これが会計士の独立のリアル!30人に聞いた独立1年目の年収や魅力・悩みとは!?【PR】



これが会計士の独立のリアル!30人に聞いた独立1年目の年収や魅力・悩みとは!?

みなさん、こんにちは。公認会計士ナビ編集部です。

公認会計士資格の魅力のひとつに「独立・開業」があります。公認会計士の方であれば程度の差はあれ、一度は「独立」というキャリアを想像したことがあるのではないでしょうか。

一方で、独立には大きな夢と同時に不安もつきものであり、なかなか踏み切れない人もいるかと思います。

そこで、今回は、おふたりの独立会計士へのインタビュー、そして、独立会計士32名に回答頂いた「独立1年目の年収アンケート」を通じて、公認会計士の独立・開業のリアルな実態をお届けします。

アンケートの収集とインタビューには、多数の公認会計士の独立を支援されているfreeeさんにご協力頂きました!

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それでは、インタビューとアンケートの回答を見ていきましょう!

目次

今回お話を伺った公認会計士はこちらのおふたり!

今回はこちらのおふたりの会計士の方にお話を伺いました。

ひとりめは、関西で独立されている走出 広章(はしりで ひろあき)さんです。

3年前の2016年に独立し、大阪を中心とした関西圏で企業再生コンサルをメインに幅広くサービスを提供されています。また、監査法人を起ち上げ、他にもコワーキングプレイスを運営するなど、起業支援に繋がる取り組みもされています。

走出 広章/合同会社TUKURU代表社員/公認会計士・税理士

走出 広章(はしりで ひろあき)
合同会社TUKURU. 代表社員
公認会計士・税理士

2007年、公認会計士試験合格。新日本有限責任監査法人・大阪事務所にて監査業務、アドバイザリー業務を経験。2016年7月、独立。独立後はゼロベースからのスタート。3年間でものにならなかったらサラリーマンに戻ることを決意しつつ現在に至る。
顧客に単に顧問業務を提供するだけでなく、リアルなつながりの場をつくり、顧客のビジネスチャンス創出に貢献すべく、中之島にてコワーキングスペースの運営も手掛ける。
参考:合同会社TUKURU.WEBサイト

 

ふたりめは、東京で独立されている松田 眞理(まつだ まり)さんです。

松田さんは、監査法人トーマツに勤務した後、一度、実家の会計事務所に入られますが、やはり自分でやってみたいと独立。2015年より3年間「個人セッション」という女性起業家や、起業をしたい女性向けのコンサルティングや女性起業家向けの塾を開催された後、起業を目指す女性だけでなく、すべての女性の健康、すべての男性の健康が日本の財政を救うと一念発起。自称・健康オタクとしての知識と会計士としての知見を活かして健康経営の講演活動を行うなど、ウエルビーイングや健康をキーワードにご活躍されています。

松田眞理公認会計士事務所代表/松田 眞理/公認会計士・税理士

松田 眞理(まつだ まり)
公認会計士・税理士
松田眞理公認会計士事務所 代表

日本女子大学文学部英文学科を卒業後、山一證券にて営業職として勤務。
2001年、公認会計士試験合格。同年、監査法人トーマツ(現、有限監査法人トーマツ)入所。監査業務に従事。2006年、公認会計士として独立開業登録。大山公認会計士事務所にて税務業務に従事。監査法人トーマツ、應和監査法人にて監査業務パート勤務、2011年、税理士として独立開業登録。2019年株式会社ノハナ社外監査役就任。
参考:松田眞理公認会計士事務所WEBサイト

今回のアンケートの内容は?独立1年目の年収・売上を調査!

