【本記事はあらた監査法人様からのプレスリリースです】
プライスウォーターハウスクーパース株式会社
イノベーション創出と活性化のための包括的コンサルティングサービスを開始
プライスウォーターハウスクーパース株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:椎名 茂)は、7月1日、「グローバルイノベーションファクトリー(Global Innovation Factory、以下GIF)」を設置します。GIFは、企業の新製品や新サービス、新ビジネスモデルを生み出す「イノベーション」の創出・活性化を支援する専門組織です。世界最大級のプロフェッショナルサービスネットワークであるPwCは、変革方法論「ブレイクスルーイノベーションフレームワーク」【図1】を開発していますが、GIFはこのフレームワークを用いて、戦略策定から施策実施まで包括的なコンサルティングサービスを提供します。
「グローバルイノベーションファクトリー」設置の背景
PwCが2013年9月に発表したレポート「Breakthrough Innovation and Growth, PwC Global Innovation Survey」によると、25カ国、30以上の産業にわたる1,757人の経営幹部の80%以上が、今後5年間の競争優位の条件として、新製品や新サービス、新ビジネスモデルを生み出す「イノベーション」を挙げています。また、「イノベーション」を戦略的経営課題として扱っている企業とそうでない企業を比較すると、扱っている企業は自社の成長率が約3倍であると予測しています。一方、世界中の企業が「イノベーション」の重要性を認識しながらも、多くの企業は「重要性はわかるが、『イノベーション』を起こすにはどうしたらよいかわからない」のが現状です。このような状況の中、PwCグローバルイノベーションチームは、この15年間で世界各国において1,500社以上の企業に対し、「イノベーション」を起こすための支援をしてきました。
当社はこのたび、「イノベーション」促進の支援に特化した日本における専門組織として、GIFを設置します。「イノベーション」は、テクノロジーやR&Dの領域のみで考えられる傾向がありますが、企業が持続性を持ちながら「イノベーション」を起こせるようになるためには、限定された機能の強化ではなく全体的な企業変革が必要であると考えています。
「グローバルイノベーションファクトリー」概要
GIFは以下の2つのサービスを中心に活動し、今後3年間のうちに売上高13億円、人員は30名体制を目指します。
主なサービス
1. イノベーションプラットフォーム構築支援
PwCが開発した「ブレイクスルーイノベーションフレームワーク」を活用し、企業が「イノベーティブカンパニー」になるための戦略策定、新規事業・製品開発、ビジネスモデル構築、組織・プロセス改革、IoTやFinTech(*1)など最新テクノロジーの活用、組織風土創造など様々な領域に対して「イノベーション」を起こす仕組み作りを支援します。また、ソリューションの一例として下記のサービスも提供します。
- 「イノベーションバトルゲーム」
経営層向けに実施する、イノベーション戦略構築のためのビジネスシミュレーションワークショップ - 「イノベーション診断」
イノベーション戦略や組織・文化といった、イノベーションを起こすために必要なファクターにおいて企業の現状を分析し、企業の目指すべき方向性を導き出す手法 - 「アイディアジェネレーションセッション」
製品開発や新規事業開発に効果的な、アイディアの発散・収束のためのワークショップ
2. 起業家および社内起業家育成支援
アントレプレナーシップやイントレプレナーシップの育成・強化や、起業スタートアップ時のアクセラレータープログラム提供などを行います。特に、アメリカ西海岸の企業やアジア市場と日本のベンチャーや有望な技術との懸け橋となり、より迅速な事業化を支援します(2015年内に開始予定)。
* 1 FinTech(フィンテック): 金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた言葉で、ITを活用した金融サービスを指す。預金、融資、為替(決済)という銀行の三大業務の分野に変革をもたらしている。
リーダー
プライスウォーターハウスクーパース株式会社 パートナー 野口 功一
体 制
国内10名。プライスウォーターハウスクーパース株式会社内に設置
GIFは、「イノベーション」の中心地であるアメリカ西海岸をはじめとするPwCグローバルイノベーションチームと協業し、企業のみならず地方創生を目指す地域などに対しても「イノベーション」の促進を支援します。世界中の先進的企業、大学、研究所、NPOなどとも連携し、最新の事例や情報を取り入れながら、多様でオープンな支援環境を提供していきます。
また、GIF自体が常にイノベーティブな組織であり続けるために、先進的な組織マネジメントの導入、ダイバーシティの推進、最新テクノロジーを活用したワークスタイルの実践などを積極的に行います。トライアンドエラーを繰り返し、クライアントに対し自らの体験を提供し、GIF自身が「イノベーションプラットフォームのショーケース」になるような組織運営を行います。
【図1】PwCの「ブレイクスルーイノベーションフレームワーク」
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<Step1> 事業戦略と事業目標を定義する
イノベーションを生み出すあらゆる取り組みは、組織の戦略と目標の上に成り立って初めて意味をなします。イノベーション戦略の検討前に、事業戦略と事業目標を明確に定義する必要があります。
<Step2> イノベーションの領域を定める
イノベーションを創造すべき領域が、ビジネスモデルなのかテクノロジーなのかについて、顧客洞察に基づき、イノベーションにとって最も効果的かつ魅力的な領域を定めます。
<Step3> イノベーション戦略を策定する
イノベーションには種類があります。目指す成長の方向性、程度により求めるイノベーションの種類を特定します。
<Step4> オペレーティングモデルをデザインする
事業目標やイノベーション戦略に合致する複数のオペレーティングモデルを組み合わせて、イノベーション戦略の実現を促します。
<Step5> イノベーション創出の仕組みを定着させる
イノベーション創出のプラットフォーム構築の仕上げとして、オペレーティングモデルを機能させるための人材の確保、組織体制、エコシステム、プロセス・システムなどの要素を最適化し、イノベーティブな組織へ変革します。
以上
- プライスウォーターハウスクーパース株式会社について
- プライスウォーターハウスクーパース株式会社は、ディールアドバイザリーとコンサルティングを提供する国内最大規模のコンサルティングファームです。M&Aや事業再生・再編の専門家であるディールアドバイザリー部門と経営戦略の策定から実行まで総合的に取り組むコンサルティング部門が連携し、クライアントにとって最適なソリューションを提供しています。
世界157カ国、195,000人以上のスタッフを有するPwC(PricewaterhouseCoopers)のネットワークを生かし、国内約1,500名のプロフェッショナルが企業の経営課題の解決を支援しています。 - PwCについて
- PwCは、世界157カ国におよぶグローバルネットワークに195,000人以上のスタッフを有し、高品質な監査、税務、アドバイザリーサービスの提供を通じて、企業・団体や個人の価値創造を支援しています。詳細はwww.pwc.comをご覧ください。
引用元:プライスウォーターハウスクーパース、企業のイノベーション促進のための専門組織「グローバルイノベーションファクトリー」を設置