【本記事はPwCあらた監査法人様からのプレスリリースです】
産学官連携によるナレッジ・プラットフォームの構築と都市ソリューションモデルの研究
プライスウォーターハウスクーパース株式会社
プライスウォーターハウスクーパース株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:椎名 茂)は、日本の都市輸出を支援する「都市ソリューション研究会」を産学官との協働により本年1月より実施してきました。このたび研究成果を、本研究会の承認を得て「都市ソリューション研究会 研究報告書」として取りまとめましたので、概要を発表します。本報告書は9月に開催を予定しているセミナーにて詳細の公表を予定しています。
21世紀は都市の時代とも言われます。2050年には人口の約7割が都市に居住すると予測される中、特に成長著しいアジアの都市では、インフラの不足や交通渋滞、環境汚染、ごみ問題、自然災害など多様な課題に対する解決策と持続可能な都市づくりが急務となっています。
一方、高度成長期の急速な都市化を経て、災害に強く環境に優れた都市を構築した日本には、都市化に伴う課題解決に寄与し得る豊富な経験とインフラ技術・ノウハウが埋もれています。
「都市ソリューション研究会」は、産学官を超えてこの知を結集し、「相手都市が抱える課題に対する“ソリューション”を輸出する」という視点に立ったソリューションモデルを構築することを目的として、本年1月に結成されました。原田 昇・東京大学教授と野田 由美子・当社パートナー(都市ソリューションセンター センター長)が代表発起人を務めています。
本研究会では、約5カ月間にわたり、27の参画企業・団体が、都市モデル輸出、交通・TOD(Transit Oriented Development)、廃棄物処理、水処理、防災・エネルギーなどのテーマ別に、29回におよぶディスカッションを実施しました。本研究会総会(7月9日開催)での承認を経て取りまとめた本報告書では、日本における都市課題克服の事例分析、課題別の都市力評価、都市輸出の手法分析などをもとに、日本が蓄積した都市ソリューションに関する「アーバンソリューションセンター」の設立によって都市輸出を支援する構想を発表しています。
「都市ソリューション研究会」および「都市ソリューション研究会 研究報告書」の概要
【研究会の体制】
代表発起人 | 原田 昇 東京大学大学院工学系研究科 教授 野田 由美子 プライスウォーターハウスクーパース株式会社 都市ソリューションセンター センター長/PPP・インフラ部門 統括パートナー |
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発起人 | 野城 智也 東京大学生産技術研究所 教授 沖 大幹 東京大学生産技術研究所 教授 |
会員 | 株式会社日建設計総合研究所、水ing株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、日揮株式会社、三菱商事株式会社、積水化学工業株式会社、株式会社日立製作所、JFEエンジニアリング株式会社、京都リサーチパーク株式会社、清水建設株式会社、森ビル株式会社、日立造船株式会社 |
オブザーバー | 【政府・政府機関】 国土交通省、経済産業省、独立行政法人国際協力機構(JICA)、株式会社国際協力銀行(JBIC)、独立行政法人都市再生機構、株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN) 【自治体】 東京都、横浜市、大阪市、京都市、仙台市、富山市 【企業】 株式会社 ミチ クリエイティブシティデザイナーズ |
研究主幹 | 城所 哲夫 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 准教授 |
研究副主幹 | 長田 英知 プライスウォーターハウスクーパース株式会社 都市ソリューションセンター 副センター長 |
事務局 | プライスウォーターハウスクーパース株式会社 都市ソリューションセンター |
【報告書の主な内容】
- 世界の都市化と都市間競争
- 多様な我が国の都市課題克服ストーリー
東京都、横浜市、大阪市、京都市、仙台市、富山市 - 世界に誇れる日本の都市力‐課題別都市力評価
都市開発、交通・TOD、水処理、廃棄物、防災・エネルギー - 日本の新しい都市輸出の手法‐「都市ソリューションモデル輸出」
- 日本企業による過去の都市ソリューション輸出事例
- 都市ソリューションモデル輸出の方法論・フレームワーク・展開イメージ
- 今後に向けて‐アーバンソリューションセンターの設立
【研究成果の公表】
本研究会の研究成果および報告書の内容については、9月に開催を予定しているセミナーを始めとして、書籍やレポートなどの形式で広く内外に公表する予定です。
以上
- 都市ソリューションセンターについて
- プライスウォーターハウスクーパース株式会社の都市ソリューションセンターは、PwCの世界758都市に広がる拠点網とそのグローバルネットワークがこれまで培ってきた、都市・インフラ分野の知見と経験を集める先端的ナレッジハブ(知識集約拠点)の機能を担い、世界が直面する都市課題の解決に資する日本の都市インフラ・ソリューション輸出をサポートするセンターとして2014年4月に設立されました。当センターでは、(1)調査・提言をする「シンクタンク」、(2)都市ソリューションの輸出支援をする「アウトバウンド・アドバイザリー」、(3)日本の都市力強化を支援する「インバウンド・アドバイザリー」という3つの機能によって、日本の政府・自治体・企業が持つ優れた都市ソリューションの海外展開を総合的に支援していきます。また、世界の都市マネジメントのベストプラクティスを日本に還流させ、グローバルな都市間競争にさらされる日本の都市の競争力強化に向けた取り組みを支援します。
- プライスウォーターハウスクーパース株式会社について
- プライスウォーターハウスクーパース株式会社は、ディールアドバイザリーとコンサルティングを提供する国内最大規模のコンサルティングファームです。M&Aや事業再生・再編の専門家であるディールアドバイザリー部門と経営戦略の策定から実行まで総合的に取り組むコンサルティング部門が連携し、クライアントにとって最適なソリューションを提供しています。世界157カ国、195,000人以上のスタッフを有するPwC(PricewaterhouseCoopers)のネットワークを生かし、国内約1,500名のプロフェッショナルが企業の経営課題の解決を支援しています。
- PwCについて
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