みなさんこんにちは、公認会計士ナビ編集長の手塚です。
今日はPwCあらた有限責任監査法人(以下、PwCあらた監査法人*)さんのオフィスにお伺いしています。
※2015年7月に法人名変更のため、旧法人名の「あらた監査法人」を記載している場合がございます。
さて、会計士のみなさんは「BIG4監査法人」(PwCあらた、新日本、トーマツ、あずさ)のそれぞれの特徴についてどれくらいご存知でしょうか?
会計士の方にはBIG4監査法人で働いている方や働いていた方も多いかと思いますが、自分の在籍しているorしていた法人以外の話となると、
「あそこの法人は初任給が良いらしいよ」(…と専門学校時代の友達が言っていた)
「あそこの法人は残業代が付けやすいらしいよ」(…と補習所の同期が言っていた)
「あそこの法人は今、辞める人が多くて雰囲気が良くないらしいよ」(…とネットに書いてあった)
など、いろいろと噂は耳にはしているものの、各法人の特徴をきちんと把握している人は意外と多くないのではないでしょうか?
また、採用サイトを見ても、働いている人の本音まではなかなか見えにくいので、監査法人に限らず他の会社の実情を知るのは簡単ではありませんよね。
というわけで、今回は「PwCあらた監査法人の特徴を明らかにしてみよう!」と、PwCあらた監査法人さんの若手会計士のみなさんとの本音トークで実情を聞いてきましたので、その一部始終をお届けします!
本記事は、PwCあらた監査法人さんの提供でお送りしますが、人事の方から「普段聞きにくいことでも何でも聞いていいですよ」と許可を頂きましたので、本当に何でも聞いてみようと思います。
<本記事の目次>
- 今回、お話を聞かせてもらった会計士のみなさんをご紹介
- なんでPwCあらた監査法人を選んだの?やっぱり国際性?
- PwCあらた監査法人の職場環境ってどうなの!?休みのとりやすさや福利厚生は?(後編にて公開)
- PwCあらた監査法人ではどんな会計士になれるの?PwCあらたの会計士たちが考える将来像(後編にて公開)
今回、お話を聞かせてもらった会計士のみなさんをご紹介
今回、話を聞かせてもらったのは下記の4名のみなさんです。
せっかくの機会ですので、定期採用で入所した方、他のBIG4監査法人から転職してきた方、あらた監査法人設立時に中央青山監査法人から移籍されPwCコンサルティングへの出向経験もある方と様々なバックグラウンドの方にお集まり頂きました。
玉井賢吾さん
- 公認会計士/シニアアソシエイト
- 入所年:2008年12月 所属:MDS TICE
玉井さんは、2008年、公認会計士試験合格、定期採用であらた監査法人に入所。外資系IT会社の日本支店や国内最大手電機メーカー子会社の監査、海外からのReferred workに従事されています。2016年には7月より3ヶ月間オーストラリアのメルボルンに短期出向されていたそうです。
渡邊祐弥さん
- 公認会計士/マネージャー
- 入所年:2008年12月 所属:FS BCM
渡邊さんは、玉井さんと同期で、2008年、公認会計士試験合格、定期採用であらた監査法人に入所されています。国内大手金融機関や外資系金融機関などの監査及び保証業務、金融機関の規制や財務諸表作成支援アドバイザリー、デューデリジェンス等を経験。2016年よりマネージャー。その他、補習所の運営委員や内部の監査品質向上のための活動にも従事されています。
岩堀智子さん
- 公認会計士/シニアアソシエイト
- 入所年:2016年3月 所属:FS FRA
岩堀さんは、2009年公認会計士試験合格、コンサルティングファーム、他BIG4監査法人を経て、2016年3月、PwCあらた監査法人に入所。今回、唯一の転職組です。 コンサルティングファームでは財務報告アドバイザリー業務に携わり、他BIG4監査法人では金融事業部にてアセットマネジメント会社を中心とした幅広い業種の監査業務に携わっていました。PwCあらた監査法人では、金融機関を中心としたUSGAAPやIFRS決算支援プロジェクトおよび監査業務に従事されています。
濵田大輔さん
- 公認会計士/マネージャー
- 入所年:2006年9月 所属:MDS FRA
濱田さんは、2004年公認会計士2次試験合格、中央青山監査法人を経て、2006年9月にあらた監査法人に入所。中央青山監査法人からの移籍組です。 中央青山監査法人とあらた監査法人では、国内上場会社の監査業務に6年間従事、2012年から2015年までPwCコンサルティング株式会社(現PwCコンサルティング合同会社)へ出向し、国内大手上場企業向けに会計方針書の策定、財務経理業務の改善、会計システムの導入支援なども経験されています。帰任後は、コンサルティング業務に加え、IFRS導入支援、外資系国内企業の監査に関与されています。
さて、さっそく特徴的な部門名が並んでいますね。「MDS」「FS」「FRA」などみなさんはおわかりになりますか?
