今回のYouTubeは、手塚編集長が見つけた、とあるXでのポストがきっかけとなっています。
「監査法人の新人育成ってどう?」
これに対する反応は人それぞれ。
「もっと親切に教えてもらいたい!」と言う人もいれば、「士業なんだから、自立しないとだめでしょ」という厳しめの意見もあり、議論が盛り上がっていました。
今回の公認会計士ナビ公式YouTube『公認会計士ナビチャンネル』では、監査法人の新人育成の話題から発展して、なぜ最近の会計士は辞める時期がどんどん早くなっているのか、今と昔で異なる監査法人事情、大手監査法人をやめたあとのキャリアプランなど、3部構成でトークを繰り広げます。
今回ゲストにお迎えしたのは應和監査法人の澤田 昌輝さんと RSM汐留パートナーズの前川 研吾さんです。ご経歴はこちら!
澤田 昌輝(さわだ まさてる)
應和監査法人総括代表社員
公認会計士・税理士
2001年、公認会計士試験2次試験合格。中央大学経済学部卒業。有限責任監査法人トーマツにてエンターテインメント系を中心に監査、株式公開、財務調査を行い、ニューヨーク事務所への派遣を通じ、国際業務の経験も積む。2008年、應和監査法人に参画。2017年8月より総括代表社員。株式公開、コンテンツビジネス、M&A、企業再生・再編などに伴う財務調査やコンサルティング、IFRS業務、中小企業へのアドバイザリー業務を専門とし、近年では、中小やベンチャー企業向けのセミナー講師を務めるなど幅広く活動を行う。
日本公認会計士協会会計制度委員会委員/日本公認会計士協会東京会、会計監査委員会副委員長/公認会計士によるIPO関連業務支援プロジェクトチーム構成員/日本公認会計士協会中小事務所等施策調査会 監査専門部会専門委員(現任)/日本公認会計士協会東京会千代田会幹事(現任) /日本会計士協会東京会広報委員会ニュース・ウェブ小委員会(現任)
前川 研吾(まえかわ けんご)
RSM汐留パートナーズ グループCEO
公認会計士(日米)・税理士・行政書士
2003年、公認会計士試験合格。新日本監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)監査部門で国内監査業務に従事。また同法人公開業務部門でIPOの支援なども行う。2008年に退所・独立し汐留パートナーズグループを立ち上げる。株式公開準備会社を中心として、IPO支援、内部統制支援、海外展開支援、デューデリジェンスや株価算定業務を行う。またグループ会社として、税理士、社会保険労務士、司法書士、行政書士などの専門家集団を集め、企業に対するワンストップサービスの提供と海外事業のサポートを行う。2018年にグローバルネットワークであるPKFインターナショナルへの加盟を実現し、2022年には世界第6位のRSMインターナショナルへの加盟を実現する。1981年生まれ。北海道出身。
最近の試験合格者は入所する年齢も若ければ、退職時期も早い!
「監査法人を辞める時期がどんどん早くなっている!?:公認会計士の成長論【應和監査法人 澤田昌輝 × RSM汐留パートナーズ 前川研吾】前編」では、最近の試験合格者の動向が話題になりました。
公認会計士試験合格者に占める大学在学中合格者の割合は、令和4年には全体の4割強を占めるに至りました。澤田さんや前川さんが監査法人勤務をしていた時代は、学生合格者は非常に珍しく、天才か!?と思われるぐらい少数だったそうです。それが半数近くまで増えているとは……。時代によって変化が見られますね。
また、試験合格者が低年齢化する一方で、退所するタイミングも早まっていると指摘されます。
澤田さんと前川さんに、監査法人に在籍時代の話や、退所の様子についてもお聞きしました。
なぜ退職時期が早まっているのか?その理由が解明される!
「大手監査法人で積める経験が変わってきている?監査から学ぶべきものは?:公認会計士の成長論【應和監査法人 澤田昌輝 × RSM汐留パートナーズ 前川研吾】中編」では、なぜ若手会計士が監査法人をやめるタイミングが早まっているのかという疑問を、澤田さんと前川さんにお聞きします。
手塚編集長は、20年間転職相談を受けてきていますが、職務経歴書の記載内容が明らかに変わってきたと指摘します。
前川さんと澤田さんは、昔の監査法人だからこそできた業務や、シニアスタッフになってインチャージを担当するとどのような経験ができるのかなど、ご自身の経験談を語りつつ、なぜ今の若手会計士の退職が早まっているのか理由を推測してくれました。
今の若手会計士の人が聞いたら、もうちょっと監査法人に残ってみようかな?と思えるような内容になっています。
中小監査法人のパートナーや非常勤会計士が、監査に責任を持つということ
「中小監査法人や非常勤会計士だとキャリアはどうかわる?公認会計士の成長論【應和監査法人 澤田昌輝 × RSM汐留パートナーズ 前川研吾】後編」では、大手監査法人と中小監査法人の違いや、非常勤会計士のキャリアをテーマに取り上げます。
一昔前の中小監査法人には、自分の事務所と監査法人のパートナーを兼務する人がいたり、自分の事務所を持ちながら監査のジョブのときだけ非常勤として監査法人で働く人がいたりしましたが、現在では働き方や働く人の意識に変化が見られるようになってきたそうです。
現在の中小監査法人はどのように変化しているのか。監査法人で総括代表社員を務める澤田さんに実態を聞きました。
またRSM汐留パートナーズのグループCEOを務める一方で、非常勤会計士を17年間続けてきた前川さんは、非常勤監査として働くメリットや長年続けていた理由など、非常勤としての心構えを打ち明けます。
大手監査法人をやめて独立したいけどキャリアプランに迷っている方にとっては、参考になる情報が満載です。
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(著者:大津留ぐみ / 大津留ぐみの記事一覧)