次に、今回行ったアンケートについてです。

独立において最も気になることのひとつが「収入」だと思いますが、今回はアンケートを通じてその実態にも迫りました。

独立にはどれくらいの可能性やリスクがあるのか。そのイメージがより湧きやすいよう「独立1年目の年収と売上」について32名の独立会計士の方々に回答頂きました。

アンケートの概要

  • n=32名
  • 集計期間:2019年4~5月
  • 対象:独立している公認会計士32名
    公認会計士ナビ編集部とつながりのある独立会計士、freee認定アドバイザーの独立会計士の方々に回答を依頼。回答を頂けた32名分のデータを集計。

アンケート項目

Q1:いつ独立しましたか?
Q2:独立1年目の年収(給与)はいくらですか?
Q3:独立1年目の売上はいくらですか?
Q4:備考・補足(独立を目指す会計士へのアドバイスなど)

 

そして、本日のインタビューの進行はfreeeの須藤さんに務めて頂きます。

freee株式会社パートナー事業本部マーケティングチーム 須藤香織

freee株式会社パートナー事業本部マーケティングチーム 須藤香織

独立のタイミングはどう決めたらいい?独立・開業の適齢期

―それでは、まずはアンケートに回答頂いた方々の独立時期から見てみましょう。
今回のアンケートでは、回答者のうち2016年以降に独立した方が40%、2011~2015年に独立した方が34%と、比較的最近独立された方が多くなっています。

公認会計士の独立開業のリアル!Q1回答

※クリックすると拡大します。

-会計士の方が独立される理由も様々あると思いますが、走出さんと松田さんはどんなきっかけで独立されたのでしょうか?

走出氏アイコン私は、2007年に会計士試験に合格して新日本監査法人の大阪事務所で10年間勤務した後、2016年7月に独立しました。監査法人に入った時から独立を考えていたので、法人内で部門をローテーションして、アドバイザリー事業部でM&Aや、事業再生コンサルティングの経験を積みながら辞める時期を探っていました。
そんな中で、大阪にいながら東京のお客さんにアサインされることになり、稼働日の8~9割が東京勤務になってしまい、それがきっかけで独立に踏み切りました。
プロジェクトで平日はずっと東京で、子どもの成長を近くで見ることができず、日曜の夜になると月曜が来るのがとても嫌になったんですね。何のために仕事をしているのだろう…と。妻も子供もいるなかで、何も仕事がないまま独立するのは不安が大きかったのですが、これもひとつのきっかけだと思い切って独立しました。

インタビューはfreeeさんのオフィスで。関西在住の走出さんはオンラインで参加

インタビューはfreeeさんのオフィスで。関西在住の走出さんはオンラインで参加。

松田氏アイコン私は2006年にトーマツを辞めて、実家の会計事務所で3年間税務の修業をした後に独立しました。当初は実家の事務所を継ぐことになっていたのですが、セラピストの勉強を始めたことがきっかけで独立を考えるようになりました。
当時通っていたセラピストのスクールでは会計士だということは内緒にしていたのですが、会計士だと分かると開業を考えている人から起業の相談をされるようになりました。そうやっていろいろな人の相談にのっている中で「自分の知識で誰かの力になってあげたい」「女性起業家の力になってあげたい」という気持ちが大きくなり、自分での独立を考えるようになりました。
実家の会計事務所でも起業支援はできなくはないのですが、実家の事務所のお客様は、ある程度の社歴や規模のある法人や個人の方々が中心で、これから独立したいという人と出会うことはなかったんですね。私の支援したいのは違う層のお客様だと気づき、そうであれば自分でやるべきだと考え、独立することにしました。

-独立を考える際、もっと経験を積んでから、景気の良いときになど、タイミングが気になる人もいると思います。おふたりはそういったことは考えられたのですか?

