合格率が大幅回復!令和3年度・修了考査合格発表に関する速報と考察

令和3年度公認会計士試験修了考査合格発表サムネイル

本日、令和3年度修了考査の合格発表が行われました。

合格された皆様、おめでとうございます。また、残念ながら不合格となってしまった皆様におきましては、次回、良い結果が得られますよう祈念しております。

本年の修了考査では、1,404名の方が合格となり、ここ数年大きく低下していた合格率も大きく改善する結果となりました。

本記事では、令和3年度の修了考査の合格発表の内容を詳しく考察していきます。

令和3年度・修了考査合格者の概要

まず、令和3年度の合格発表に関する概要は下記の通りです。

【受験願書提出者数】2,366名
【受験者】2,174名
【合格者】1,404名
【対受験願書提出者数合格率】59.3%
【対受験者数合格率】64.6%

合格者数と合格率

合格者数は昨年より大幅増加の前年比445名増

令和3年度_修了考査_修了考査_受験者数_合格者数の推移グラフ_2021年

図1:修了考査における過去16年間の合格者数

さて、合格者数や合格率を見ていきましょう。

まずは受験者数と合格者数です。

令和3年度の修了考査における「受験者」の総数は昨年の1,936名から2,174名へと増加しています。これは直近3年間の合格率が低かったことから、再受験となる方々が多かった点も影響しているかと思われます。

また、「合格者数」は1,404名と、前年度の959名と比較して445名の大幅増となっています。

対受験者数合格率は64.6%

令和3年度_修了考査_対受験願書提出者数合格率_対受験者数合格率の推移グラフ_2021年

図2:修了考査における 過去16年間の合格率

※平成18年度・修了試験の「対受験願書提出者数合格率」は開示されていないため、旧3次試験を受験した51名のデータとなっています。

続いて合格率を見てみましょう。

ここ数年、大きく低下していた合格率ですが、本年は数年ぶりに大きく改善しています。

「対受験願書提出者数合格率」は59.3%と、昨年の45.1%から14.2%のアップとなっています。

また、「対受験者数合格率」は64.6%と、70%前後であった過去の水準よりかは低いものの、直近3年間よりも高い数字となっています。

氏名非公表制度は合格者の17.0%が利用

修了考査の試験内容や結果とは関係はありませんが、平成28年度の修了考査から制度変更があり、現在の修了考査では、受験者本人から申請があれば、合格発表時に氏名を公表せず受験番号のみを公表することが可能となっています。

今回の修了考査においても、合格者名簿を確認すると、全国で238名の方が氏名非公表制度を利用しているようです。

これは合格者全体の17.0%となります。制度開始以降の推移は、以下のグラフの通り直近は10%程度となっていましたが、本年は大きく高まる結果となっています。

令和3年度_修了考査_氏名非公表制度の利用者数とその割合_2021年

図3:修了考査における氏名非公表制度利用者の人数とその割合

本年度の特徴と今後の傾向、そして、転職市場は?

修了考査の難易度はどうあるべきか?

今回の修了考査合格者1,404名すべてが公認会計士協会の正会員登録を行ったとすると、公認会計士(正会員)数は33,229名(2022年2月28日現在)から34,633名へと、約4.2%増加することとなります。

現状はまだまだ人不足の業界ですので、公認会計士の数が増えるとともに、活躍する公認会計士の露出が増えることで、業界全体にも良い影響があると言えるでしょう。

一方で、修了考査の難易度をどうすべきかは、業界の大きなテーマのひとつです。

修了考査の難化は、受験する会計士試験合格者の方々にとってだけでなく、人員不足の続く監査法人にとっても重要な戦力である職員が修了考査対策に時間をとられるなど悩ましい問題のひとつです。本年はひとまずそれらが緩和されたことにより、安堵された関係者も多いのではないでしょうか。

一方で、公認会計士協会としては、公認会計士の質を高めるという観点から、修了考査の難易度設定にも頭を悩ませているのではないでしょうか。

高度な専門性を必要とする職業会計人という職種の特性上、試験に一定の難易度は必要かと思いますが、修了考査の主な受験者は、合格率約10%の難関試験*をくぐり抜けてきた方々であり、そこに対してどの程度の難易度の試験を課すべきなのか、難しい問題かと思います。

令和3年(2021年)公認会計士試験の合格者数・合格率とその推移

*参考:公認会計士試験論文式試験の合格者数ならびに合格率の推移

引き続き公認会計士の転職市場は好調

また、修了考査の合格をきっかけとして、転職を考える方々もおられるでしょう。修了考査の合否は、法人内での将来的な昇格にも影響するなど、公認会計士のキャリアプランにも影響があります。

現在の公認会計士の転職市場は、ここ数年の流れを受けて引き続き転職希望者が優位な売り手市場となっています。
求人と転職希望者の需給バランスもかなり求職者にとって有利な状況となっており、実際、公認会計士ナビの転職エージェントサービスにおいても、公認会計士を積極採用している会計ファームから「希望の採用数を充足できない」「公認会計士の採用に苦労している」という声が多数挙がっています。

ロシアのウクライナ侵攻の動向、スタグフレーションが懸念される物価上昇など、経済の動向は先行きが不透明な状況ではありますが、公認会計士の転職市場に関しては、短期的には転職希望の方々にとって良い状況であると言えるでしょう。

以上、本年の修了考査に関する考察でした。

公認会計士ナビでは、引き続き修了考査の動向をウォッチしていきます。

※本文中のデータは全て公認会計士協会発表のデータより作成。

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