公認会計士の中には他資格の取得にチャレンジされる方も少なくありません。本項では、公認会計士が取得を目指す人気資格や公認会計士資格とシナジーのあると思われる資格について、転職市場での実際の評価について解説します。(評価は★から★★★★★の5段階とし、★★★★★を最高値とします。)
証券アナリスト(CMA)
取得難度…★★★ 転職市場での評価…★★★
証券アナリストは金融市場や企業の分析を主とする資格です。特に金融・投資ファンド業界への転職の際に評価される傾向にある資格です。
概要・取得の際の注意点
- 証券アナリストは金融や投資ファンド業界で評価されやすい資格である。
- 金融業界でも、投資銀行、PEファンドなどフロント職を目指す場合は、取得しておくことが望ましい資格である。
- 証券アナリストを取得することによって、金融機関やシンクタンクでの株式アナリストやエコノミスト職での採用の可能性が大きく高まるわけではない。
- 前述の通り、証券アナリスト資格によって金融業界への転職の可能性が大きく高まるわけではないが、金融業界を目指す場合は、取得しておいた方が望ましい資格である。
- 証券アナリストはやや取得難度が高いが、在職しながら取得するのが望ましい資格である。
中小企業診断士
取得難度…★★★ 転職市場での評価…★★
中小企業診断士は経営や業務に関するアドバイス業務を主とする資格です。公認会計士が会計・財務に軸足を置く資格であるのに対し、中小企業診断士は経営管理全般の知識をカバーする資格であるため、公認会計士が経営全般に知識を広げるためには有用な資格です。一方で、取得によって転職可能性が大きく変わる資格ではないため、取得目的を明確にしたうえでチャレンジすることが望ましい資格です。
概要・取得の際の注意点
- 中小企業診断士は、経営管理全般の知識を得ることができるので見識を広げるのに有用である。
- 中小企業診断士は、公認会計士にとって特に転職に有利になる資格ではないが、資格取得を通じて得られる知識は中小~中堅企業へのコンサルティング業務やベンチャー企業での幹部職を目指す公認会計士にとっては有用なものである。
- 中小企業診断士は在職しながら取得することが望ましい資格である。
証券アナリスト・中小企業診断士を取得して活躍する公認会計士の記事を読む
証券アナリスト・中小企業診断士関連のおすすめ書籍
証券アナリスト(CMA)、中小企業診断士について学ぶには下記の書籍が参考になります。
証券アナリストのための数学再入門
中小企業診断士の実像―診断士、独立開業のススメ
中小企業診断士 過去問題集
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