公認会計士試験に合格したら一人暮らしを始めたり、地方から東京に引っ越してくる方も多いと思います。
一般的に高所得のイメージがある会計士ですが、東京ではどの辺りに住んでいる人が多いのでしょうか?東京23区で会計士が住んでいる人気の区を、ランキング形式でご紹介したいと思います。
会計士が住んでいる地域、東京23区ランキング
今回は、日本公認会計士協会東京会が発表している「東京会地区会会員数(2021年2月1日時点)」を参考にしました。この資料では、地区会ごとに、事務所地と住所地の人数、会員数と準会員数がそれぞれ公開されています。
なお、東京会は、東京23区と三多摩、関東甲信越の6県(茨城・群馬・栃木・長野・新潟・山梨)によって構成されていますが、今回は、東京23区内の住所地について見てみたいと思います。
会計士に人気の区はどこなのでしょうか。早速ランキングを見てみましょう。
※会員数は該当地区に住所を置く会員と準会員の合計
1位はダントツで世田谷!
では、上位5区について見てみましょう。
※会員数は該当地区に住所を置く会員と準会員の合計
1位の世田谷が952人でした。2位に200人以上の大差をつけて圧倒的に多くなっており、2位に文京、3位に江東が続いています。
最近の住みたい街ランキングでは、江東区や港区なども人気がありそうですが、会計士で見ると、まだまだ世田谷に住んでいる方が圧倒的に多いようです。
ちなみに、準会員だけの住所地ランキングは、以下のようになっています。
準会員だけで見ると、1位が文京、2位が江東、3位が世田谷となり、会員・準会員合計のランキングとは違った傾向が見られました。
世田谷には若い世代よりも、比較的年齢の高い会計士の方が多く住んでいることがわかります。
2位は文京、3位は江東
次に2位ですが、文京は会員・準会員の合計では2位ですが、準会員だけで見ると1位となっています。文京は大学が数多くあり、大原やTACなどの専門学校のある水道橋からも近いことから、学生時代から合格後もしばらく住み続けている方が多いのかもしれません。
そして3位は、江東でした。会員・準会員の合計では3位ですが、準会員だけで見ると2位でした。タワーマンションが多く建設されており分譲価格や家賃は比較的高額になりますが、一人暮らしの会計士の方や共働き世帯の会計士の方にとっては、住んでみたい人気スポットなのではないでしょうか。
一番住んでいる会計士が少ないのは千代田
次に、住んでいる人数が少ない下位5区はこちらです。
※会員数は該当地区に住所を置く会員と準会員の合計
もっとも少なかったのは、千代田の99人で、2位に葛飾129人、3位に荒川192人が続いています。
千代田は麹町や神田、御茶ノ水、秋葉原近辺などに一部、住居地もありますが、丸の内や大手町を中心としたオフィス街がメインというイメージがありますよね。実際、東京会の会計士の登録事務所(≒勤務地)の所在地別人数で見てみると、1位が千代田(9,428人)で、2位の新宿(3,796人)の約2.5倍に上り、働いている方が多いことがわかります。
あなたの住んでいる区は何位にランキングしていましたか?
これから引っ越しを考えているという方も、このランキングをご参考にしてみてください。
(著者:大津留ぐみ / 大津留ぐみの記事一覧)