こちらに関しては人事の方に補足してもらいましょう。
【参考URL】組織体制 | 法人紹介 | PwCあらた監査法人 定期採用サイト
BIG4監査法人は、法人によって部門の分かれ方もそれぞれ少しずつ違うのでこのあたりも新鮮ですね。それでは、部門を理解したところで本題に入りましょう。
なんでPwCあらた監査法人を選んだの?やっぱり国際性?
今日はみなさんにPwCあらた監査法人さんの魅力や特徴を本音トークで聞かせてもらうためにおじゃましました。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
(お、堅い感じで始まるかなと思ったけど、みなさん意外とフランク。)
では、最初にお伺いしたいのですが、みなさんはそもそも何でPwCあらた監査法人さんを選んだのですか?
そうですね、私は香港に住んでいたことがあったのですが、国際企業を担当できる法人を志望していたんです。
わかります。国際的なイメージの強いPwCあらたさんですから、国際業務に携われそうな点が決め手になって選んだのですね?
はい、そこの魅力はもちろん感じていました。ですが、決め手はそこではなくて…
えっ?
実は、PwCあらたに入社した年の前年にも各監査法人の就職説明会に参加していたのですが、その年は会計士試験に落ちてしまったんですね。不合格ですごいショックだったのですが、不合格がわかった後に一番にメールをくれたのがPwCあらただったんです。「今年は残念でしたが、まだ大丈夫です。来年がんばりましょう!」」って。
その励ましのメールを見て「今年採用対象になる人だけじゃなくて、将来の候補者にも気遣いできるって素敵な法人だな」って感動して、若かったのもあるのですが(笑)、翌年はPwCあらたを第一志望で受けました。
なるほど。人事の方の気遣いがきっかけだったんですね。業界では、PwCあらたさんって国際色が強いイメージありますけど、みなさんそれが理由で入所するわけではないんですね。
そうなんです。私なんか、恥ずかしい話、あらた監査法人が国際性の高い法人ということもあまり知りませんでした。試験に受かったのが大学生のときで、正直、今思うと勉強不足だったのですが(笑)、各法人の違いもよく知らなかったですし、どの法人でも仕事は監査だから、一緒に働く人で法人を選ぼうと考えていました。その結果、面接で一番感覚が合うと思ったあらたを選びました。
国際性が高いという特徴を良く知らずに入所して、入所後にとまどったりはしなかったんですか?
学生から社会人になったので、もちろん知らないことや初めてのこともたくさんあってそれに驚いたりしたことはありましたが、風土にはあまり戸惑わなかったですね。PwCは国際性が高いので、外資風土なの?って言われることもあるみたいですけど、そういった感じではないですね。
そうなんですね。PwCあらたさんって法人内には外国人の方も比較的多いですよね?
そうですね。海外の人との感覚の違いを感じることはありましたが、仕事がやりにくいとか居心地が悪いという感覚ではなくて、海外の方にはよりフランクな方々が多くて楽しいという印象を受けましたね。なので海外や国際的なことに興味がない方でもちゃんと馴染めると思いますよ。
なるほど。岩堀さんは他の法人から転職されてきていますが、いろいろな選択肢がある中でなぜPwCあらたさんを選んだのですか?
