本コーナーでは、英語学習に興味のある公認会計士の皆様に向けて、プログリットによる英会話学習勉強法に関するコラムをお届けします。
英語の長文読解対策!読み方・解き方のコツ7選!
英語の長文読解は、試験においてもビジネスにおいても必要となる場面が多いですが、なかなか対策が難しいと言われる学習の一つです。この記事では、長文読解の読み方・解き方のコツを7つご紹介します。是非自分に合う方法を見つけて、学習に取り入れてみてください。
長文読解が大切な理由とは?
日本人にとって英語の長文読解は非常に時間がかかり、気が遠くなるような作業です。英語の長文読解では、英語の単語力や文法力だけでなく、文脈から意味を判断する力などあらゆる知識や経験が求められます。
たくさんの練習や苦労を積み重ねてまでも、長文読解に取り組む必要はあるのでしょうか?長文読解を始める前に、自分がなぜ長文読解力向上に向けて取り組むのか、長文読解できるようになるとどんなメリットがあるのか、理由や目的を明確にしておきましょう。それぞれの学習において目的をクリアにしておくことは、モチベーションアップに効果的なだけでなく、学習の効率アップにも繋がります。ご自身で考えることが1番ですが、私が思う、長文読解力を付けることで得られるメリットをご紹介しておきます。
全てが英語で書かれる時代
グローバル化が進み、私たちの身の回りには英語が溢れています。英語は世界の公用語として、世界中で使われています。そのため、世界の最新のニュースや情報は英語で発信される場合がほとんどです。
世界で何が起こっているかをいち早くキャッチするためには、英語で文章を読むことができなければならない時代です。特に医療や科学、歴史などの専門的な分野においては、毎日世界中で膨大な量の情報が発信されていますが、通訳が追いつかず、英語でしか入手できない情報も多くあります。自分の分野で最先端を走り、活躍したいのであれば、英語の長文読解力は必要不可欠です。
長文読解は実用的
長文読解は実際に使う場面が多くある、とても実用的な力です。仕事で英語を使う人であれば、e-mailのやり取りをするときや資料を読むとき、そうでない人でも、InstagramなどのSNSをみるときなど、多くの人にとって日常の様々な場面で英文を読解する機会は訪れます。
英語の長文が読めることで楽しみも増える
英語で長文が読めるようになると、できることが増え、生活の中での楽しみの幅が広がります。長文読解できるようになることで得られる楽しみをご紹介しておきます。
洋書を読める
読書を趣味としている方は多いですが、英文が読めることによってさらに読書の楽しみを広げることができます。
世界的に有名な物語の多くは英語で書かれています。多くの本は日本語に翻訳されていますが、英語版を読んでから日本語版を読んでみると、翻訳者の解釈によって生じる違いに気がつくことがあります。筆者が書いた文章は、筆者が書いた言語で読むことによってはじめて、筆者が本当に言わんとすることや微妙なニュアンスの違いまで知ることができます。
英語のままで本を読めるというのは、読書好きの方にとって大きなメリットなのではないでしょうか。
長文読解の読み方・解き方のコツ1: 知らない単語に出会っても諦めない
長文を不自由なく読むには、たくさんの単語を知っておく必要があります。長文を読む上で途中で内容を勘違いしてしまったりこんがらがってしまう理由の多くは、単語の意味の誤解によるものが多いです。
とは言え、全ての単語の意味を覚えるというのはほぼ不可能です。長文を読む上で知らない単語に出くわすことは必ずあります。それでは、知らない単語に出会った時はどうすれば良いのでしょうか?
知らない単語に出会ったときの解き方
知らない単語に出会ったときに大切なことは、その単語にこだわりすぎないということです。分からない単語に出会った時は、その単語に気をとられるのではなく、他の部分から得られる情報を使って読み進めましょう。例えば、以下のような文章があったとします。
Ken asked me to invest in his company.
