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世界のR&D支出上位1,000社に日本企業160社がランクイン
- 日本企業の最高ランクはトヨタの11位
- 中国と欧州のR&D支出が大幅に伸び、世界上位1,000社のR&D支出は史上最高額を記録
- Strategy& 2018年グローバル・イノベーション調査を実施
2018年10月30日 – PwCの戦略コンサルティングを担うStrategy&は、2018年グローバル・イノベーション調査を実施しました。
この調査は、研究開発に多額の費用を投入した世界の上場企業のトップ1,000社を「グローバル・イノベーション1000」として特定し、研究開発が企業の業績に及ぼす影響などについて評価を行い、高い費用対効果を生む手がかりを探るために毎年実施しているものです。
14年目となる2018年調査では、以下の動向が明らかになりました。
- 2018年調査におけるR&D支出トップ1,000社のR&D支出額は7,820億米ドルと、前年比11.4%増加し、調査開始以降の最高額でした。また、2011年(10.3%)以来7年ぶりに前年比10%以上の成長率を記録しました。1,000社の売上高は、17.4兆米ドルと前年比11.4%増加し、2012年(12.0%)以来6年ぶりに前年比10%以上の成長率となりました。
- 日本企業は160社がトップ1,000社にランクインし、そのR&D支出額は合計1,170億米ドルで、R&D支出額(5.9%減)、ランクイン企業数(11社減)ともに前年に比べ減少傾向となりました。1,000社にランクインした企業のR&D支出額はすべての地域で伸びており、日本(9.3%)や北米(7.8%)が一桁の成長率である中、中国(34.4%)や欧州(14.0%)の二桁成長率が目立ちました。
- 産業別にみると、R&D支出額が多い産業上位3位は、コンピュータ・エレクトロニクス(22.5%)、ヘルスケア(21.7%)、自動車(16.0%)でした。2017~2018年のR&D支出成長率は、消費財が26.3%と最も高く、過去5年間成長率のトップであったソフトウエア・インターネット企業(20.6%)に差をつけました。
- R&D支出額のランキングは下記のとおりです。前年に引き続きアマゾンが2位に差をつけて首位を堅持しました。日本企業ではトヨタが11位、ホンダが18位という結果でした。
同時に世界のイノベーション・リーダーへのオンライン調査を行い、その結果下記が明らかになりました。
- 最もイノベーティブだと思う企業は、1位から、アップル、アマゾン、アルファベット、マイクロソフト、テスラ、サムスン、フェイスブック、GE、インテル、ネットフリックスの順で、サムスン以外すべて米国企業でした。
調査を担当したPwC Strategy& 米国のプリンシパルであるバリー・ヤルゼルスキは次のように述べています。「今世紀、ビジネスの競争はより激化し、イノベーションの卓越性の基準も高まっています。今年の投資総額は記録的高水準となりましたが、イノベーションの卓越性そのものは、R&D支出を単純に増やすことで手に入れられるものではありません。それは、企業のイノベーション・サイクル全体における戦略、文化、経営層の関与、顧客に対する深い洞察、そして研ぎ澄まされた実行といった緻密な配慮の結果であると私たちは分析します。」
Strategy&「2018年グローバル・イノベーション調査結果概要」(PDF 271K)
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