独立されている公認会計士の皆様は、様々な会計ソフトを使っておられるかと思います。
決算作業を行うだけでなく、近年では業務効率化を進めて事業の成長をバックアップする位置づけとなりつつある会計ソフトは、会計事務所にとっても顧問先にとってもますます欠かせないツールとなりつつあります。
しかし、そんな会計ソフト会社が、会計ソフトやその使用方法の情報提供だけではなく、マーケティングや顧客獲得といった会計事務所の拡大を支援したり、会計事務所限定のサービスを提供する公式会員制度を設けているのをご存知でしょうか?
そこで今回は、マネーフォワード クラウドを提供する株式会社マネーフォワードの「マネーフォワード クラウド公認メンバー制度」をご紹介。マネーフォワード クラウド公認メンバー制度とはどんな制度なのか?公認会計士が独立するときに会員になるメリットなど、みなさまにお届けします。
なお、今回の記事は、株式会社マネーフォワード SMB事業推進本部 士業パートナーデベロップメント部の岡本義彦さんに監修いただいております。
本記事を監修いただいた方
株式会社マネーフォワード
SMB事業推進本部 士業パートナーデベロップメント部
副本部長 岡本義彦
本記事の目次
※本記事の内容はすべて記事掲載時(2024年7月2日)のものです。
マネーフォワード クラウド公認メンバー制度とは?
従業員規模ランキング上位100会計事務所のうち、80%が導入*しているマネーフォワード クラウド会計は、今、最も勢いのある会計ソフトのひとつです。
その公認メンバー制度は会計事務所等と顧問先の生産性向上を支援するパートナープログラムです。
サービスの活用サポートに留まらず、集客支援や収益源の提供まで、様々な課題に専任担当者が伴走支援します。
*出典:株式会社マネーフォワード 2023年11月期第3四半期決算発表
どんなプランがある?
マネーフォワード クラウド公認メンバー制度は、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の4つに分かれており、それぞれに利用できる特典が異なります。
入会金・年会費無料で利用できるブロンズは、「マネーフォワード クラウドが気になるけれど、使ったことがないから少しだけ試したい」という会計事務所さんに好評です。
シルバー以上のプランは、有料となります。顧問先での利用が5社を超えるくらいで有料プラン切り替えていく会計事務所さんが多いそうですが、すでに顧問先がマネーフォワード クラウドを使っている場合や、最初から充実したサポートをご希望の場合などには、シルバー以上のプランからスタートする会計事務所もあるそうです。
なお、ゴールドとプラチナは、顧問先におけるマネーフォワード クラウドの利用社数が一定数以上であることが加入の条件となります。
主なサポート内容は?
マネーフォワード クラウド公認メンバー制度に加入すると、様々なサービスが受けられます。その中から主要なものをご紹介します。
事務所向け顧問先管理画面の提供
無料のブロンズを含めすべての公認メンバーに対して、顧問先が利用しているサービスや活用状況が一覧で確認できる「事務所向け顧問先管理画面」が提供されます。
なお、公認メンバーが自身の会計事務所でマネーフォワード クラウド会計やマネーフォワード クラウド請求書などを利用している場合、顧問先管理画面に登録されている顧問先アカウントは従量課金のカウントから除外されます。
事務所利用アカウントで自社のバックオフィス業務を効率化
すべての公認メンバーに対して、マネーフォワード クラウドの全サービスが利用できる事務所利用アカウント(1社分)が提供されます。これは無料のブロンズプランも含めての特典ですので、初めてマネーフォワード クラウドを利用される場合、特に新規で事務所を立ち上げて独立する場合などにも、まずは自社の業務に利用してみて、使い勝手や利便性を体感することができます。
事務所利用アカウントが提供されるプロダクトは次のラインナップです。
会計・労務を中心に、日々の業務で必要なプロダクトがひととおり利用でき、非常にお得な特典となっています。
マネーフォワード クラウドでは、各プロダクトを連携させることによってバックオフィス業務が大幅に効率化されます。まずは自身の事務所で活用することで、その全体像をつかみ、顧問先に提案していくことで、より効果的に利用することができます。
