やよいの給与明細 オンライン大幅リニューアル、あんしんM&Aを正式リリースなど:弥生PAPカンファレンス2022秋レポート_後編【PR】



やよいの給与明細 オンライン大幅リニューアル、あんしんM&Aを正式リリースなど:弥生PAPカンファレンス2022秋レポート_後編【PR】_thumbnail_弥生株式会社

前編に引き続き、弥生PAPカンファレンス2022秋・オンラインの模様をお届けします。

前編では、弥生株式会社(以下、弥生)の岡本代表が講演した「デジタルを活用した業務効率化とスモールビジネスの事業支援策」と、マーケティング本部事業企画部の宇於崎善規氏から、インボイス制度と改正電帳法への事業者の対応状況、及び、スマート証憑管理と仕訳連携に関するデモンストレーションが行われました。

インボイス制度と電帳法改正を目前に控えた弥生のサービス全体像は?証憑管理サービスは「スマート証憑管理」へ:弥生PAPカンファレンス2022秋レポート_前編

後編では、デジタル化に向けて大幅にリニューアルした「やよいの給与明細 オンライン」と、弥生製品と事業支援サービスのビジネスアップデートについてお届けします!

※記事内のスライドはすべて弥生PAPカンファレンス2022秋・オンラインで用いられたものです。また、写真は20221110日に開催された東京会場(ベルサール秋葉原)のものとなります。

弥生PAPカンファレンス2022・オンライン プログラム

弥生_ロゴ_2020_3月再調整

  • 弥生の現況とこれから(弥生株式会社 代表取締役 社長執行役員 岡本浩一郎)
  • 弥生の電帳法/インボイス対応~最新機能をデモンストレーションでご紹介~(弥生株式会社 マーケティング本部 事業企画部 宇於崎善規)
  • 「やよいの給与明細 オンライン」リニューアルのご紹介(弥生株式会社 マーケティング本部 事業企画部 細渕敬太)
  • 弥生23シリーズと事業支援サービスのご紹介(弥生株式会社 マーケティング本部 営業推進部 髙山拓真)

本記事の目次

やよいの給与明細 オンラインリニューアル。事業者と従業員がデータでつながり利便性が大幅に向上

リニューアルの背景に事業環境の変化

次に、弥生株式会社マーケティング本部事業企画部の細渕敬太氏より、やよいの給与明細のリニューアル内容、及び、デモンストレーションが行われました。

弥生PAPカンファレンス2022秋_弥生株式会社_マーケティング本部 事業企画部_細渕敬太氏

弥生株式会社 マーケティング本部 事業企画部 細渕敬太 氏

冒頭では、弥生の給与ソフトが紹介されました。

やよいの給与明細オンラインの位置づけ

弥生では事業者の規模、及び、やりたい内容に応じて、3種類の給与計算ソフトを提供しています。そのうち、小規模かつ給与明細書が手軽に作成できるシンプル機能のアプリケーションとして、やよいの給与明細 オンラインが提供されています。

事業環境の変化

細渕氏は、今回のやよいの給与明細 オンラインのリニューアルの背景には、近年の、労働力人口の減少、働き方の多様化、デジタル化を活用した行政手続きの効率化、IT・デジタルデバイスの変化などの、事業環境の変化があると指摘し、「従業員、事業者、専門家、行政がデジタルで相互につながることが重要。」との考えを示しました。
こうした流れの中で、事業者と従業員をデジタルでつなぐアプリケーションとなるべく、やよいの給与明細 オンラインの大幅リニューアルが行われました。 

アップデートの内容とリリーススケジュール

引き続き、新やよいの給与明細 オンラインの機能概要について説明がされました。

新やよいの給与明細オンラインの機能概要

従業員管理、給与計算、年末調整の3区分がアップデートされて、従業員が画面上で各種手続きを行ったり、給与明細をWeb配信したりできるようになります。

新やよいの給与明細オンラインのアップデート予定

今後のスケジュールですが、新アプリの提供開始時点でWeb給与明細と従業員画面が提供され、2023年以降は、従業員の画面から各種手続きが行えるようになります。

なお、Web年末調整申告書については2023年から全ユーザーが利用できるようになりますが、PAP会員のみ2022年からトライアル版が利用可能となるので、ぜひ使い勝手を試していただきたいと細渕氏よりアナウンスがありました。

