前回の投稿から時間が空いてしまいましたが、今回はGoogleで比較する監査法人シリーズ・第2回として「検索キーワードで比較する」をお送りします。
前回の記事では、大手監査法人をGoogleでの検索数から比較しましたが、今回は各監査法人名と一緒に検索されているキーワードで比較してみたいと思います。
前回の記事はこちら⇒ Googleで比較する監査法人 その1:検索数で比較
大手監査法人はどのようなキーワードで検索されているのか?
前回の記事から、各監査法人は監査法人名で毎月数千件から2万件程度、Googleで検索されていることが明らかとなりました。一方で、法人名単体ではなく、他のキーワードと一緒に検索される場合には、どのようなキーワードで検索されているのでしょうか?
まずは、大手監査法人の大手監査法人の主要検索キーワードと検索数を見てみましょう。
※今回も前回と同じくデータはGoogle Adwordsのキーワードツールから作成しておりますので、下記の点にはご注意の上、データをお読み下さい。
- Google Adwordsでは、データは概数で表示されますので、正確な数字ではありません。あくまで参考としてご理解ください。
- Google Adwordsでは、検索数の多いキーワード全てが表示されるわけではありません。下記のキーワードや検索数はGoogleからのサジェストに会計士ナビで検索数が多いと考えられるキーワードを加えて作成したものになりますので、こちらも検索数と同様にあくまで参考としてご理解ください。
- 「年収・給与」は「年収」「給料」「給与」の3ワードの合計です。
あずさ監査法人
年収・給与 | 538件/月 |
2ch | 390件/月 |
リストラ | 210件/月 |
評判 | 140件/月 |
採用 | 73件/月 |
大阪 | 73件/月 |
セミナー | 58件/月 |
クライアント | 28件/月 |
面接 | 22件/月 |
ブラック | 12件/月 |
※「あずさ監査法人 ●●」「有限責任あずさ監査法人 ●●」で検索されているキーワードの合計
新日本監査法人
年収・給与 | 1,130件/月 |
2ch | 228件/月 |
評判 | 91件/月 |
採用 | 113件/月 |
リストラ | 36件/月 |
セミナー | 216件/月 |
クライアント | 48件/月 |
大阪 | 73件/月 |
ブラック | 0件/月 |
面接 | 0件/月 |
※「新日本監査法人 ●●」「新日本有限責任監査法人 ●●」で検索されているキーワードの合計
監査法人トーマツ
年収・給与 | 213件/月 |
2ch | 46件/月 |
評判 | 70件/月 |
採用 | 28件/月 |
リストラ | 0件/月 |
セミナー | 12件/月 |
クライアント | 0件/月 |
大阪 | 12件/月 |
ブラック | 0件/月 |
面接 | 0件/月 |
※「監査法人トーマツ ●●」「有限責任監査法人トーマツ ●●」で検索されているキーワードの合計。「トーマツ ●●」の検索に関しては、税理士法人やトーマツ系コンサルティングファーム目的の検索と区別がつかないため今回は省略してあります。
あらた監査法人
年収・給与 | 162件/月 |
2ch | 110件/月 |
評判 | 91件/月 |
採用 | 73件/月 |
リストラ | 36件/月 |
セミナー | 0件/月 |
クライアント | 28件/月 |
大阪 | 12件/月 |
ブラック | 28件/月 |
面接 | 22件/月 |
※「あらた監査法人 ●●」で検索されているキーワードの合計
上記が監査法人名とともに検索されているキーワードになります。
上記のようにいずれの法人でも「年収・給与」「2ch(にちゃんねる)」が上位を占めています。やはり多くの方が年収を着にしており、その次にゴシップネタを探すためか、2ちゃんねるに興味を持っている人が多いようです。(この辺は監査法人に在籍している人よりも、会計士試験受験生など監査法人を目指す人の検索が多いのかもしれません。)
また、四大監査法人の検索数合計は下記になります。こちらに関しても、3位は「評判」、4位は「採用」と監査法人を目指す人の検索数が多そうに見受けられます。(「評判」は監査法人を選定する企業が検索している可能性もあります。)
四大監査法人 合計
年収・給与 | 2,043件/月 |
2ch | 774件/月 |
評判 | 392件/月 |
採用 | 287件/月 |
リストラ | 282件/月 |
セミナー | 286件/月 |
クライアント | 104件/月 |
大阪 | 170件/月 |
ブラック | 40件/月 |
面接 | 44件/月 |
では、もう少しわかりやすいように検索ワード比率でグラフ化したものを見てみましょう。
あずさ監査法人
他法人と比較すると、「リストラ」のワードの比率がやや高くなっています。昨年、希望退職が行われたばかりというのがやや影響しているかもしれません。
新日本監査法人
「年収・給与」の検索が半分以上の比率を占めています。また、「セミナー」の比率も高めです。
監査法人トーマツ
「年収・給与」の検索が半分以上の比率を占めています。また、「評判」の比率も高めです。
あらた監査法人
「年収・給与」の比率が低く、「2ch」「評判」「採用」の比率が高くなっています。
また、四大監査法人合計では下記のようになっています。
四大監査法人合計
以上です。
結果としては、「2ch」の検索比率が意外と高いというのに多少の驚きはありつつも、特に大きなサプライズはなく、ほぼ想定の範疇と言ったところでしょうか。
次回は、Googleからのホームページの評価を表す「Googleページランク」で各法人を比較します。
その1はこちら⇒ Googleで比較する監査法人 その1:検索数で比較