経理業務の多くをリモートワークで対応可能に!導入サポートの利用で「かゆいところに手が届く」経理システムを設計
株式会社TVer
「テレビを開放して、もっとワクワクする未来をTVerと新しい世界を、一緒に。」をミッションとし、ユーザーが時間や場所、デバイスを自由に選んで視聴することができる動画配信サービスを運営。人気ドラマやバラエティ、アニメなど幅広いジャンルを扱い、民放各局が制作した番組に加え、オリジナルコンテンツの配信も行っています。
https://tver.co.jp/
経理業務の多くをリモートワークで対応可能に!業務設計コンサルティングの利用で「かゆいところに手が届く」経理システムを設計
インターネットを通してさまざまな視聴スタイルを提案し、新しい“テレビ”の価値とともにコンテンツの面白さを届ける株式会社TVer。サービス拡大に比例し、成長を加速させる同社は、リモートワークへの対応や業務効率化・標準化などのために会計ツールの導入を進めました。
今回はマネーフォワード クラウド経費、マネーフォワード クラウド債務支払の導入背景にあった課題や導入までの流れに加え、企業の経営コンサルティングを得意とし、マネーフォワードのグループ会社としてシステム導入支援を手掛けるナレッジラボのサポートによって得られた効果などについて、お話をお伺いしました。
紙処理での経費精算・請求書支払のためコロナ禍でも出社が必要。業容拡大とコロナ環境に沿った経理業務へ
奥野木様:当初、当社では経理業務全般を紙面で行っていたことから、我々経理グループは月末から月初にかけて帳票を取りまとめるため出社せざるを得なかった状況にありました。新型コロナウイルスの流行が拡大するなかで、会社として出社制限がかかり、業務体制の構築・業務改善の必要性に直面していました。
加えて、会社の業容の拡大に伴い経理業務が大幅に増加したことも拍車を掛けていたと思います。
そこで、経費精算と請求書の処理についてはリモートワークでも対応できるようにマネーフォワード クラウド債務支払を中心に、マネーフォワード クラウド経費・マネーフォワード クラウド請求書・マネーフォワード クラウド会計を導入しました。
導入作業は弊社内で行い、システム選定から稼働開始まで2か月程度で導入できました。
スピード導入で課題解決!しかし、新たな課題解決のため導入サポートを利用した再導入の実施へ
奥野木様:マネーフォワード クラウドはシステム選定から稼働開始まで短い期間で導入できましたし、これにより経理業務のための出社を圧縮できたことは大きなメリットだったと思います。バックオフィス部門だけでなくフロント部門に所属している従業員においてもメリットがあったと思います。例えば、マネーフォワード クラウド債務支払は申請する費用・支払いをPDFデータ化した請求書で行う仕組みのため、バックオフィス部門とフロント部門との間で都度紙請求書の受け渡しを行わずに運用することができています。
陽田様:そうしたなか、2021年7月に自社の大規模な組織内再編が行われ、稼働しているマネーフォワード クラウドの設定に大幅な改修が必要になりました。
大幅な改修を行うのであれば同じタイミングで、更なる業務の省力化・標準化・ユーザビリティの向上を目的した改修も並行して進めることにしました。
マネーフォワードの各ソリューションが持つポテンシャルの恩恵を最大限に享受するためパートナーを探している旨をマネーフォワード社の営業の方に相談したところ、マネーフォワード クラウド公認メンバーのナレッジラボを紹介していただきました。ナレッジラボは公認会計士・税理士を中心メンバーとした会社で、マネーフォワード クラウドのプロダクトを活かすための財務コンサルティングや業務設計サービスも提供されておられるとのことでした。今回の我々の課題感に合っていると判断し、さっそく相談をすることにしました。
導入サポートを通じて、自社が抱えていたもやもやをスッキリ解消できた
陽田様:ナレッジラボの導入支援は4か月程度の期間で、ほぼ毎週打ち合わせをしながら進めました。
導入支援を得る目的は、再編により複雑化したワークフロー周りの修正だけでなく、弊社の実態を適切に表す月次決算・部門別損益等のマネジメント報告に係る仕組みの構築・システム上の整備にありました。
組織内再編に伴い部署名や承認ルートに設定変更が生じることは言わずもがなですが、我々はその点よりもむしろ今回マネジメントが実行した組織内再編に込められた思いをどのように財務報告で表現するか、マネジメントに資するものか、に重きを置いていました。マネーフォワード社が提供するソリューションのポテンシャルを存分に享受しながらこれを達成したいと思ったのです。
ナレッジラボは弊社の組織構成や組織再編の意図、理想とする財務諸表表現についてしっかり聞いて下さり、我々が思う体制を構築するために必要な整理や最適な設計を明確に示してくださいました。的確なアドバイス、伝えたニーズがきっちりと実装されている設定作業、それも迅速。ナレッジラボは、顧客相談に対して親身に耳を傾け、そこから奥底にある絡まった根本的な原因を読み解き、一緒に解決してくださいました。ナレッジラボのチームが弊社の業務に取り掛かる姿勢を拝見し、信頼関係はこのようにして構築されるのだなと思いました。
電帳法の施行開始もあり、多くの経理業務をリモートワークでも対応可能に!請求書送付の作業負荷を大幅に軽減
陽田様:電帳法の施行の恩恵もありますが、マネーフォワード社の各ソリューションを導入したことにより、業務の大半の業務をリモートワークで実施できる様になりました。出社するケースとしては郵便物の処理や月末の金庫チェック等で、経費精算や請求書支払関係での出社の必要はほとんどありません。マネーフォワード クラウドは電子帳簿保存法にも対応しており、安心して利用しています。
大村様:マネーフォワード クラウド請求書を利用することで、請求書送付の作業負荷が大幅に軽減されました。導入前は、請求書の印刷・封入封緘・宛名の記載を手作業でおこなっていたことから、請求業務に多くの時間がかかっていました。導入後はマネーフォワード クラウド請求書の機能でもある、システムからのメール送信もしくは郵送代行での請求書発送となり送付業務に手作業が介入することはなくなりました。業務負担が軽くなったことで他の業務にも時間を回せるようになったと感じています。
サポートのおかげで社内浸透もスムーズに。今後も伴走いただきながら、自社の課題解決を進めていきたい
奥野木様:この他にも、マネーフォワード クラウドを導入した効果はいくつかあります。
例えば請求書の発行枚数はマネーフォワード クラウド導入以前から2倍近くに増えていますが、きちんと業務が回っています。また、マネーフォワード クラウドで経費精算、請求書支払、請求書発行を行うと、マネーフォワード クラウド会計に仕訳データが自動連携されるので、業務の省力化や標準化に加え、経理体制の高度化も進められているように思います。
陽田様:マネーフォワード社のプロダクトはシンプルなUIなので、フロントユーザー側から見ても苦は少ないのではないでしょうか。
マニュアルの作成や説明会を行い、従業員が経費申請をスムーズに行えるようになりました。
今後の展望としては、引き続きナレッジラボに伴走いただきながら、マネーフォワード クラウドをさらに活用して経理体制の強化に取り組んで行きたいです。
今まさに新たな協力をお願いしている最中ですが、経理業務の体制強化・高度化をさらに進めるために、マネーフォワード クラウド会計Plusへのアップグレードや、財務分析や業績シミュレーションをするためナレッジラボが開発・提供するクラウド予算管理ソフトManageboardを導入するなどのお話をしています。
マネーフォワード社とナレッジラボにはこれからも長くお付き合いいただき、私たちの課題解決を一緒になって進めていきたいと思っています。