このコーナーでは、“くわえもん”こと高桑昌也氏が、厳しく、優しく、ユーモラスに公認会計士のみなさんのお悩みに答えます!
さあ、みんなくわえもんに相談してみよう!
“くわえもん”とは?
高桑昌也 通称“くわえもん”
公認会計士・税理士、株式会社イーエスリサーチ 代表取締役社長
麻布高等学校・慶應義塾大学卒。大学在学中(2000年)に公認会計士2次試験合格、中央青山監査法人、金融庁、エスネットワークス取締役等を経て、現職。さそり座O型。秋田県男鹿半島出身。
趣味:写真、旅行、夜の麻布・六本木
今回のお悩み:将来、起業するために監査法人時代をどう過ごすべきでしょうか?
【今回の相談者】
匿名希望さん、20代半ば・男性・公認会計士試験合格者、大手監査法人勤務
※写真はイメージです。
【相談内容】
初めまして、今年会計士試験に合格し大手監査法人に内定している者(20代半ば)です。(※編集部注:質問を頂いた2014年1月時点の情報です)
将来は、起業して自分の興味あること好きなことで世の中の需要を満たしていきたいと思っています。
その為に、監査法人で最低5年は監査やビジネスのことを学び基本スキルを身につけ、その後はMBA取得またはベンチャー企業に飛び込んでCFOなどを経て起業に必要な知識を得ていきたいと思っています。
そこで、くわえもんさんに質問です。
監査法人時代はどんなことを意識して仕事・プライベートを過ごしていくべきでしょうか?
【くわえもんからの回答】
意識高く、よく学び・よく遊べ!
こんにちは。くわえもんです。まずは合格おめでとうございます。
監査法人時代ですか。最低5年というのもずいぶん長いですね。今は分からないけど、昔は入所後3年くらいで監査に飽きてしまって、最初の転職ブームが訪れます。それにビジネスのことを学べるかはちょっと疑問だったりします。(だって証憑突合したり、残高確認状したり、入金チェックしたりな毎日なんですよ?しばらくは。)
そもそもビジネスとは何なのか?商売というものの1から10まで学ぶのであれば、ベンチャーに早めに飛び込んだ方がいいかもね。
荒波に揉まれて石は玉になる。
さておき。監査をしていても、単に重箱の隅をつつくような監査でなく、クライアントにそもそもどういう悩みがあって、会計士としてどう解決できるのか考えながら仕事にあたって欲しいと思います。クライアントのニーズを考え、その解決策を考えることは、将来のためのトレーニングになる。
また、20代のうちは仕事もプライベートも全力投球しましょう。監査というのは狭い世界で、つい視野も狭くなりがち。昼のみならず夜もインチャージとして頑張って頂きたい。合コンも良いけれど、できれば異業種の男子と仲良くなって欲しい。20代だと良く分からないかもしれないけど、30代以降ではそれが独自の人的ネットワークとしてビジネスに効いてきます。
あとは英語。J1とかJ2(今もこういう呼称かな?)の時は、クライアントにもよるけど、比較的忙しくない。週末は英会話学校に通ったりして、英語を勉強してほしい。匿名希望さんが目指しているMBAでも基本英語必須だし、この時代、どの業界でも英語からは逃げられないので。1~2年英会話学校に通ったり、英語のCD聞いたり、英字新聞読めば、TOEIC800~900くらいのスコアは取れると思います(受験英語という下地があるので、会計士試験に比べれば余裕)。私も25歳で900弱行きました。そのくらい取っておくと後が楽。おっさんになってからの英語は辛い。
ほか税務、特に法人税・所得税も勉強しておきましょう。将来実務に飛び込むと、思いのほか、税務の知識が重要だったりします。CFO・経営者になると国税との争いの局面も出てくるかも知れないし・・・
とりあえず 意識高く、よく学び・よく遊べ。でしょうか。
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