走出氏アイコン私は、景気はあまり気にせず、自分の家族のライフステージを考慮して独立時期を決めました。
具体的には、子どもが中学受験する年齢になると塾などにお金がかかるので、小学4~5年生になる頃にはある程度のお金を稼げるようになっておいた方が良さそうだなと。それには3年ぐらいかかるだろうと逆算して時期を決めました。

松田氏アイコン私自身は実家を継ぐというのもあり、特に独立時期を計算したりせずに監査法人を辞めました。実家の事務所から自分で独立する際も、実は、妊娠中でつわりもひどかったのですが、やりたいことをやろうと独立に踏み切りました。

-それはすごいタイミングですね。

松田氏アイコン出産のタイミングとお客様の税務申告の期日が重なったので大変でしたよ(笑)

走出氏アイコン実は、独立のタイミングに関しては…今思うと、独立したいと思った時すぐ独立しておけば良かったと思っています。

-それはなぜですか?

走出氏アイコン私は、独立を意識して監査法人内で異動するなど、いろいろと経験を積んでいたのですが、独立してみて、独立に必要なのはスキルだけではないということに気づきました。
独立に当たっては、営業活動をはじめ、事業をゼロから起ち上げるためにやらなければならないことがたくさんあるのですね。そこに早くとりかかっておけば、もっと早く軌道に乗せられたと思います。独立するかどうか色々悩んだ時期があったのですが、今思うと行動に移す前に悩んでいた時間はもったいなかったなと。
もし過去の自分に声を掛けられるとしたら、「早ければ早いほどたくさんのことを吸収して、たくさんの人に出会って、楽しい独立生活が送れるよ」とアドバイスしますね。

公認会計士の独立開業のリアル!松田/須藤/走出

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2,000万円以上稼ぐ会計士も!気になる独立1年目の年収は!?

―それでは、いよいよ気になる給与を見てみましょう。こちらが32名の独立会計士の方々に回答頂いた「独立1年目の年収」です!

公認会計士の独立開業のリアル!Q2回答

※クリックすると拡大します。

※独立して最初の1年間のおおよその所得です。独立した場合には経費としての損金算入、法人での独立の場合は住まいを社宅にするなど節税策もあるため、今回のアンケートでは、厳密な給与額ではなく「税務メリットなども考慮したおおよその所得」を回答頂いています。

―年収400万円未満の方が21%おられる一方で、1,500~2,000万円以上の方もほぼ同程度おられるなど、400万円から2,000万円以上まで、あまり偏りの見られない結果となりました。この結果をご覧になって感想はいかがですか?

松田氏アイコン私がトーマツを辞めた時は、監査と内部統制やIPOの仕事がたくさんあって、やろうと思えば毎日、非常勤の仕事ができる状況でした。当時の日当5万円ほどでしたので、毎日非常勤の仕事を入れればそれだけで年収1,000万円を超えることもでき、アンケートで1,000万円前後と回答されている方々はそれに近い感じなのかなと思っています。一方で400万円以下の方は、非常勤の仕事はせずに、「自分はこれで勝負する」と分野を決めてエッジを利かせた人なのかなと思います。

松田眞理公認会計士事務所代表/松田 眞理/公認会計士・税理士

走出氏アイコン1年目の年収と考えると、すごく高いと思いますね。私は、監査の非常勤はやらないと決めて独立したので、収入に関しては苦労しました。最初の半年間のお客さんはコンサル契約を頂いた1社のみで、収入もほとんどなく、暇で仕方ありませんでした。
妻からは毎日のように「営業せなあかんよ」と言われていました。営業に行く先もなく、事業再生案件で知り合ったメガバンクにアポを取ったのですがなかなか成果は上がらず、今日もアカンかったと反省する毎日でしたね。なので、1年目からすごく稼いでいる人たちがいるのには驚きです。

―非常勤の仕事をされなかったのはなぜですか?

走出氏アイコン独立したら自分の名前で商売すると決めていたからです。非常勤で働くことは悪いことではないですし、仕事がないときには収入の当てになりますが、最終的には時間の切り売りです。非常勤の仕事をするのであれば、「このタイミングで非常勤から卒業する」と自分でルールを決めて、独立するのが良いのかなと思います。

松田氏アイコン私も非常勤の仕事は最後の砦と考えていて、出産する知り合いのピンチヒッターなど、人助け的な理由以外ではなるべく行わないようにしていました。
ただ、例えば、結婚して小さい子どもがいる方など、フルタイムでの監査法人勤務はつらいけど、非常勤でそこそこなら働けるという人には、ある程度安定した収入を得る手段として非常勤の仕事はひとつの選択肢として良いのではないでしょうか。

会計士の独立ワンポイント!