新やよいの給与明細 オンラインのデモンストレーション

引き続き、新やよいの給与明細 オンラインのデモンストレーションが行われました。

新アプリの「ホーム」

まずホーム画面です。画面左側にメニューバー、画面中央にはやるべきことと進行中の手続きが表示され、画面右側に各種お知らせやご利用ガイドなどのバナーが表示されます。

「手続き」「手続きテンプレート」

ホーム画面から手続きを開くとテンプレートが表示されるので、ここから業務を選ぶと、作業を簡単に始めることができます。

テンプレートの中の「給与支給手続き」をクリックすると、以下の画面に遷移します。

「やることリスト」

タスクが一覧で表示されるので、給与計算に不慣れな人でも漏れなく業務を遂行することができます。

続いて給与明細ですが、従業員がダウンロードをする方法と、印刷した給与明細を渡す方法の、2通りの配布方法があります。

「Web給与明細」

今回から提供される「Web給与明細」を選ぶと、今まで事業者が行っていた、ダウンロード、印刷、封入、従業員への手渡しといった、様々な手間を削減することができます。

新プラン・料金体系

今回の製品リニューアルに伴い、プラン体系が変更されます。

プラン体系の変更

サポート・サービス内容に応じて、セルフプラン、ベーシックプラン、トータルプランの3つのプランがあります(新体系では年額のみ)。
また、各プランで、Web給与明細とWeb年末調整申告書の利用人数が設定されおり、それを超えた場合は月額で追加料金が発生しますが、Web給与明細については、追加料金が無料となるキャンペーンも実施予定です。

Web給与明細オプション無料キャンペーン

料金は、通常料金と、PAP会員からのご紹介の優待価格の2種類がありますので、ご確認ください。

料金

切替期間とプラン選択

次に、新やよいの給与明細 オンラインの切替期間について説明がありました。

新やよいの給与明細 オンラインの提供開始時期・切替期間

新アプリの提供開始日から20235月末までの期間は、任意のタイミングでバージョンアップすることができ、それ以降は一括でバージョンアップが実施され、旧サービスは廃止になります。
パートナー版や製品紹介制度の対象商品も同様の流れになります。

続いてプランについて説明がありました。

バージョンアップ後の適用プラン

現在契約中の方は、契約終了日まで一律でトータルプランが利用でき、契約更新時に、セルフプラン、ベーシックプラン、トータルプランのいずれかを選択することになります。

バージョンアップ後の業務のイメージ

新アプリへのバージョンアップはどのように行われるのでしょうか。

バージョンアップの業務イメージ

まず初期設定ですが、バージョンアップを行うと旧アプリから自動でデータ移行されますが、顧問先とのデータ共有のための製品サービスの連携設定や、Web給与明細配信の設定など、利用者が設定を行うものがあります。

バージョンアップ後の業務イメージ

バージョンアップが完了したら、手続きを作成して、その後はやることリストに従い給与計算を行います。
Web給与明細を選択した場合は、各従業員のスマートフォンで給与明細を確認することもできます。

バージョンアップ後の業務イメージ

最後に年末調整ですが、これまで紙の申告書を配布・回収していましたが、Web上でやり取りが完結するようになります。また、回収した申告データは、年末調整計算が行われるソフトへと連携される予定です。

最後に、細渕氏からPAP会員に向けて、「新やよいの給与明細 オンラインへのバージョンアップでは、初期設定が必要な部分や、画面の変更もあるため、顧問先に対するご支援をお願いします。」、そして、「今回のリニューアルを皮切りに、弥生の給与クラウドのカバー領域を順次広げていくのでご期待いただきたい」との発言があり、セッションは終了となりました。

弥生のビジネスアップデート、業務支援のみならず事業支援も順次拡大

弥生シリーズの主な強化ポイント

最後に、弥生株式会社マーケティング本部営業推進部の髙山拓真氏より、最近の弥生の動向について総括がされました。

弥生PAPカンファレンス2022秋_弥生株式会社_マーケティング本部 営業推進部_髙山拓真氏

弥生株式会社 マーケティング本部 営業推進部 髙山拓真 氏

まず、弥生シリーズについて紹介がありました。

弥生23シリーズ 2022年10月21日全国一斉発売

「弥生シリーズ」の主な強化ポイント

法令改正対応と業務効率化のための機能を強化していますが、インボイス制度の機能アップデートは2023年春頃になる予定です。

インボイス機能アップデート

以下、インボイス対応のアップデートについてまとめられています。

法令対応:インボイス対応(1/3)_会計業務

まず1点目に、スマート取引の取込元、仕訳検索、仕訳日記帳の生成元に、スマート証憑管理が追加されました。

法令対応:インボイス対応(2/3)_会計業務

2点目に、売上の処理方法と仕入の処理方法を、国税庁の表記に合わせて変更しました。

法令対応:インボイス対応(3/3)_※2023年春追加_会計業務

3点目に、経過措置中の処理について、仕訳ごとに正しい仮払消費税額を把握できる方式Bを採用しました。

会計業務機能アップデート

続いて会計業務の強化ポイントが伝えられました。

スマート取引取込の付箋表示切り替え対応

これまではすべての仕訳に付箋がついていましたが、付箋を取るわずらわしさを解消するため、◎や○の付箋を付けずに取り込むことができるようになりました。

伝票・帳簿での行貼り付けの改善

また、行セレクター選択時も、行の貼り付けや、新規行挿入が可能となり、作業効率が向上しました。

弥生販売機能アップデート

続いて、弥生販売に関する変更点が案内されました。

請求書のPDF送信

クラウド上に自動でPDFの請求書を保存し、相手先にURLを記載したメールを通知する、請求書の電子送信という発行方式が追加されました。
また、クラウド上のPDFは、明細の内容も含めて、スマート証憑管理に自動で保存されるようになります。