ケンは自分の会社に投資するよう私に頼んだ。
もし「invest」(投資する)の意味が分からないとしても、そこでくじけないでください。「invest」以外の部分から、「ケンが何か自分の会社に関することでお願いしたんだな」程度に理解して、次の文章に進みましょう。その先何文か読んでいるうちに、「invest」が何を意味するのか分かってきます。
分からない単語に出会ったときは、その単語に固執せず読み進めることが大切です。分からなくても文章全体の意味を把握する上で全く問題ないような単語も多くあります。
分からない単語はあとで調べる
前述の通り、長文を読む中で分からない単語があっても、気にせず読み進めることが大切です。しかし、分からない単語をそのまま放置しておくというのもなかなか気持ち悪いですよね。
長文を読む際に出てきた知らない単語は、あとで調べて意味を覚えるようにしましょう。知らなかった単語リストを作ってそこに書き溜めていくのもおすすめです。
長文読解の読み方・解き方のコツ2: 接続詞が大ヒント
どのような言語においても、長文を読む上で接続詞はとても大きな役割を担います。接続詞を理解することで文と文のつながりをスムーズに理解することができ、文全体の構成を把握しやすくなります。効率よく長文読解をするコツの一つは、接続詞に注目することです。
ここでは長文を読むときに注目すべき接続詞をいくつか紹介します。
逆接
- But
- However
- Nevertheless
これらは最もよく使われる接続詞です。英語の逆接は、日本語の逆接と同じで、逆接の接続詞を挟んでいる両側が相反する文章のときに使用します。これを理解すると、文章が非常にわかりやすくなります。逆接の後や前に続く文章の意味がわからなくても、片方の意味さえ理解できれば、もう片方の英文の意味も大体予想が付きます。
ここでは3つ逆接の接続詞の例を挙げましたが、他にもたくさんあるので、是非覚えておきましょう。
順接
- And
- So
- Therefore
- Then
順接は、「そして」や「だから」など、前の文章が後の文章の原因や理由になっているときに使われていることが多いです。順接は、後ろに続く文章の意味を逆接ほどはっきりと予測することはできませんが、文章がどういう流れになるのかを知ることはできるので、これらの接続詞の使われ方を知ることはとても重要です。
長文読解の読み方・解き方のコツ3: 主語を意識する
日本語は主語を省略しがちな傾向がありますが、英語ははっきりと主語を書きます。どのような文章を読むにしても「誰が」「何が」を常にはっきりとさせておくことを心がけてください。この読み方を徹底すると、少しずつ問題の解き方が身についてくるので、英文読解問題の対策になります。
英語の文章で主語が何かを読み取るのは、とても簡単です。基本的に主語は文章の始め、または動詞の前にあります。しかし、複雑な文章では主語が探しにくい場合もあるので、急がず確実に本当の主語を探してください。
長文を読んでいるとき、途中で主語が変わってしまったことに気づかないまま文を読み進めてしまうことがありますが、主語の解釈を間違うと全体の意味が大きく変わってくることがあるので、気をつけるようにしてください。
英語の長文問題を解いたことがある方は経験したことがあると思いますが、主語を把握しているかを問う問題はたくさんあります。このような問題でつまずくことがないよう、主語がなにかを意識する読み方を心がけてみて下さい。
長文読解の読み方・解き方のコツ4: 解答の根拠を明確にする
長文読解の問題のおすすめの解き方は、「答えを探す」ということです。当たり前だろうと思われるかもしれませんが、意外とこれをできている人は少ないです。長文読解は文法問題と違って答えが目の前に書いてあります。文法問題は、文法のルールを知らなければ解くことができません。しかし、英語の長文は答えが文章の中にあります。
TOEICなど選択式で答えを選ぶような問題は、なんとなくで答えを選んでしまいがちです。ですが、なんとなくで選んでいては、正答率は上がりません。問題を解くときは、「ここにこう書いてあるから、私はこの答えを選ぶ!」と、自分の答えの根拠を明確にし説明できるようになることを意識すると、長文読解問題の正答率はぐんと上がります。
設問を一番に読む
答えを探し出す際のコツは、長文を読む前に設問を先に読むということです。長文を読む前からあらかじめ何を探せばいいのかを理解していれば、読みながら答えを探すことができるので効率よく読解を進めることができます。また、答えを見つけるために何度も何度も同じ長文を繰り返し読む必要がなくなるので、無駄な時間を省き、より丁寧に読む時間を確保することができます。
長文読解の読み方・解き方のコツ5: 文脈を把握する
文脈を把握する力をつけることは、長文読解のとても良い対策になります。前述したような主語や接続詞を使って予測するやり方も有効ですが、文全体の流れから、分からない単語や文の意味を予測することは、長文読解において非常に重要です。
文脈を把握するには、文章全体がどのような構造なのか書き出す方法がおすすめです。各パラグラフの要点を自分が理解できた限り書き出します。全体の流れを把握できていれば、全く理解できないパラグラフがあった際にも大体どのようなことを言いたいパラグラフなのか推測できることがあります。文章全体の中でそのパラグラフがどのような役割をしているのか(問いかけ、根拠、結論など)を理解しておくことは、問題を解く際に有効です。