非常勤の仕事との付き合い

会計士の独立において、非常勤での仕事を行うかどうかは重要な論点のひとつです。アンケートの回答にも非常勤に関するこのようなコメントもありました。

何の為に独立したのか自身のキャリアにきちんと向き合った上で独立してください。安易に非常勤をすると、短期収入が悪くないので独立した意義を忘れます。

メリット、デメリットを理解した上で、うまく非常勤の仕事と付き合っていくのが重要かもしれません。

 

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独立1年目の売上は!?独立後に仕事を増やすには「紹介」が重要

―年収が高いということは、そもそも「売上」が大きいということだと思います。アンケートでは「独立1年目の売上」についても聞いてあります。こちらがその結果です。

 公認会計士の独立開業のリアル!Q3回答

※クリックすると拡大します。

-友人の会計士の方と複数名で独立される方もおられますので、アンケートでは「ひとりあたりの売上高」を回答してもらっています。

走出氏アイコン1億2,000万円の人がいますね。

松田氏アイコンすごい!私の周りでも、案件をどんどん獲得してきて他の非常勤会計士に発注する側の、いわゆる“元締め”のような方はすごく稼いでいましたね。この売上1億2,000万円の方は、案件を獲得するのが得意だったり、例えば、投資ファンド関連など高額な案件をやっているのかもしれませんね。

会計士の独立ワンポイント!

独立1年目の売上平均

今回のアンケートでの独立1年目の売上平均は下記の数字となりました。

  • 平均値:1,653万円
  • 中央値:1,100万円
    (参考)突出して売上が大きい1億2,000万円の方(1名)を除いた平均値は1,319万円

会計士が独立した場合、1,000~1,500万円あたりを1年目の売上の目安にするのが良さそうです。
また、アンケートには下記のようなコメントもありました。

独立2年目の年収見込は2,000万円超です。周りの独立会計士仲間の(独立後2~5年)の平均値は2,500~3,500万円ぐらい、最高額は年収7,000万円(独立4年)です。直接の知り合いではないが、億を超える人もいます。

2年目以降は努力次第で高収入を狙える可能性も!?

 

―独立にあたっては仕事が獲得できるか不安を感じる方が多いと思いますが、おふたりはどのように仕事を獲得されましたか?

走出氏アイコン私の場合、事業再生の仕事で知り合ったある企業の方に退職して独立すると話したところ、ご契約をいただきました。これが最初のお客様で、そこから半年くらいはなかなかお客様が増えず苦労しましたが、その後は紹介を中心にお客様が増えています。

松田氏アイコン独立した際に、知人やその紹介で何件かのお客様にご契約頂きました。ただ、妊娠・出産のタイミングで独立したので、独立直後は子どもがまだ小さくて仕事を増やせる状況ではありませんでした。その後、子育ての手が離れるに連れて増やしてきましたが、特に営業はせず口コミやご紹介でお客様が増えていきました。

-やはりお客様を増やすのに紹介は重要なのですね。

走出氏アイコンそうですね。私は、独立当初から、会計士やコンサルタントという仕事は「ファンを作らないといけない」と考えていました。ファンを作るためにはお客様から信用を得なければならないと考えて、1件目のお客様にファンになってもらえるようとことん尽くしました。するとそのお客様から次のお客様を紹介してもらうことができ、これを繰り返しているうちに倍々ゲームのようにお客様が増えていきました。

―お客様はどういったところから紹介がありますか?また、それ以外に売上を拡大するために工夫されていることはありますか?