支払明細書で登録番号の登録、印刷、検証が可能_販売管理業務

同じく弥生販売の機能で、仕入先台帳に仕入先の登録番号が追加されて、支払明細書へも登録番号が印字、印刷、検証されるようになります。また、国税庁が提供する適格請求書発行事業者公表システムWeb-API機能を使い、登録番号の検証を行い、登録番号の誤入力も防止します。

事業支援サービスも機能拡充

弥生は、起業から、資金調達、事業承継というビジネスの課題に応じて様々なサービスを提供しており、新たに「弥生のあんしんMA」の正式版がリリースされました。

第三者継承を支援する『弥生の安心M&A』

弥生のあんしんMAは、弥生PAP会員があんしんエージェントに登録して支援を行うことを前提としたMAのマッチングプラットフォームであり、弥生PAP会員は無料で利用することができます。

また、MA実務を支援する「MAサポートツール」も新たに提供が開始されます。

『M&Aサポートツール』

進捗管理、各種書類テンプレート、デューデリジェンスファイルを保管するファイルサーバー(VDR)など、効率的にM&A業務を行えるツールの提供を予定しています。

同じくMA関連で、MAに慣れていないPAP会員向けのサービス、「伴走/おまかせプラン(仮)」がリリース予定です。

『伴走/おまかせプラン』(仮)

はじめに無料診断を行い、MA業務のどこでつまずいているかヒアリングをします。
その後、自らでMA業務を行いたいが不安がある方には伴走支援プランを提供、また、M&A業務は行わないが案件の紹介だけ行うという方には、おまかせプランも用意されます。MA経験が豊富なPAP会員が業務を行い、支援機関が受領した仲介報酬の2030%を紹介料として受け取るという仕組みです。

ほかにも、MAの各種セミナーを開催しています。

M&Aに関するセミナーも随時開催

スタートアップ講座(基礎的な講座)と、養成講座(もう少しレベルの高い講座)があり、養成講座では、弥生の提供するツールを実際に利用して学ぶことができます。

今後も皆さまと共に事業者支援を強化

最後に髙山氏は、「今後も弥生は、業務効率化・顧問先拡大・価値提供の3つのカテゴリーで、弥生PAP会員の皆様と協働して、共通のお客様である、中小企業・個人事業主、起業家の方を支援していきたい。」と述べ、弥生の今後の方向性を示し、セッションを終えました。

以上、前編・後編の2回に渡り、弥生PAPカンファレンス2022秋のレポートをお届けしました。

前編に紹介した、インボイス制度や電帳法の対応のための「スマート証憑管理」、そして、後編では、大幅リニューアルした「やよいの給与明細 オンライン」や、事業支援サービスのアップデートなど、会計事務所の業務効率化に期待が持てる製品が多数紹介され、実りの多いイベントでした。

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「弥生PAP」とは、弥生株式会社と会計事務所がパートナーシップを組み、弥生製品・サービスを活用して、中小企業、個人事業主、起業家の発展に寄与するパートナープログラムです。2022年4月時点で11,600以上の事務所が加入。税務サービスを提供する会計事務所様はぜひご加入をご検討ください。

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【大津留ぐみ:公認会計士・税理士/会計士・税理士専門ライター】 大学在学時にシェイクスピアを学んだことをきっかけに劇作家を目指すも挫折。編集プロダクションで編集やライティング業務に従事した後、公認会計士試験にチャレンジし合格。大手監査法人の東京事務所にて監査業務、財務デューデリジェンスなどに従事。 その後、フリーランスの公認会計士として非常勤監査、税理士法人の社員税理士として税務業務に従事しつつ、大津留ぐみのペンネームでライターとしての執筆活動にも従事。ライターとして、お金、社会保障、会計、税務などに関する記事を執筆。また、2児の母となったことをきっかけに、子どもの貧困や教育格差、子どものイジメに関する記事なども執筆。現在は、株式会社ワイズアライアンスの専属ライターとして会計・税務の記事を執筆しつつ、会計事務所にて内部統制業務にも従事するパラレルワーカー。公認会計士・税理士。

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