
目次
- 公認会計士のITコンサル(IT・プロセス系コンサル)への転職の傾向
- ITコンサル(IT・プロセス系コンサル)の年収相場
- ITコンサル業界で働く公認会計士のキャリアと仕事内容の特徴
- ITコンサル業界で活躍する公認会計士の事例記事を読む
- ITコンサル・コンサルティングを学べるおすすめ書籍
- 公認会計士のITコンサル転職に関するよくある質問
公認会計士のITコンサル(IT・プロセス系コンサル)への転職の傾向
IT・プロセス系コンサルティングファームは、主に大手企業をターゲットとして業務プロセスや業務システムに関するコンサルティングを行うコンサルティングファームです。
アクセンチュアやアビームコンサルティングなどを筆頭に、監査法人系ではデロイト トーマツ コンサルティング(現:合同会社デロイト トーマツ)やPwCコンサルティング合同会社(旧:プライスウォーターハウスクーパース)などに代表され、コンサルティングファームへの転職を希望する公認会計士にも人気のキャリアパスのひとつです。
代表的なIT・プロセス系コンサルティングファーム:
- アクセンチュア
- アビームコンサルティング
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング
- KPMGコンサルティング
- 合同会社デロイト トーマツ(旧:デロイト トーマツ コンサルティング)
- PwCコンサルティング合同会社(旧:プライスウォーターハウスクーパース)
- コンサルティング業界への転職を希望する公認会計士には、IT・プロセス系コンサルティングファームに興味を持つ者も多い。
- 「IT・プロセス系コンサルティング」「戦略系コンサルティング」「FAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)」の違いを明確に理解していない公認会計士も少なくない。その違いを理解した上で希望進路を決めることが重要である。それぞれの違いは、戦略系コンサルティングファームへの転職やFAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)への転職もあわせて読むと整理しやすい。
- IT・プロセス系コンサルティングファームの中途採用は比較的厳しい傾向にあり、「一定以上の知的レベル」「論理的思考能力」「ハードワークに耐えるタフさ」などが求められる。その基準を他業界と比較すると、一般的にはFASより厳しく、戦略系コンサルティングファームより緩やかである。
IT・プロセス系コンサル以外の選択肢も含めた公認会計士の転職先全体や転職市場の動向は「公認会計士の転職先14選と転職市場の動向」で整理しています。
ITコンサル(IT・プロセス系コンサル)の年収相場
IT・プロセス系コンサルティングファームの年収は、スタッフレベルで500万円~800万円、シニアレベルで700万円~1200万円と監査法人よりも比較的高めになっている(各法人の残業・賞与等により変動有り)。
ただし、風土や業務内容は監査法人より厳しい傾向にあるため、年収だけでなく転職後の業務内容が自身の希望とマッチしているかしっかりと確認する必要がある。
ITコンサルの年収は会計士の中でも高めに推移しますが、公認会計士のキャリア全体で年収をどう捉えるべきかについては、キャリアの専門家が解説した動画『公認会計士の年収の期待値、どれくらい?』も参考になります。
ITコンサル業界で働く公認会計士のキャリアと仕事内容の特徴
- IT・プロセス系コンサルティングファームの主なクライアント層は、売上高数百億円程度の中規模から大規模企業であることが多い。そのため、同業界で経験を積むことによって、中堅~大手企業に対するコンサルティングノウハウを身に付けることができる。
- IT・プロセス系コンサルティングファームでは、「経営管理」「IT」「SCM」「BPO」「会計」「組織・人事」など多岐に渡る分野のコンサルティングを行っている。
- IT・プロセス系コンサルティングファームではシステム開発を行うと誤解されがちだが、実際は開発は他部署や関連会社、下請業者などが行うため、開発業務に携わることはほとんどない。(ファームや部署にもよるが、ERPなどのパッケージ導入支援やそのプロジェクトマネジメントなどが多い。)
- IT・プロセス系コンサルティングファームの中で、特に公認会計士のスキルが必要とされるのは、「経営管理」「会計・財務系ソリューション」などの分野である。