走出氏アイコン仕事の紹介は会計士仲間からもありますが、最近は地銀さんと一緒に仕事をしているので、銀行や仲の良い行員さんからもご紹介いただいています。他には監査法人を起ち上げたり、コワーキングプレイスを運営したりすることで、サービスラインを広げています。

松田氏アイコン女性起業家向けの活動を通して知り合った方からお客様をご紹介頂くことは多いです。会計士仲間からもプロジェクトに誘われることはあるのですが、会計士チームでの仕事は私でなくてもできるので、会計士以外のコミュニティでの仕事に積極的に取り組むようにしています。
最近だと、地方の再生や活性化を目指すプロジェクトなどに呼ばれることが増えていて、そこで地域の方や他の専門家の中に入って、会計・税務や数値の専門家としての知見を活かした役割を担ったりしています。
また、私自身健康オタクでもあるのですが、直近では健康経営がトレンドになっているので、その分野でのお仕事も積極的にさせていただいています。自分の強み・興味関心が活かせる仕事ができています。

松田眞理公認会計士事務所代表/松田 眞理/公認会計士・税理士

-アンケートの回答の中にはこんなコメントもありました。

長期的に継続できる土台作りが大事だと思いますが、税務案件は安く、コンサル案件は高いけど単発。その点がなかなか難しいです。

-おふたりはコンサルティングの仕事をメインとされていますが、税務や記帳代行の仕事はどのようにされていますか?

走出氏アイコン記帳代行は自分では受けず、経理代行の専門の方に外注する体制をとっています。作成された会計データはお客様と共有しますが、そこでクラウド会計ソフトのfreeeを使っています。freeeを使うとオンラインでいつでもデータを見たり、共有できたりと便利ですね。

松田氏アイコン私も、一部の年配の個人のお客様を除いては記帳代行は行っていませんが、お客様ご自身で記帳をほぼ完結できる体制にするための仕組み作りはお手伝いしています。インターネットバンキングやクレジットカード等のデータを同期して、後はあらかじめ作成したルールで自動仕訳ができるようにしています。

-走出さんは独立前は税務の経験がなかったと思いますが、どのようにして習得されましたか?

走出氏アイコン私の所属する税理士会の中に、公認会計士・税理士のコミュニティがあり、わからないことがあるとそこで先輩方に意見を聴きながら習得しました。
地方によっては税理士会にそういったコミュニティがないかもしれませんが、他の集まりも探してみるのも良いと思います。
例えば、現在、自分が大阪支部のリーダーを勤めている「freee”マジ価値”meetup!」というfreeeが好きな会計士・税理士の自主的な集まりがあります。そこでは同業者同士で採用や在宅ワーカーの活用法など、freeeに限らず色々な意見交換をする環境があるので、こうした場を利用するのもおすすめです。

-松田さんはクラウド会計がなかった頃から会計ソフトを利用されていると思いますが、クラウド会計ソフトを使ってみてどうですか?

松田氏アイコン私もfreeeを使っていますが、クラウド会計ソフトが出てきてとても楽になりましたね。freeeさんを前にして言いにくいのですが、実は、クラウド会計ソフトが出てきた頃は、他の会計ソフトも試したりしていたことがあるんです(笑)
ただ、他のソフトも使っている中でも、freeeはとりわけ開発に投資してどんどん機能が改善されて使いやすくなっていくのを感じられました。今ではお客さんにもお勧めして、すべてfreeeに変えてもらいました。
お客様もみなさん現金決済はほぼ行わず、銀行口座やカード明細データの自動取込と自動仕訳を使って、楽しみながら記帳をしてくださっています。「経理の時間が10分の1になる」という謳い文句は本当だと実感しています。
私のお客様は起業家や起業を目指している方が中心なので、売上を作ることなど本業に取り組む時間を大切にしてもらっているんですね。私自身も売上や事業を作る部分へのアドバイスに時間をかけるようにしているので、freeeで経理を自動化できるのはとても助かっています。

会計士の独立ワンポイント!

