このコーナーでは、“くわえもん”こと高桑昌也氏が、厳しく、優しく、ユーモラスに公認会計士のみなさんのお悩みに答えます!
さあ、みんなくわえもんに相談してみよう!
“くわえもん”とは?
高桑昌也 通称“くわえもん”
公認会計士・税理士、株式会社イーエスリサーチ 代表取締役社長
麻布高等学校・慶應義塾大学卒。大学在学中(2000年)に公認会計士2次試験合格、中央青山監査法人、金融庁、エスネットワークス取締役等を経て、現職。さそり座O型。秋田県男鹿半島出身。
趣味:写真、旅行、夜の麻布・六本木
今回のお悩み:監査法人でパートナーを目指すには何が必要ですか?
【今回の相談者】
T・Kさん、30代前半・男性・公認会計士、大手監査法人勤務
※写真はイメージです。
【相談内容】
私は大手監査法人に勤務しています。現在、8年目で、仲の良かった同期はほとんど転職してしまいましたが、私はこのまま監査法人に残るつもりです。ただ、今の監査法人では昇格して存在感を示していかなければいつかリストラされるのではないかと不安もあります。
そこで質問なのですが、くわえもんさんから見て、監査法人で“デキるパートナー”になるために必要なことは何だと思いますか?若いうちに何をしておけばいいでしょうか?監査法人の外から見た意見を聞かせて頂きたいです。
【くわえもんからの回答】
あなたにとって「パートナー」とは何ですか?監査法人のパートナーとは、企業にとって「尊い存在」であるべき。
私も昔はプライスウォーターハウス(昔の青山監査法人)のパートナーになることが夢だった。諸事情により私は20代前半で出てしまったけど・・・
さて、ご相談の件、「パートナーとはそもそも何なのか?」それによるかと考えます。
あなたにとってパートナーとは何ですか。シニアマネジャーの単なる上のポジションの人(1200万そこそこ稼ぐ)ですか。監査報告書にサインするだけの人ですか。
私は監査法人のパートナーというものは、企業にとり「尊い存在」であるべきと考えます。
監査チームのマネジメント・パフォーマンス管理をする一方、クライアントのニーズを探り、必要なソリューションを提案し、社長やCFOを含めた経営陣をサポートする。「企業のパートナー」であることが必要だと思います。クライアント・監査法人双方にとり、かけがえのない存在です。
そんなパートナーになるためには、どうすればいいのか?
会計・税務・法律に詳しい、そのようなことは専門家なのですから、当たり前です。
私の知り合いの監査法人のパートナーで、輝きを放つ方が何人かいます。
いずれも以下のような共通項があります。
<スキル>
ソーシング力・・・将来のクライアントを見つけられる能力。人脈構築能力。
提案力・・・クライアントのニーズを察知し、的確にソリューションを提案できるスキル。
英会話・・・海外のメンバーファームであってもなくても、外国とのやりとりはそれなりに発生。とりあえずTOEIC800点以上。
<人間として>
社交性・・・経営者もいろいろ。まんべんなく仲良くなれる能力。
強い精神・・・辛いことがあっても物ともしない、タフさ。ネアカ。
気配り・・・優秀な部下が離れていかないよう、スタッフへの気配り。
スキルと人間力を併せ持つ人が、クライアント・監査法人の両方に頼りにされ、将来残っていくのだと考えます。いや、監査法人の外に出たとしても、活躍できるだろうな。
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