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福岡県における地域企業の事業成長を目指し共同研究契約を締結

2023年2月27日
PwCコンサルティング合同会社

PwCコンサルティング合同会社（東京都千代田区、代表執行役CEO：大竹 伸明、以下「PwCコンサルティング」）は、国立大学法人九州大学（以下「九州大学」）およびパーソルテンプスタッフ株式会社（以下「パーソルテンプスタッフ」）と、事業成長人材エコシステム研究プロジェクトの実証実験の共同研究契約を締結しました。本プロジェクトでは、福岡県における地域企業の事業成長を目指し域内外の人材活躍機会の創出に向けたエコシステム形成に関する共同研究を開始します。

背景と目的

昨今、多様な環境下で変化が激しい社会において、企業成長に向けた課題は複雑化しています。

特に、地域の人材不足は深刻な課題となっており、多様な専門性を持つ人材の採用や外部委託などの連携も困難となっています。地域の雇用創出や所得向上などの経済活性に向けて、地域大手企業やスタートアップ、地場中堅中小企業、地方自治体などさまざまな業種・業態において、新規事業開発や課題解決による事業成長、事業承継を加速させていける「事業成長人材」が必要とされています。

このような状況を受け、福岡県において、PwCコンサルティングの労働政策や人材サービスに関する知見や実績と、パーソルテンプスタッフの保有する人材サービスの実績やネットワーク、九州大学が保有する産官学連携の機能と九州大学ビジネス・スクール（QBS）など学内の知見を活用し、福岡県の推進する取り組みと連携しながら、人材エコシステムの形成に向けて産官学連携による共同研究を開始します。

取り組みの詳細

本実証実験について

本取り組みでは、持続的な育成・案件創出・コミュニティを通じて、魅力的な人材活躍環境と、それを支える地域の人材育成機能の成立を目指します。

そのため、事業成長に必要な専門性を持ち、即戦力となり得る人材の誘因や最適配置を目的とし、福岡県や九州大学、一般社団法人福岡県中小企業経営者協会連合会、地域大手企業などと有機的に連携しながら、人材データベースや集客施策、働き口の創出、人材育成、ハブ機能などの人材エコシステム構築の検証を行います。

まずは福岡県内を取り巻く環境の整理やそれぞれのプレイヤーのペインポイントを解き明かし、コアとなるポイントや取り組みの方向性について議論し、実現に向けたメカニズムを可視化する取り組みを行います。また、必要な取り組みのフィージビリティスタディを通じ課題を検証し、実現に向けて地域の連携を深めてまいります。

主な検証課題

• 地域企業の事業成長人材の確保と最適配置による事業成長
• 地域に魅力的な仕事や職場が豊富に創出される要件定義
• UIJターン転職希望者や副業、フリーランスなどへの多様な選択肢の提供、関係人口拡大や移住促進の可能性
• 地域連携による、新たな就業人材もキャリアオーナーシップ醸成やリスキリングによる早期活躍の可能性

事業成長人材とは

「事業成長人材」は、事業内容や職種などに応じて異なりますが、「地域で成長を遂げる」ためには地域全体で自立的に人材のコミュニティ形成や人材育成、最適な人材配置を行う必要があります。自治体・大学・関係団体・企業が協働し、各必要要素の成功モデル確立に向けた分析、およびフィージビリティの企画・実行などを行う研究機能、各施策間の連携強化を図るハブ機能を整理し、地域全体で、あらゆるセクターや組織を巻き込み、地域協働での人材エコシステムを構築し、維持・活用することが重要です。

今後の展望

本取り組みを通じて、大学の教育に関する知見を活用し、人材政策の高度化、スタートアップおよび中小企業の事業成長や事業承継の円滑な仕組み化、大企業と連携した人材交流や人材育成など、地域全体として、エコシステムを持続的に運営するための検討を進めてまいります。

なお、本共同研究は、ご賛同いただく複数の企業・団体の協力を経て、その形成に向けた現状分析や機能検討、人材エコシステム形成に向けた整理を進めてまいります。

PwCコンサルティングは、さまざまな取り組みを通じて、コレクティブインパクトによる社会課題の解決に貢献してまいります。

以上

この記事の著者

公認会計士ナビ編集部

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