独立したら税務・記帳代行を行う?

独立においては、税務業務を行うかどうかも話題の論点です。

税務業務にはクライアントとの長期の関係を維持できるメリットもありますが、監査やコンサル業務との価格差に驚く会計士も少なくありません。

一方で、近年では、クラウド会計ソフトなどを活用することによって、税務の業務の大部分を占める作業を効率化・自動化し、付加価値ある業務で単価を上げることに成功しているケースも出てきています。

freeeの開業サポートでは、それら成功事例の情報も提供していますので、独立をご検討されている方はぜひご加入ください。

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自分は独立すべき?迷うなら会計士資格を活かせるかどうか考えてみよう!

-最後に、独立を目指す会計士のみなさんへのメッセージを頂けますか?

走出氏アイコン独立には良い面も大変な面もあることをお伝えしたいです。
アンケートの回答に、“最初の三年必死にやったら軌道に乗りました。必死にやった時期も今はいい思い出です。”というコメントがあったのですが、私もまさにこういう感じでやってきたのでこのコメントにはとても共感できます。
私も大変な時期が長く続きましたし、不安でなかなか寝られないこともありました。でも、そういう時期があるからこそ今があるわけですし、職業会計人として何がしたいのか信念を持って3年間頑張ったからこそ本当にやりたいことが見えてきたと思っています。
独立すると、監査法人ではいち構成員にすぎなかった自分を、お客様が信用して仕事を依頼してくれ、とてもやりがいがあります。一方で、従業員に給料を払っていくプレッシャーや、土日も休みなく働く時もあり、「サラリーマンなら昼休みや土日、有給休暇があるのに」と思うことがあるのも正直なところです。
独立したからすべてがハッピーと言えるわけでもなく、今でも悩み、試行錯誤しながらやっています。そういったところも理解して独立を目指してもらえればと思います。

公認会計士の独立開業のリアル!松田/須藤/走出

松田氏アイコン私は、独立した時、会計士資格に魅力を感じていませんでした。父が同業で何となく会計士になり、監査法人に入りましたが、監査を続けることが辛く、父の事務所を継ぐことを理由に流されるように辞めました。
そんな私ですが、やりたいことを見つけて独立したことで会計士の資格を活かしながら自分らしく働くことができていると感じています。女性起業家の皆さんを支援したいという想いは独立したからこそ叶えられましたし、独立後は100%自分がやりたかった働き方が実現できています。これまで起業や経営の相談にのらせて頂いた約1,000名の起業家の方々は、私の会計士人生での宝物です。
もし独立するか迷っているのなら、自分は会計士資格を「独立した方が活かせるタイプか」、それとも、「独立しない方が活かせるタイプか」という視点で考えてみることをお勧めします。私は独立した方が資格が活かせて、自分のやりたい道も見えてくるタイプだと思ったので独立を選びました。
そして、独立しようと思ったなら、10年後に見えるゴールと、そこからから遡って1年後、3年後にやるべきことが考えられたら独立されても良いのではないかと思います。

公認会計士の独立開業のリアル!松田/須藤/走出

走出さん、松田さん、ありがとうございました!

freeeでは、独立して会計士で税務も行う予定の皆様向けに、独立開業サポートを提供しております。詳しくは下記をご覧ください。

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【編集部より】先輩会計士のみなさんからのメッセージをお届け!