私は、コンサルティングファームから前職のBIG4監査法人に転職をして、そこで3年ほど監査をしていたんですね。監査を経験したらコンサルティングに戻ろうと考えていたので、転職サイトに登録してみたところ、PwCあらたからアドバイザリー部門でどうですか?とのメールを頂きました。それで、最初は“話を聞こうかな”くらいの感覚で面接に参加してみたんです。
前の監査法人もBIG4ということは、そちらにもアドバイザリー部門があると思いますが、異動という選択肢はなかったんですか?
そうなんです。実は、必ずしも転職するつもりだったわけではなく、金融アドバイザリーではPwCが大きいと知っていたので、「もし他の法人で金融アドバイザリーをやるならPwCかな」くらいだったんですね。前の法人で異動すればよかったのにとよく言われますが、私がいた金融監査の部門は人手不足で異動ができなかったんです。で、PwCあらたへの転職が決まって辞めますと伝えたら、じゃあ異動する?と提案があったのですが、もう内定受諾の返事をしてしまったので…という感じでした(笑)
なるほど。前職の監査法人さんは残念だったでしょうね。最終的なPwCあらたさんへの転職の決め手は何だったんですか?
IFRS関連のプロジェクトに挑戦してみたいですとか、ある程度英語を使いたいですとか、希望していた内容が叶えられそうだったことですね。あとは、選考がとても丁寧で、選考の過程でインタビュアーや人事の方が時間をとってしっかりとPwCについて説明してくださったんですね。希望する点も不安な点も気になる点をひとつひとつ説明してくださったおかげで働くイメージがクリアになったのは大きかったです。
濱田さんはあらた監査法人設立のタイミングで中央青山監査法人から移ってこられたんですよね?
はい、そうですね。
PwCあらたさんってやっぱり中央青山さんと違いはありますか?
そうですね、ありますね。海外のメンバーファームとの連携はあらたになってからより強くなりましたし、当時と比べて、海外での取り組みが世界展開されるのも早くなって、グローバルな動きやダイナミックさがより感じられるようになりましたね。
中央青山監査法人におられた人たちって、確か、国際部に所属していた人たちの多くはあらた監査法人の設立に合わせて移籍されたんですよね?法人の解散をきっかけに転職されたり、他法人に移ったりされた方もたくさんいたと思うのですが、なぜ濱田さんはあらたへの移籍を選ばれたのですか?
そうなんです。私が所属していた国際部ではあらたへの移籍という話が出ていたのですが、もちろん他の選択肢もあったわけで、その中で移籍を選んだ理由は3つありました。
ひとつは「働いている人」で、中央青山の国際部は、行動力があって、何でもフランクに話せて、まわりを巻き込んで物事を解決していけるタイプの人が多くて魅力的だったんですね。なのでその方たちと一緒に引き続き働きたいなと。
ふたつめは、PwCの「先進性」が理由なのですが、監査ツールひとつとってみても、当時、他の法人がまだ紙面調書を使っているときからPwCはシステム化にいち早く着手し始めていて、ビジネスを先進的に進めていこうという考えがすごく感じられたんですよね。
そして、国際部にいたので、もちろん国際的な部分に興味があって、あらたではそれがより促進されそうだと思ったのが3つめの理由ですね。
なるほど…。さすがベテランということで、中央青山からあらたさんへの変遷や監査ツールのシステム化など法人の歴史に通じておられますね。
いえいえ、古くからいるだけです(照)
後編ではPwCあらた監査法人での勤務環境やキャリア形成について伺っています!
→後編はこちら
PwCあらた有限責任監査法人キャリア採用
PwCあらた有限責任監査法人では、監査やアドバイザリー部門で公認会計士(USCPAなど海外の会計士含む)を積極採用中です!
すぐ応募してみたい方はもちろん、「まだ応募するほどではないけど、PwCあらた監査法人が気になる…」という方も気軽に参加できるカジュアル面談会やセミナーも随時開催中です。
カジュアル面談においては、まずは、PwCの採用担当者が、皆様のご経験、ご希望に応じたPwC内の各部門でのキャリアパス等をご紹介させていただくことも可能です。
今回の記事でPwCあらた監査法人さんに興味を持って頂いた方は、下記のキャリア採用ページからぜひお申込みください!