例えば、物語の冒頭では、主人公が町の農場主の税務相談にのり、節税のアドバイスをするシーンが出てきます。
また、映画の公式サイトのストーリー紹介では「企業の財務調査を行う*」と書かれてありますが、英語のセリフでは“Forensic Accounting”(フォレンジック・アカウンティング/不正会計の調査)と表現されているなど、会計業界人ならわかる専門用語が語られていたりもします。
*主人公が不正調査を行う企業はIPO準備企業という設定なのかな?と思ったのですが、観た方がいましたらご意見お聞かせください。
ただし、あくまで大衆向け映画ですので、専門用語や専門的シーンは少なめ、かつ、本格的でもないので、税務・会計用語を知っている人なら少しだけ映画に親しみがわくかもといった程度で、会計知識のない方でも十分に楽しめる映画です。
主人公は”公認会計士”なの?
気になるクリスチャン・ウルフの資格ですが、劇中では主人公の職業は“Accountant”と表現されていますが、CPA(Certified Public Accountant/公認会計士)であるという明確な表現はなく、会計士有資格者かどうかはわかりませんでした。(前述の通り劇中では税務相談のシーンがありますが、アメリカでは税務は資格者の独占業務ではないので無資格者でも税務相談にはのることができます。)
ですので、日本語に訳すならもしかすると「会計士」より「会計コンサルタント」の方が正確なのかもしれません。
その他では、ベン・アフレックのファッションにも少し注目です。
格闘術を駆使する主人公という設定ということで体格はとても良いのですが、そのマッチョなボディに(あまりイケてない)メガネとスーツ、斜めがけカバン、よれよれのシャツということで、「アメリカでは会計士に対してそうゆうステレオタイプがあるのかな~」とか気になります。
というわけで、会計士のみなさん、この週末は「ザ・コンサルタント」を観に劇場へと足を運んでみてはいかがでしょうか。
「ザ・コンサルタント」予告
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