ラーメン屋会計士が二郎系vs町中華を解説、Moore至誠ときさらぎ合併でMooreみらい監査法人へ、英デロイト事業分離報道を否定など全3件:今月の会計士業界ニュース(2022年6月その1)



公認会計士業界時事ニュース

2022年6月の会計士業界ニュースをお届けします。

「英デロイト事業分離報道を否定」「Moore至誠ときさらぎ合併でMooreみらい監査法人へ」「ラーメン屋会計士がラーメン屋の儲けのからくりを解説」の3本です。

英デロイト事業分離報道を否定

英国の財務報告評議会(FRC)では、2024年6月末を目標に、BIG4から監査部門を分離させて独立運営させようとしていますが、その期限まであと2年となりました。

今回、デロイトの監査事業とコンサルテイング事業の分割に関する記事が、ロイターからリリースされています。

四大監査法人の一角である英系デロイトは8日、監査事業とコンサルティング事業を分割する計画を検討中との米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道は「事実でない」と否定した。

【引用元:デロイト、監査とコンサル事業分割報道を否定(ロイター 2022年6月9日付)

記事によると、デロイトはウォール・ストリート・ジャーナルの報道に対して、分離は事実ではなく、引き続き現行のビジネスモデルを続ける考えを示したと伝えられています。

監査事業とコンサルティング事業は分離されることなく、FRCの構想はこのまま立ち消えとなるのでしょうか。

Moore至誠ときさらぎ合併でMooreみらい監査法人へ

2018年7月に太陽有限責任監査法人と優成監査法人が合併、2019年10月に監査法人双研社と日栄監査法人が合併、2020年7月にアーク監査法人と近畿第一監査法が合併と、毎年のように監査法人の合併が続いています。

そしてさらに今回、Moore至誠監査人ときさらぎ監査法人の合併に関する記事が、日本経済新聞からリリースされています。

中小監査法人の一角であるMoore至誠監査人ときさらぎ監査法人が7月1日付で合併する。

【引用元:中小監査法人が合併、Moore至誠ときさらぎ(日本経済新聞 2022年6月10日付)

記事によると、監査品質の向上に向けて規模の拡大が不可欠だと判断し、合併を決めたと伝えられています。

Moore至誠監査人ときさらぎ監査法人から、2022年7月1日の合併について、それぞれリリースが出されています。

合併後は、Moore至誠監査法人を存続法人とし、法人名は「Mooreみらい監査法人」になるそうです。

2022年度中に、上場企業の監査を監査事務所の登録を義務付ける法律が施行予定であり、登録事務所は「監査法人のガバナンス・コード」に基づき、情報開示が強化される見通しとなっています。法律の施行を目前に控え、今後も規模拡大のための、中小監査法人の合併は続くのでしょうか。

ラーメン屋会計士が二郎系vs町中華の「儲けのからくり」を解説

公認会計士の中には、いつかは経営者になってみたいと思っている方もおられるのではないでしょうか。実際に、ラーメン屋を経営している公認会計士が書籍を出版し、ラーメン屋の儲けのからくりを解説しています。

どこの商店街にもある老舗の町中華。行列ができるわけでもなく、グルメサイトのスコアが高いわけでもないのに、もう何十年もそこで営業し続けている。飲食店業界の激しい競争の中で、なぜ生き残っていけるのでしょうか。それは、町中華には町中華ならではの「強み」があるからです。公認会計士・税理士兼「ドラゴンラーメン」(八戸市)店主の石動龍氏が、「業態別・ラーメン屋の儲けのからくり」を解説します。

【引用元:二郎系VS町中華、儲かるのはどっち? ラーメン屋会計士に聞く「商売のからくり」(Book Bang -ブックバン-)

今回の記事は、公認会計士の石動 龍氏が執筆した「会計の基本と儲け方はラーメン屋が教えてくれる」の一部を再編集した記事として、ブックバンで紹介されています。

著者の石動氏は、公認会計士、税理士、司法書士、行政書士という4つの資格を持ち、石動総合会計法務事務所を開業しています。その一方で、昔からラーメン屋に憧れていたことから、2020年10月にラーメン店『ドラゴンラーメン』をオープンしています。

会計事務所は少ない初期投資で開業できますが、もう一つの職業として、あえてリスクの高いラーメン屋に挑んだのは、石動氏なりの思い入れがあります。

書籍は、会計基準や難しい話ではなく、「儲けるために必要なこと」というシンプルなテーマで書かれています。これから起業してみたい人にとって参考になりそうな内容なので、ご興味がある方はご一読されてみてはいかがでしょうか。

 

以上、今月の業界ニュースでした。

なお、今回、取り上げた記事はこちらの3本です。詳細は以下の記事をご参照ください。

(著者:大津留ぐみ / 大津留ぐみの記事一覧



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      →記事一覧

      【大津留ぐみ:公認会計士・税理士/会計士・税理士専門ライター】 大学在学時にシェイクスピアを学んだことをきっかけに劇作家を目指すも挫折。編集プロダクションで編集やライティング業務に従事した後、公認会計士試験にチャレンジし合格。大手監査法人の東京事務所にて監査業務、財務デューデリジェンスなどに従事。 その後、フリーランスの公認会計士として非常勤監査、税理士法人の社員税理士として税務業務に従事しつつ、大津留ぐみのペンネームでライターとしての執筆活動にも従事。ライターとして、お金、社会保障、会計、税務などに関する記事を執筆。また、2児の母となったことをきっかけに、子どもの貧困や教育格差、子どものイジメに関する記事なども執筆。現在は、株式会社ワイズアライアンスの専属ライターとして会計・税務の記事を執筆しつつ、会計事務所にて内部統制業務にも従事するパラレルワーカー。公認会計士・税理士。

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