PwC Japan次期代表に久保田正崇氏、修了考査合格者増の陰でカンニング行為に処分など全2件:今月の会計士業界ニュース(2024年4月)



公認会計士業界時事ニュース

2024年4月の会計士業界ニュースをお届けします。

「PwC Japan次期代表に久保田正崇氏」「修了考査合格者増の陰で不正受験者(カンニング行為)に処分」の2本です。

PwC Japan次期代表に久保田正崇氏

2023年12月にPwCあらた有限責任監査法人とPwC京都監査法人が合併し、PwC Japan有限責任監査法人が発足しました。

今回、PwC Japan監査法人の人事に関する記事が、日本経済新聞からリリースされています。

PwC Japan監査法人は久保田正崇執行役副代表(48)が7月1日付で代表執行役に就く人事を固めた。企業の非財務情報の開示拡充やデジタル監査の高度化などに取り組む。

【引用元:PwC Japan監査法人、代表執行役に久保田氏 7月1日付(日本経済新聞 2024年3月28日付)

記事によると、久保田氏はAI(人工知能)監査研究所の副所長や監査業務変革推進部長などを務め、グローバル企業の監査や監査のデジタル化の経験が豊富であると伝えられています。

PwC JapanグループのWebサイトでは、久保田正崇氏の代表就任に関するリリースが出されています。リリースでは久保田次期代表のコメントが掲載されています。

PwC Japan有限責任監査法人が次期代表執行役を発表(PwC JapanグループWebサイト 2024年3月29日付)

また、同じく2024年7月1日付けで、久保田氏はPwC Japanグループのグループ代表にも就任されるとのことです。

PwC Japanグループ、次期代表を発表(PwC JapanグループWebサイト 2024年3月29日付)公認会計士ナビはPwC Japan監査法人にスポンサードいただいており、公認会計士ナビ編集長の手塚も今回の久保田氏就任に関してSNSにてポストしています。

48歳という若さでの代表執行役就任ということで、今後、PwC Japanグループ、そして、PwC Japan監査法人がどのように変わっていくのか期待が高まります。

修了考査合格者増の陰で不正受験者(カンニング行為)に処分

2023年12月16日及び17日に実施された修了考査について、合格発表とカンニングを行った不正受験に関するリリースが、公認会計士協会から出されています。

修了考査について(公認会計士協会Webサイト)

修了考査の合格発表については以下の通り伝えられています。今回の修了考査の受験願書提出者数は2,146名、受験者数は1,958名であり、合格者数は1,495名(対受験願書提出者数合格率69.7%、対受験者数合格率76.4%)となっています。

【引用元:令和5年度(2023年度)修了考査の合格発表について(4月5日更新)PDF(公認会計協会Webサイト 2024年4月5日付)

合格者数は前年比103名増加し、対受験者数合格率は過去最高の数字になっています。

修了考査の考察・分析については、公認会計士ナビで詳細に解説しているので、こちらをご確認ください。

【令和5年・2023年度】合格率は過去最高の76.4%!修了考査合格発表の速報と考察・まとめ_公認会計士試験

続いて、カンニングを行った、不正受験者に関する処分についてもリリースが出されています。

令和5年度修了考査において、不正な手段により受験した者に対し、本委員会は、下記の処分を行った。

【引用元:不正受験者の受験禁止処分について(4月5日更新)PDF(公認会計協会Webサイト 2024年4月5日付)

リリースによると、スマートフォンで試験内容に関係のある資料を参照するカンニング行為が発覚し、令和5年度、6年度、7年度の3年間の修了考査の受験禁止処分が出されました。

公認会計士法は、常に品位を保持し知識及び技能の習得に努めることを公認会計士の職責としています。カンニング行為は公認会計士の職責に反するものです。

3年間の受験禁止処分は過去に例を見ませんが、社会的信頼性が求められる公認会計士になるための試験での不正行為という面を見ると、相当な処分と言えそうです。

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(著者:大津留ぐみ / 大津留ぐみの記事一覧



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【大津留ぐみ:公認会計士・税理士/会計士・税理士専門ライター】 大学在学時にシェイクスピアを学んだことをきっかけに劇作家を目指すも挫折。編集プロダクションで編集やライティング業務に従事した後、公認会計士試験にチャレンジし合格。大手監査法人の東京事務所にて監査業務、財務デューデリジェンスなどに従事。 その後、フリーランスの公認会計士として非常勤監査、税理士法人の社員税理士として税務業務に従事しつつ、大津留ぐみのペンネームでライターとしての執筆活動にも従事。ライターとして、お金、社会保障、会計、税務などに関する記事を執筆。また、2児の母となったことをきっかけに、子どもの貧困や教育格差、子どものイジメに関する記事なども執筆。現在は、株式会社ワイズアライアンスの専属ライターとして会計・税務の記事を執筆しつつ、会計事務所にて内部統制業務にも従事するパラレルワーカー。公認会計士・税理士。

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