前編では、PwCあらた有限責任監査法人(以下、PwCあらた監査法人*)に所属する4名の公認会計士のみなさんに、同社を選んだ理由をお伺いしました。
※2015年7月に法人名変更のため、旧法人名の「あらた監査法人」を記載している場合がございます。
後編の今回は、PwCあらた監査法人の福利厚生やキャリアパスについてお伺いします!
<本記事の目次>
- 今回、お話を聞かせてもらった会計士のみなさんをご紹介(前編にて公開)
- なんでPwCあらた監査法人を選んだの?やっぱり国際性?(前編にて公開)
- PwCあらた監査法人の職場環境ってどうなの!?休みのとりやすさや福利厚生は?
- PwCあらた監査法人ではどんな会計士になれるの?PwCあらたの会計士たちが考える将来像
PwCあらた監査法人の職場環境はどうなの!?休みのとりやすさや福利厚生は?
では、次に、PwCあらた監査法人さんの職場環境はどうですか?休みのとりやすさなど、他の法人から転職されてきた岩堀さんいかがですか?
私の個人的感覚ではありますが、休みのとりやすさの面ではどちらも同じくらいで、とり方の基準が違うという印象がありますね。
とり方の基準が違うとは?
前の法人は、マネージャーが、メンバーが休みをとれるように管理する仕組みでした。なので、スタッフもみんな休みはちゃんととれましたが、その分、早いうちから半年の日程まで休む日を決める必要があって、急な休みはとりにくかったです。
今は、先の日程まで休みを決めたりはしなくて良いので、プロジェクトの合間であれば近い日でも休みもとることができます。ただ、前職の監査と違って今はアドバイザリー部門なので、先の日程の休みをとる加減は難しいですね。その時期にどんなプロジェクトが入っているかわからないので。
他のみなさんはどうですか?
私のいる監査部門だと先まで見通して休めますね。年間の監査スケジュールがあって仕事の予定が読みやすいので。近い日程の休みに関しても、どれくらい急にとるかにもよりますが、とることはできます。少なくとも休んではダメと言う人はいないですね。子どもの送り迎えなんかはみんな普通に行っているので、家庭の状況に合わせて遅めの出社や早めの退社も自由にできますね。
最近って、監査法人業界全体が人手不足で、法人さんによっては人員不足で休めないとか休みにくいとか聞くこともあるのですが、そう言ったことはないんですか?
そうですね、あまりそういったことは聞かないですね。もちろん部門にもよりますし、監査は季節性の仕事なので時期によっては休みにくいですが、全体で見ると閑散期はしっかり休んで、繁忙期はしっかり働いてと、メリハリは効いていると思います。
でも、休みの取り方って最終的には個人に委ねられていますからそこで差はでますよね。
そうですよね。PwCあらたは、「休みの取り方は自分でコントロールしていいですよ」という環境なんです。なので、「みんなに合わせてここで休まないといけない」「みんなと一緒じゃないと休みにくい」というのではなく、仕事の期日さえしっかり守っていれば、人によってどこをどれくらい休みにするかとかはわりと自由です。
福利厚生面はどうですか?気に入ってるものやお勧めのものはありますか?
個人的には、協会けんぽ*のポイントが付与されるのが気に入ってますね。旅行や買い物に使える数万円相当のポイントが年2回に分けて貰える制度です。金額も悪くないというのもあるのですが、忘れた頃に付与されるのでちょっとしたお小遣いのような感じがあって気に入ってます。
*健康保険を提供する全国健康保険協会による福利厚生サービス。
うんうん。
それ、前の法人の方が貰えるポイントが多かったです(笑)
えっ!?