- IT・プロセス系コンサルティングファームでの会計や財務系のコンサルティング業務には、「経営管理・連結支援」「会計システム導入支援」「決算早期化支援」などがあり、同業界で経験を積むことにより、大手企業の決算プロセスや管理会計プロセスなどに精通することができる。監査法人で培った経験がこうした業務でどう活きるのかは、監査経験はFASやコンサルで活きるのか?で詳しく解説している。
- IT・プロセス系コンサルティングファームでは「会計系」のソリューションを提供しているが、それらは前述のような「経営管理(管理会計)」や「経理業務プロセス」「会計システム」に関するものであるため、会計基準に関するアドバイザリー業務に携わることはできない。また、「M&A」に関するサービスラインもあるが、BIG4系FAS部門などが行っているサービスとは異なり、あくまで業務プロセスやITをベースとしたサービスである点に注意する必要がある。
- 前述のようにIT・プロセス系コンサルティングファームでは、企業会計基準やファイナンスに関するアドバイザリーからは離れてしまうため、同業界に数年在籍すると監査法人や会計系アドバイザリーファーム、FASなどへの転職は難しくなる傾向にある。監査法人へ戻る選択肢も視野に入れる場合は、監査法人への転職完全ガイドで役職・規模別のキャリアを確認しておくとよい。
- 前述のようにIT・プロセス系コンサルティングファームでの業務は企業会計基準から離れたものになるが、逆に、会計への興味があまり高くなく、「経営管理」や「業務効率化」などに興味の高い公認会計士にとっては、魅力的な経験を積むことができる。
- 企業のDX推進や基幹システム刷新を背景に、IT・プロセス系コンサルティングの需要は引き続き、堅調。特に会計・財務系の専門知識を持つ公認会計士は、業務改革とシステム導入をつなぐ人材として転職市場でも高い評価が期待できる。
ITコンサル業界で活躍する公認会計士の事例記事を読む
公認会計士ナビでは、IT・プロセス系コンサルティングファーム業界を始めとした様々なフィールドで活躍する公認会計士の記事をまとめてあります。
ITコンサル・コンサルティングを学べるおすすめ書籍
この1冊ですべてわかる ITコンサルティングの基本
IT・プロセス・戦略を含むコンサル関連の書籍は、コンサルティング関連書籍のおすすめまとめでもまとめて紹介している。
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公認会計士のITコンサル転職に関するよくある質問
Q1. 公認会計士がITコンサル(IT・プロセス系コンサルティングファーム)に転職すると、年収はどれくらいですか?
IT・プロセス系コンサルティングファームの年収は、スタッフレベルで500万円~800万円、シニアレベルで700万円~1200万円で、監査法人よりも比較的高めです。ただし各法人の残業・賞与等により変動があります。また、風土や業務内容は監査法人より厳しい傾向にあるため、年収だけでなく転職後の業務内容が自身の希望と合っているかを確認することが大切です。
Q2. ITコンサルの中途採用の難易度は、FASや戦略系コンサルと比べてどうですか?
IT・プロセス系コンサルティングファームの中途採用は比較的厳しい傾向にあり、「一定以上の知的レベル」「論理的思考能力」「ハードワークに耐えるタフさ」などが求められます。その基準は、一般的にはFASより厳しく、戦略系コンサルティングファームより緩やかです。
Q3. ITコンサルで公認会計士のスキルが活きるのは、どのような仕事ですか?
特に公認会計士のスキルが必要とされるのは「経営管理」「会計・財務系ソリューション」などの分野で、具体的には「経営管理・連結支援」「会計システム導入支援」「決算早期化支援」などがあります。経験を積むことで、大手企業の決算プロセスや管理会計プロセスに精通できます。なお、システム開発は他部署や関連会社などが行うため開発業務に携わることはほとんどなく、ERPなどのパッケージ導入支援やそのプロジェクトマネジメントが中心です。
Q4. ITコンサルに転職した後、監査法人やFASに戻ることはできますか?
IT・プロセス系コンサルティングファームの会計系ソリューションは管理会計や経理業務プロセス、会計システムに関するもので、会計基準に関するアドバイザリー業務には携われません。そのため同業界に数年在籍すると、監査法人や会計系アドバイザリーファーム、FASなどへの転職は難しくなる傾向にあります。一方、会計への興味があまり高くなく「経営管理」や「業務効率化」に興味の高い公認会計士にとっては、魅力的な経験を積める環境です。

































