【開催報告】 若手公認会計士のための勉強会 第3回:IPO支援(株式公開コンサルティング)

去る3月24日(月)、エスネットワークス様主催、公認会計士ナビ共催にて若手公認会計士のための勉強会 第3回:IPO支援が開催されました。当日は監査法人の株式公開支援部に所属する若手会計士やスタートアップ業界に興味のある会計士の方にご参加頂き、盛り上がりを見せた勉強会となりました。

本記事では、その模様をお伝え致します。

勉強会プログラム

本勉強会は、株式会社エスネットワークスのIPOサポート室長・公認会計士、渡辺匡章氏を講師に迎えて行われ、主に、以下のような内容について講義頂きました。

  • 近年のIPOマーケットの状況とトレンド -PERや時価総額-
  • 経営者や企業はなぜIPOを目指すのか -メリットやデメリット-
  • 市場比較 -企業はどのように上場市場を決めるのか、どこで悩むのか-
  • IPOに関わるプレーヤーとその特徴 -証券会社、監査法人などはどのように選ばれる?-
  • IPO準備の内容やスケジュール -IPO準備のポイント-

当日、渡辺氏からはIPO準備の現場経験を通じた様々な体験談やアドバイスをお話頂きましたが、本レポートでは、その中でも主要なもの3つをピックアップしてお伝えします。

監査法人からは見えにくい”経営者や企業の悩み”とは?

近年、IPOマーケットの回復に伴い監査法人や会計系コンサルティングファームでもIPO関連の業務が増加してきています。また、公認会計士の方の多くは、監査法人での監査経験を通じてIPOに関する基礎的な理解や経験はされておられると思います。

一方で、IPO支援の現場では、監査法人のショートレビューや監査契約がスタートする前からIPOを意識する経営者と接してくことが必要となります。

その際、コンサルタントは資本政策や業績拡大に頭を悩ませる経営者の相談にのらなければなりません。また、IPO準備がスタートすると、実務に携わる現場の方々は会計、税務、労務など実務に必要とされる膨大な知識と業務量に圧倒されます。

渡辺氏からは例えば、IPOを目指す経営者の多くは、資本政策の相談ができる相手がおらず悩んでいることが多い。IPOコンサルタントはそう言った経営者や現場の人達の悩みを汲み取り、そして、解決していくために積極的にクライアントとコミュニケーションをとっていかなければならない」との言葉が語られました。また、一度、クライアントから信頼されると、会計や税務といった領域に限らず労務や法務など様々な分野に関する質問が飛んでくることも少なくありませんので、自分の専門領域を絞らず、幅広い分野に興味を持ち知識を向上させていくことも重要であるとも語られました。

企業から選ばれる監査法人、公認会計士とは?

IPO準備においては、監査法人を始めとして、証券会社や信託銀行、印刷会社などがプレーヤーとして登場します。渡辺氏からは、各プレーヤーの役割だけでなく、ビジネスモデルや報酬体系、また、IPOコンサルタントとしてクライアント企業とともに証券会社や監査法人を選んだ経験やそのポイントなども語られました。

その中でも、「どのような監査法人が企業から選ばれるのか?」という参加者からの問いに対しては、「キャラ(個性)がしっかりしていること」の重要性を挙げ、フットワークが軽く、企業がコミュニケーションをとりやすい監査人になることがポイントであるとの指摘がありました。

実際、クライアント企業の監査法人選定に立ち会った渡辺氏の経験からも、「監査」という一定の厳格な基準を持って望む必要があるサービスであり、また、価格面でも大きく差がつきにくいという点から、企業側は「担当者」に意識が向きがちであり、担当パートナーを始め、監査チームのメンバーがいかに魅力的であるかが企業の判断基準に影響を与えやすいことを意識しておくとよいとのメッセージが述べられました。

監査でもIPO支援でも重要なのは経営者の声を聞くこと

勉強会の最後には、渡辺氏から参加者の皆様に対して、「経営者の声を聞くこと」の大切さが伝えられました。

IPO支援や監査に限らず、企業経営に対するアドバイスを行っていく公認会計士やコンサルタントという職業においては経営者の声を聞き、企業を理解する力が公認会計士やコンサルタントとしての成長に大きく差をつけると渡辺氏は述べられ、監査の現場においても、業務の合間や休憩時間に経営者と話をする機会を見つけること、積極的にコミュニケーションをとることにチャレンジすることなどを意識し、スタッフとして監査に従事している若いうちから経営者とコミュニケーションをとることを強く意識しておいて欲しいとの熱いメッセージが贈られました。

公認会計士ナビより

今回は、「第1回:企業再生」「第2回:事業承継」に続き「IPO支援」をテーマとした勉強会を開催させて頂きました。

IPO支援に関しては、成長企業を支援するということもあり、クライアントの成長と一体となり勢いも感じられる仕事です。ここ数年は市場が低迷していたこともあり、若手会計士の中にもIPOに関するエキサイティングな仕事を経験している方も少ないかと思いますが、今回の勉強会ではその一端をお伝えできたかと思います。

今後も若手会計士の皆様向けの勉強会を定期的に開催して参りますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

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【手塚佳彦/公認会計士ナビ編集長・株式会社ワイズアライアンス代表取締役CEO】 神戸大学卒業後、会計・税務・ファイナンス分野に特化した転職エージェントにて約10年勤務。東京、大阪、名古屋の3拠点にて人材紹介・転職支援、支社起ち上げ、事業企画等に従事。その後、グローバルネットワークに加盟するアドバイザリーファームにてWEB事業開発、採用・人材戦略を担当するなど、会計・税務・ファイナンス業界に精通。また、株式会社MisocaのアドバイザーとしてMisoca経営陣を創業期から支え、弥生へのEXITを支援するなどスタートアップ業界にも造詣が深い。 2013年10月、株式会社ワイズアライアンス設立、代表取締役CEO(Chief Executive Officer)就任、公認会計士ナビ編集長。

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