あ、でも、フレックスや時短勤務はあらたのほうが充実していますよ。フレックス制度も使いやすいですし、子育てや家族の介護のための時短勤務があるし、自由度は高いですよね。
【参考URL】休暇制度・社内交流 | 制度と働き方 | PwCあらた監査法人 定期採用サイト
確かに、育児とか介護の休暇や時短制度はみんな使っていますよね。朝夕は子どもの送り迎えをしている人とか。あと、Google*も導入したので、在宅勤務や時短勤務をするインフラは整いましたよね。
*Googleが提供するクラウド型グループウェアG Suite(旧:Google Apps)。PwCはグローバルでGoogleのツールを導入し、クラウドを活用した業務体制を構築している。
そう! 監査システムは前職とあまり差は感じなかったのですが、Googleに関してはさすがPwCだと思いました!
【参考URL】PwC Japan、大手町に「働き方改革」を実現するオフィスを開設 | PwC Japan
それと、PwCの人たちって生き生きしてますよね。雰囲気が前向きで、“私たちPwCです!”みたいな雰囲気や誇りを感じます。
私も普段からいろんな法人の会計士の方々と接しているのですが、PwCの人たちって在職中の人も退職した人も含めてPwCへの愛着が強いイメージがあるんですよね。PwCあらたさんって他の法人より自社のこと好きな人多くありません?
そうそう。
…そういった雰囲気出てますか!?
私はニュートラルなつもりですけど、雰囲気出ていますかね?(笑)
僕は、好きか嫌いかと聞かれるともちろん好きですね。あと、やっぱり海外に行った時にはPwCってすごいなって感じますね。
この間もアジア出張の際に乗ったタクシーで、運転手さんに「学生かい?」って聞かれたんですけど(笑)、「いえいえ、社会人です、アカウンティングファームで働いてます」って答えたら、「どこのファームだ?」って聞いてくるんですね。で、私が「PwCです」って答えると「おぉ、PwCか!知ってるよ!すごいな!」って。PwCブランドって欧米で有名なだけでなく、アジアでタクシーの運転手さんが知ってたりするくらい知名度あるんですよね。
なるほど。確かに、PwCさんはじめ、BIG4ファームって海外だと日本と比較にならないくらい知名度が高いですよね。
ちなみに、国内だと、PwCあらた監査法人さんはBIG4の中では規模が小さいので、四大からあらたさんを除いて「三大監査法人」って呼ばれたりすることもあるじゃないですか。その辺って仕事をしていて何か不自由とか感じることはありますか?
小さいことを不便に感じたことはないですよね?
そうですね。そういったことはないですね。
そうですね。
むしろ、パートナーと距離が近くて話しやすいのかなって思っています。私は補習所の委員をやっているのですが、他法人だと「若手だとパートナーとは話しづらい」って聞くんですよね。PwCあらただと若手でもパートナーに直接電話もできますし、パートナー部屋のドアも開いていてフランクに相談できるんですよね。もちろんパートナーも忙しいのですが、「ちょっと良いですか?」って話しかければ時間をとって聞いてくれます。
そうだよね。「すみません、1分だけ時間貰えますか?」ってね。だいたい、1分で終わらないけど(笑)
そうそう、そんな感じ(笑)
PwCあらた監査法人ではどんな会計士になれるの?あらたの会計士たちが考える将来像
あらたさんは仕事やキャリア形成という面ではどうですか?玉井さんは国際業務に興味があったのですよね?
そうですね。国際業務を希望していたので、入所当初から外資系企業の監査にアサインしてもらって、アメリカから来ているマネージャーと一緒に、日本人と外国人が一緒にいる環境で働くことができていますね。
今年は海外にも行ってこられたそうですね。
そうなんです。3ヶ月ほどオーストラリアのPwCのメルボルン事務所に駐在してきました。やはり海外は日本と大きく違っていましたね。組織がよりフラットでしたし、プライベートがより尊重されている印象でした。
海外勤務は希望を出していたのですか?
はい。海外希望者はプログラムに申し込んで、自分の希望や経験を伝えるための面談や研修の受講など所定の準備をして、海外のPwCでマッチするポジションが出るのを待つ形になります。もちろん、自分の希望と出向先のニーズの両方があるものなので、どのタイミングでアサインが出るかはわからないのですが、今回も突然の連絡で驚きつつも、決まった時は嬉しかったですね。
【参考URL】海外キャリア支援 | 制度と働き方 | PwCあらた監査法人 定期採用サイト
なるほど。国際性に関してはさすがPwCあらたさんですね。ちなみに、「昇格」に関してはどうですか?