公認会計士の独立の実態に迫った今回の記事ですが、松田さん、走出さんのお話、そして、年収アンケートから、公認会計士の独立へのイメージが読者のみなさんに伝わっていればと思います。

松田さん、走出さん、そして、年収というデリケートな話題に関してアンケートにご協力頂いた32名の公認会計士の皆様にも改めてお礼申し上げます。

また、今回のアンケートでは、ご回答頂いた会計士の皆様から、これから独立を目指す会計士の方々へのメッセージも頂いています。

最後にそちらをお届けしたいと思います。

独立を目指す会計士の皆様へのメッセージ

独立2年目の年収見込は2,000万円超です。周りの独立会計士仲間の(独立後2年~5年)の平均値は2,500万円~3,500万円ぐらい、最高額は年収7,000万円(独立4年)です。直接の知り合いではないが、億を超える人もいます。
独立した仲間に聞くと、皆最初は何の見込もないところからスタートした人が殆ど。やる気さえあれば、いつでも独立出来ると思う。もっと早く独立しておけばよかったと思う。あれこれ悩むより「まず行動」することが大事だと思う。極論、年数や経験なんか関係ないと思う。若いほどいい。客がいないなら紹介会社使えばいいし、資金がないなら借りればいいし、経験ないならやりながら学べばよいと思う。●●がないから独立は出来ない、という発想をする時点で失敗の発想になってしまうので、●●がないなら××しようという発想が大事だと思う。

独立前の現在のポジションの状態で営業し、潜在的な顧客を得ることが大事です。

独立後のほうが仕事が楽しいです。

独立しましょう!多くの会社、経営者が待ってますよ!

年収もありますが、自由度が高いことが独立の面白みだと思います!

独立の味を覚えたら他はもうできません。

軌道に乗るまで3年から5年かかりました。現在は、自分の会社、事務所、監査法人のパートナー、企業の役員をしており、年収5,000万くらいになります。独立は毎日、仕事、毎日フリーターの感じで、自分の好きな時に仕事でき、仕事取れればいくらでも稼げる完全実力社会です。現状の仕事、ライフスタイル、年収に不満あれば、独立を検討してみましょう。

2年目には、前職の監査法人の収入を上回ることができました。信念さえあれば必ず上手く行くと思います。

最初の3年必死にやったら軌道に乗りました。必死にやった時期も今はいい思い出です。頑張ってください。

独立向けの人とサラリーマン向けの人が分かれるのを知って頂きたいです。
お金が稼げるから独立すると考えている人や今の監査法人が辛いから独立すると考えている人はサラリーマンを選択してください。監査法人は給与面と将来面で恵まれてる環境だと認識した上で、それでも成し遂げたいものがあるという人だけが独立すべきと私個人は感じます。独立半年は収入がなくても、将来的に得られれば我慢できる。そういう方だけが成功するのかなと1年行って感じました。
これを聞いても、それでも俺はやるんだ。という方、独立に向いてると思います。

2年目で3倍の1500万、3年目で4000万くらいを予定しています。諦めなければ仕事はたくさんきます。

まだ1年目なので、年収は見込みです。大きな仕事を持ってきてくれるビジネスパートナーと出会えて幸運です。

1年目はできることを増やすために来る仕事拒まず自分のキャパ限界で仕事をしていました。基本的には会計士紹介の仕事が多かったです。意外だったのは、独立後の方が色んな分野の仕事をできたことです。今は逆に所得を落としてもいいから、継続性のある仕事を重要視して仕事をしています。

みなさんの独立がうまくいくことを祈念しています!

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【手塚佳彦/公認会計士ナビ編集長・株式会社ワイズアライアンス代表取締役CEO】 神戸大学卒業後、会計・税務・ファイナンス分野に特化した転職エージェントにて約10年勤務。東京、大阪、名古屋の3拠点にて人材紹介・転職支援、支社起ち上げ、事業企画等に従事。その後、グローバルネットワークに加盟するアドバイザリーファームにてWEB事業開発、採用・人材戦略を担当するなど、会計・税務・ファイナンス業界に精通。また、株式会社MisocaのアドバイザーとしてMisoca経営陣を創業期から支え、弥生へのEXITを支援するなどスタートアップ業界にも造詣が深い。 2013年10月、株式会社ワイズアライアンス設立、代表取締役CEO(Chief Executive Officer)就任、公認会計士ナビ編集長。

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