【第5回】転職市場では何が公認会計士の評価を決めるのか?:会計士のキャリア小六法

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「会計士のキャリア小六法」では、「会計士のキャリア形成についての考え方のポイント」をミニコラム形式でみなさんにわかりやすくお伝えしていきます。

第5回は「公認会計士の評価を決めるのは何か?」です。

これまでに転職活動をしたことのある方であれば、書類選考に応募してその結果に一喜一憂されたこともあるかと思います。

一方で、自分とそれほど変わらないと思っていた同期や先輩が、自分が不合格になった企業で書類選考を通過していたり、内定をもらっていたりして、

「同期で同じ仕事をしているのに、なんでアイツだけ書類選考に通ったんだろう」とか、

「社内での評価はそれほどなのに、なんであの先輩は評価されたんだろう」

などと疑問に思ったことがある人もいるのではないでしょうか。(まだ転職活動をしたことがない人も、転職活動を始めると、おそらくこれと似たような経験をすることになると思います。)

また、転職市場においては、どんな不景気な環境下でも高い評価を得てキャリアアップを実現する公認会計士が一定数いるのも事実です。

転職市場において「評価される公認会計士」と「そうでない公認会計士」のキャリアにはどこに差があるのでしょうか?今回から数回に渡って「転職市場で評価される公認会計士の特徴」について解説していきます。

評価されるキャリアにつながる3つのポイント

公認会計士に限らずビジネスパーソンのキャリアは主に3つのポイントから評価される傾向にあります。

「キャリアの基礎がしっかりしているか」「どんな専門性があるか」「パーソナリティが良いか(その企業や職種に向いているか)」という3点です。

  1. キャリアの基礎事項・・・学歴、社歴、転職回数、年齢など(書類選考での第一印象)
  2. 専門性・・・これまでの経験に基づく専門的スキルや知識など
  3. パーソナリティー・・・人柄や性格などの人間性、受験企業の社風との相性など

「専門性」や「パーソナリティー」は、よく聞く内容だと思いますが、ここでは「キャリアの基礎事項」に目を向けてみたいと思います。

「キャリアの基礎事項」は、その名の通り、学歴、社歴、転職回数、年齢などキャリアの『基礎』を表す要素で構成されており、転職活動の際にはいずれの業界・業種においても最初にチェックされる項目(主に書類選考で見られる項目)となります。

そのため、いずれの業界をターゲットにキャリアアップするにしても、このキャリアの基礎をしっかりとさせておくことが市場価値を高める(書類選考を通過しやすくする)ことにつながると言えます。

また、「将来転職するかどうか分からない人」「転職には興味があるけど、将来の進路が決まっていない人」などは、キャリアの基礎を意識しておくことによって、いざ転職をしなければならなくなった際に備えて、評価されやすいキャリアを作っておくことができるわけです。

公認会計士のキャリアの基礎を構成する5つのポイント

では、公認会計士の場合、どのような要素からキャリアの基礎事項を見られるのでしょうか?

公認会計士の場合、キャリアの基礎事項は下記の5つの要素から構成されています。

  1. 年齢
  2. 学歴・社歴
  3. 公認会計士試験合格までの期間
  4. 修了考査の合格
  5. 英語力

「1.年齢」「2.学歴・社歴」「5.英語力」に関しては、公認会計士に限らず、ビジネスパーソン全般に当てはまる項目であり、「3.公認会計士試験合格までの期間」「4.修了考査の合格」は公認会計士特有の項目になります。

普段、あまり意識していないこの「5つのポイント」ですが、転職市場、特に書類選考や面接前の印象においては、これらが同期や先輩・上司など周囲の公認会計士との評価を分けることになるのです。

次回に続きます。

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初稿:2013年12月19日
第2稿:2019年4月30日改訂

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【手塚佳彦/公認会計士ナビ編集長・株式会社ワイズアライアンス代表取締役CEO】 神戸大学卒業後、会計・税務・ファイナンス分野に特化した転職エージェントにて約10年勤務。東京、大阪、名古屋の3拠点にて人材紹介・転職支援、支社起ち上げ、事業企画等に従事。その後、グローバルネットワークに加盟するアドバイザリーファームにてWEB事業開発、採用・人材戦略を担当するなど、会計・税務・ファイナンス業界に精通。また、株式会社MisocaのアドバイザーとしてMisoca経営陣を創業期から支え、弥生へのEXITを支援するなどスタートアップ業界にも造詣が深い。 2013年10月、株式会社ワイズアライアンス設立、代表取締役CEO(Chief Executive Officer)就任、公認会計士ナビ編集長。

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