このコーナーでは、“くわえもん”こと高桑昌也氏が、厳しく、優しく、ユーモラスに公認会計士のみなさんのお悩みに答えます!
さあ、みんなくわえもんに相談してみよう!
くわえもんとは?
高桑昌也 通称“くわえもん”
公認会計士・税理士
株式会社エスネットワークス
プリンシパル
麻布高等学校・慶應義塾大学卒。大学在学中の2000年に公認会計士2次試験に合格。中央青山監査法人、金融庁への出向、都市銀行でのデリバティブ業務を経て現職。さそり座O型。秋田県男鹿半島出身。
趣味:写真、旅行、夜の麻布・六本木
【参考サイト】
今回のお悩み:高校から会計士試験の勉強を始めたい。何からやればいい?
今回の相談者
るるるさん
※写真はイメージです。
相談内容
こんにちは。高校1年生です。
私は将来公認会計士になりたいと思っています。
今のうちから公認会計士試験の勉強を始めたいです。理由は自分の興味をさらに深めたい、本当に就きたい職業か見極めたいからです。(今すぐ合格したいと言うよりは、先取りして探りたいという感じです。因みに大学在学中には合格したいです。)
そこで質問があります。今から勉強を始めるならば、何からどのように取り組むべきでしょうか。それとも大学進学に向けた勉強に力を入れるべきでしょうか…。
私は商業高校ではなく、進学校(?)に通っています。勉強時間を多く割ける自信はありません。
予備校を検討すべきか、参考書や問題集を購入すべきか…。正直何から始めたらいいか全く分かりません。
ぜひくわえもんさんにアドバイス頂きたいです。宜しくお願いします!
くわえもんからの回答
るるるさん、こんにちは。くわえもんです。
高校1年生で公認会計士を志すとは、なかなか珍しいですね。
私にも当然高校時代はあったのですが(笑)、正直あまり公認会計士の仕事内容をよく理解していなかった記憶があります。
さて、早期に公認会計士試験に合格されたいとのことですが、ポイントは2つあります。
1.簿記を得意になること
公認会計士試験の論文式試験は、以下の科目、得点配分となっています。
- 会計学(財務会計、管理会計、財務諸表論)300点
- 監査論 100点
- 企業法 100点
- 租税法 100点
- 選択科目 100点(経営学、経済学、民法、統計学から1科目)
このうち、監査論や企業法、経営学、民法はいわゆる理論科目と言われるもので、受験生間の点差がそれほどつかないと言われています。
一方、財務会計、管理会計は計算科目と言われるもので、試験で受験生の点差が「はっきり」つく科目です。
それゆえ、簿記を得意になり、財務会計、管理会計で高得点を取ることが、早期合格への鉄板(近道)であります。
私が公認会計士試験に合格したのが2000年で、もう20年前のことなのですが、本番の計算科目(当時は簿記と原価計算という名称だった)で満点近く取れたので、余裕をもって合格できた記憶があります。
2.簿記を嫌いにならないこと
簿記の初学者でありがちなのが「無味乾燥な簿記の勉強に退屈してしまって、いつの間にかやらなくなる」です。
「借方」とは?「貸方」とは?から始まり、売掛金や買掛金などの勘定科目が出てきます。ここで「面白くないな・・・」と感じてしまう方がいらっしゃるようです。
そうなってしまっては勿体ありません。
最初は、簿記を感覚で勉強しましょう。
オススメの書籍は「アカウンティング・エッセンシャルズ」です。
私が大学1年生の頃、大学の簿記の授業で出会った本ですが、分かりやすさに目からウロコでした。
ひとまずこの書籍で簿記とは何か?を楽しく学んでいただき、半年から1年以内に簿記2級を取得することを最初の目標にしてみてください。
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