最近の監査法人は上の人たちが詰まっていて、「昔ほど若手が昇格しにくくなった」みたいな話を聞くこともあるのですが、あらたさんってどうですか?渡邊さんは同期(2008年合格)の中ではマネージャーになられたのは早い方だと思いますが、いかがでしょう?
私の場合はいろいろと恵まれて運が良かっただけだと思っています。上が詰まっているというのは、あまり感じないです。会計士って世代によって試験の合格者数とか採用数が違うので、採用が多かった世代の下の世代だと、多いと感じることもあるのかなとは思いますね。
ただ、他の法人がどうかわからないのですが、PwCあらたには、若い人の意見も聞いてくれる文化があって、それが若手が力をつけやすい風土につながってると思うんですよね。「若手は経験がないから、上司や先輩が意見を聞いてくれない」ってことがあまりなくて、意見があればなぜそう考えているのか説明する機会を貰えますし、やりたい業務があれば手を挙げればアサインしてくれることも多いですね。
濱田さんはPwCコンサルティングに出向されていたそうですが、そこではどんな経験をされたのですか?
私は3年ほど出向していたのですが、出向直後は、監査でやっていたことに近いIFRSのプロジェクトに入って、会計ポリシーの作成や検討からスタートしました。
その後は、会計業務の改善コンサルや会計システム導入のPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)、大企業の合併プロジェクトの中の会計業務プロセスやシステム統合の支援などいろいろなプロジェクトに取組みました。
コンサルティングから監査に戻ってきてどうでした?
いろいろと気づくことがありましたね。例えば、監査とコンサルティングって経済社会での役割はまったく違いますが、本質的にはプロジェクトマネジメントを通して何かを行っていくという部分は共通しているなと。また、コンサルティングを経験してみて、監査人の存在感の大きさは再認識しましたね。
ほぅ、と言いますと?
コンサルティングってクライアントの中に入って何かを一緒に作り上げる仕事ですけど、そこで何かを決めて運用するとなると、その前段階で必ず監査人が出てくるんですよね。「こう変えたいのですが」と監査人に納得してもらわないといけないわけです。自分も監査を経験しているので、その重要性は理解していたつもりでしたが、クライアント側からも見たことによって監査人の存在の大きさはより認識しましたね。
あとは、コンサルティングの仕事を経験して、会社の仕組みやビジネスや業務プロセスの流れの認識は早くなりましたので、監査の効率性はアップしたと思います。監査クライアントの期待する点や気にする点を以前より汲み取れるようになりましたね。
なるほど。出向を経験したことが監査にも役立っているのですね。
【参考URL】キャリアパス | 制度と働き方 | PwCあらた監査法人 定期採用サイト
経験やキャリアというと、みなさんは自身のキャリアについてどう考えていますか?最近って、会計士はAIに代替される職業として名前が挙がったりもしますけど、理想の会計士像や将来のキャリアについて考えていることはありますか?