長文読解の読み方・解き方のコツ6: 数をこなす
単語を覚え、読み方のコツを掴んだら、あとは練習あるのみです。とにかくたくさん文章を読んでください。先程お話した文脈を読む力などは、経験が物を言います。文章をたくさん読むことで読解スピードは上がります。
また、内容は異なっていても、構造が似ている文章は多くあります。たくさんの文章構造に触れることは、長文読解の力を付ける上で重要です。
さらに、たくさんの文章を読むことで長文読解に慣れてくると、自分に合った文章の読み方や問題の解き方を発見することができます。世の中に様々なおすすめの読み方や解き方はありますが、結局は自分がやりやすい方法が一番です。
長文読解はスポーツと同じで、毎日少しずつ練習を積むことで、毎日少しずつ上達します。一旦習得したからといってメンテナンスを怠ると、徐々に力が落ちてきて、またできなくなります。少しずつでもいいので、毎日長文を読む習慣をつけてください。
長文読解の読み方・解き方のコツ7: どんどん書き込む
最後にご紹介するコツは、どんどん長文の中に書き込むという読み方です。英語の文章を読み終わったとき、一つ一つの文章は理解できていたはずなのに、文全体の意味がよく分からないという経験をしたことはありませんか?長い文を読んだときは特にそうなると思います。
文章を読みながら書き込みを入れたり、パラグラフの要点の文章に線を引いたりしておくと、そのときの理解度が上がるだけでなく後から見てもわかりやすいです。ここでは読むときにどのような書き込みを入れるといいか、おすすめのポイントをいくつかご紹介します。ですが、自分にわかりやすいということが一番大切なので、自分はどのような情報を書き込むことで後で更にわかりやすくなるか考えてみてください。
パラグラフ毎の要点には線を引く
パラグラフごとに、そのパラグラフで言いたいことが必ずあります。パラフラフ毎の要点を掴んでおくことは文全体を理解する上でとても重要なので、要点の部分には線を引いておきましょう。最初か最後に大事なことを書いてあることが多いので、そこを集中して読むと見つけやすいです。
主語や接続詞に印をつける
主語や接続詞に印をつけるのもおすすめです。主語や接続詞を意識しながら読むと、文章の流れが把握しやすくなりますし、読み違える可能性が低くなります。ボンミス対策としても有効です。
知らない単語には印をつける
分からない単語には線を引いたり、マルで囲んだり、後から見てひと目で分かるように印をつけておくことをおすすめします。
これは解き方のコツではないですが、復習時分からなかった単語の意味を調べる際とても効率がいいです。ボキャブラリーを増やすことは、長文読解対策に直結するので、しっかりとコツコツ続けてくださいね。
長文読解にオススメの問題集
長文読解問題の対策になり、読み方・解き方のコツを身につけられる問題集はたくさんあります。ここでは、長文問題の対策におすすめの問題集をいくつかご紹介します。
英検の教材
最初にご紹介するのは英検の教材です。
レベルを選べる
英検は階級ごとに試験が行われるので、教材も階級ごとに用意されています。そのため、英検を受験しない方でも自分のレベルに合った教材を探すことができますし、それを使って長文読解対策をすることができます。初心者の方は5級から始め、少しずつレベルを上げていってください。
選択問題
英検の問題の良いところは、選択問題だという点です。長文読解の読み方・解き方のコツの一つが、答えを探し出すことだと紹介しましたが、英検の長文はどこに答えがあるかが明確な文章が多いので、「なぜその選択肢の中でこれを選んだのか」答えの根拠を探し出す練習になります。
分野が幅広い
英検の長文は、メール、物語、評論など分野が幅広いので、様々な長文問題の対策をすることができます。
キクタン リーディング
2つ目にご紹介するのは、「キクタン リーディング」です。
キクタンシリーズは英語学習者の方であれば一度は使ったことがあるのではないでしょうか?「キクタン600」など単語対策として使ったことがある方がほとんどだと思いますが、実は長文読解の対策シリーズもあります。「キクタン リーディング」は速読対策にもなり、長文読解の力をつけるのに最適です。初級レベルからセンター試験対策のレベルまで様々なレベルがあり、自分に合ったレベルに合った教材を見つけることができます。
まとめ
この記事では、長文読解のコツを7つと、おすすめの問題集をご紹介してきましたが、自分の学習に取り入れることができそうな情報を見つけることはできたでしょうか?
英語の長文読解スキルは、試験だけに限らず仕事や日常生活など様々なシーンで必要となる場面があります。長文読解対策には「これをやっておけば大丈夫!」という万能な方法はないですが、色々と試してみてご自身に合った対策方法を探してみてください。その際、この記事でご紹介したコツを是非参考にしてみてくださいね。
リーディングのスキルアップは、リスニングなどのスキルに比べて伸びづらいと言われることがあります。長文読解の対策には時間がかかり、忍耐が必要となりますが、諦めずにコツコツと練習を積むことで着実に向上していきます。英語の文章が読めるようになることで得られる素晴らしい世界を思いながら、学習を継続していきましょう。
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