2020年3月の監査法人関連ニュースをまとめました。
2020年3月4日、2月26日、28日にリリースされた「コロナで決算発表延期を検討」「CPEのeラーニングが一時無料」「実務補習もコロナ対応」の3件のニュースをご紹介します。
コロナで決算発表延期を検討
- 会計士協会会長「決算発表の延期を議論」(日本経済新聞 2020年3月4日付)
先日、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、所得税、贈与税及び個人事業者の消費税の申告・納付期限が、令和2年4月16日まで延長されました。決算についても、延期の議論が始まったようです。
今回、決算発表延期についての会計士協会会長のコメントに関する記事が、日本経済新聞よりリリースされています。
日本公認会計士協会の手塚正彦会長は4日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を受け「決算発表の延期が必要かどうかを証券取引所や金融庁と議論する」との考えを示した。
引用元:会計士協会会長「決算発表の延期を議論」(日本経済新聞 2020年3月4日付)
記事によると、延長の期限について現時点で具体的に決まっていないということですが、2011年の東日本大震災時には東京証券取引所が延期を認めた事例があるということです。
決算だから休めない…と、体調不良での出社を避けるためにも、必要な議論を尽くしてもらいたいと思います。記事では詳細が述べられていますので、ご参照ください。
- 会計士協会会長「決算発表の延期を議論」(日本経済新聞 2020年3月4日付)
CPEのeラーニングが一時無料
- CPE研修における新型コロナウイルス対応について(日本公認会計士協会 2020年2月28日付)
小学校、中学校の休校が相次いでいますが、会計士のCPE取得にも影響が出ています。
会計士のCPE研修の取扱いについて、以下の情報がリリースされています。
- CPEの申告期限を1か月延長(5月15日まで)
- 会員・準会員の集合研修eラーニングの視聴料は2020年3月1日以降無料
大手監査法人では原則として在宅勤務となり、中小監査法人でも任意で在宅勤務の方向へと進んでいるようです。eラーニングを利用して、ご自宅で繁忙期前に必要な知識を補ってみてはいかがでしょうか。以下で詳細が確認できますので、ご参照ください。
- CPE研修における新型コロナウイルス対応について(日本公認会計士協会 2020年2月28日付)
実務補習もコロナ対応
- 東京実務補習所(支所含む)前期の講義等について(会計教育研修機構 2020年2月26日付)
会計士のCPE研修に続き、実務補習所にも影響が出ています。
東京実務補習所については、以下の通り、中止と延期の案内が出されています。
- 前期の講義・考査等は全て中止又は延期
- 中止となった講義はeラーニング配信対応で調整
以下で詳細が述べられていますので、ご参照ください。
- 東京実務補習所(支所含む)前期の講義等について(会計教育研修機構 2020年2月26日付)
(著者:大津留ぐみ / 大津留ぐみの記事一覧)