私は、「会計という付加価値を持っているビジネスパーソン」にならなければと思っています。会計士っていわゆる「専門家」ですけど、専門家って「専門家だから」という理由で専門以外の分野や一般的な常識に多少疎くても仕方がないという見られ方をされることもあると思うんですね。「会計専門だからこの分野については知らなくても仕方ないですよね」みたいな。
でも、専門家だからといって専門分野だけ詳しいというのでは良くないと思うんです。
まずはビジネスパーソンとして評価されて、その上で“この人の強みは会計です”という捉え方をされるのがあるべき姿ではないかなと。そういった姿を目指して、クライアントや社会に貢献できる人になりたいと思いますね。
それは確かにそうですね。私もこれからは「会計士が会計だけで食べていく」という時代ではないなと感じています。会計の知識からさらに応用を効かせたり、レバレッジを効かせたりすることが大切だと思うのですが、PwCあらたの良いところが、普段から監査とアドバイザリーの仕事を兼務できるところなんですよね。
先ほどの濱田さんの話にもありましたが、監査ではできあがったものをチェックして、アドバイザリーだと作り上げる、その両方を経験できることによって、相乗効果を生んで高い成果物を出せたり、見えてくる視点があったりします。そうして色々な経験を積んで対応力をつけて、そこに高い人間性が加わることによって、何が起きても生きていけるような自信につながっていくのかなと考えています。
(ふたりとも若いのにめちゃくちゃ意識高い…)
そうですよね、PwCあらたではアドバイザリー含めて色々な仕事にチャレンジできるのが良いですよね。私も、まだどの方向に特化するべきか見えていないんですけど、アドバイザリーでは色々なプロジェクトがあるので、それをこなしていくことで対応できる事象も増えていきますし、他の人と差別化できるスキルを作っていきたいな、と思っています。
あとは、ひと言に監査法人で評価される人って言ってもいろんなタイプの人がいますよね。ビジネスパーソンとして優秀なだけでなく、会計士の中でもさらにずば抜けた会計知識を武器にされている人、語学力や国際性に長けた人、マネジメントが得意な人など、いろいろな活躍の仕方があるなと思います。
みなさんキャリアの話となると「強みが必要」ってよく言われると思うんですけど、実は私は、最近は、必ずしも強みを身につけることだけがクライアントのためになるわけではないとも感じているんです。
それはどういった理由からですか?
PwCでは、「コンサルティング」「アドバイザリー」「税理士法人」などの各メンバーファームが連携してクライアントにサービスを提供することを『クロスロス*』と呼んでいて、PwCグループ内の他ファームと協力してクライアントに対応しようとしています。
*「クロスロス」とは、Cross Line of Serviceの略。法人や部門の枠を越えてクライアントに、「One Team」としてのトータルサービスを提供することを意味します。PwCでは、各メンバーファームがそれぞれの専門分野を担当し、シームレスに連携しながらクライアントニーズに対応します。
その考えがあるので、クライアントが悩まれている内容をグループ各社と共有して、クライアントとPwCグループ間でのミーティングの場をセットするといった横の連携をよく行っています。そういった経験から、監査人が持てない領域の強みをお客さんが欲しがっていることもあるなと感じます。
なので、自分に強みがなくても、自分がハブになればグループでコラボして強みを広げられるんですよね。自分がその分野を知らなくても、誰につなげば良いか、つなぎ方やコーディネート方法を知ることによって、クライアントに価値を提供できる存在になるというのも良いなと思っています。
確かに、困ったことがあればすぐにグループの法人に聞いたり、つなげたりできますよね。
私も転職してみて、PwCはアドバイザリーが強いって感じました。監査とアドバイザリーがしっかり連携していますよね。
PwCでは、よく「私たちは一枚岩ですから」って言うんですけど、そうやってグループのいろんなメンバーを呼んできて、お客さんにいろんなナレッジを提供できるんです。グループ間の敷居が低いのもPwCの強みだと思いますね。
なるほど、そう言った環境だと、キャリアにも広がりが感じられて将来もイメージできるんですね。
さて、話はつきませんが、そろそろお時間になりましたので、今日はこの辺でお開きにさせて頂ければと思います。
大手監査法人さんの取材ということで、どこまで本音で話してもらえるかちょっと心配だったのですが、みなさんフランクに話してくださってホッとしました。今日はありがとうございました!
ありがとうございました!
というわけで、前編と後編の2回に渡ってPwCあらた監査法人さんからお送りしましたが、いかがだったでしょう?
フランクに本音や実情を聞かせてくださり、普段なかなか聞けない話をみなさんにお届けできたのではないかと思います。
そして、最後にひとつお知らせを。PwCあらた監査法人さんでは、監査やアドバイザリー部門で公認会計士(USCPAなど海外の会計士含む)を積極採用中とのことです!
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※本記事はPwCあらた有限責任監査法人様スポンサードによるPR記事です。