シルバー以上の公認メンバー向けサービス
入会金・年会費の支払いをしたシルバー以上の公認メンバー(シルバー・ゴールド・プラチナ)には、さらなる特典が用意されています。
(1)プロダクト特典
シルバー以上の公認メンバーには、顧問先用のマネーフォワード クラウド会計のアカウント5社分が、メンバー特典として付与されます。
また、士業事務所向けプラン(記帳代行/給与計算代行プラン)の契約ができるようになります。顧問先の記帳や給与計算を代行している会計事務所も多いと思いますが、工数のかかるそれらの業務をマネーフォワード クラウドの士業向けプランを活用することによって、事務所業務の効率化を実現することができます。
(2)収益特典
シルバー以上のマネーフォワード クラウド公認メンバーは、顧問先企業にマネーフォワード クラウドのサービスを導入することによって、報酬を受け取ることができます。
その報酬は、導入時の3万円に加えて、ゴールドプランでは、導入先の利用額(クレジットカードでの支払い)の8%を、プラチナプランでは20%を報酬として継続的に受け取ることができます。
マネーフォワード クラウドの導入を推進することで、事務所の収益源とすることもできます(詳細は「【1】マネーフォワード クラウドを推進するほど事務所の収益に!魅力的な収益特典」にて後述します)。
(3)活用促進のための特典
シルバー以上の会員には専任担当者による活用促進サポートが受けられます。
電話、チャットを中心に、オンラインでもサポートを受けられ、利用・活用方法を質問するだけではなく、時に、自社の職員向けや顧問先向けの勉強会の開催*などもサポートいただけます。
*サポートメンバーのリソースにも限りはあるため、地域・時期・内容等によってはサポートが難しい場合もあります。
(4)マーケティング特典
マネーフォワード クラウド公認メンバーになると、「マネーフォワード クラウド 税理士・社労士検索」に情報が掲載され、マーケティングにもプラスとなります。サイトでの掲載順位は、上位プランになるほど、掲載順位があがります。
マネーフォワード クラウド公認メンバー制度の特徴やおすすめ特典は?
どこよりも充実した収益特典とサポートに注目!
様々な特典のあるマネーフォワード クラウド公認メンバー制度ですが、その中でもお勧めしたい2つの特典をご紹介します。
【1】マネーフォワード クラウドを推進すると事務所の収益に!
マネーフォワード クラウドの公認メンバー制度最大の特徴は、手厚い収益特典です。
シルバー以上のプランでは、顧問先がマネーフォワード クラウドのビジネス年額プランに加入した場合、顧問先に5万円(税込み)、公認メンバーに3万円(税込み)が報酬として支払われます。
顧問先にも5万円が支払われることで、顧問先にも導入以外のメリットも感じてもらいながらマネーフォワード クラウドの導入を提案することができます。
さらに、顧問先がビジネス年額プランの利用料をクレジットカードで決済している場合、ゴールド会員は決済額の8%、プラチナ会員は決済額の20%が公認メンバーにキャッシュバックされます。
この「顧問先のクレジットカード課金額に応じた報酬」は、顧問先が利用料をクレジットカード決済し続ける限り続く収益特典です。
マネーフォワード クラウド公認メンバー制度では、ランクアップとともに年会費もアップしますが、マネーフォワード クラウドを導入し利用を続ける顧問先が増えることで事務所の収益にも貢献することから、ランクアップ条件を満たした公認メンバーのほとんどが、年会費が上がってもランクアップを希望されるそうです。
会計事務所業界では、顧問先への会計ソフトの導入は無料で行われることが多いと思いますが、このように事務所の収益にもつながることで、会計事務所側としては導入支援が行いやすくなります。
また、導入をした企業側(顧問先)にもキックバックがあることで、会計事務所と顧問先がともにメリットを享受でき、顧問先を大事にする会計事務所にとって、導入を勧めやすい制度設計となっている点が大きな特徴と言えるでしょう。
【2】専任担当者による充実したサポート
マネーフォワード クラウド公認メンバー制度のもうひとつの特徴は、専任担当者による充実したサポートです。
シルバー以上の有料会員は、専任担当者によるサポートが受けられます。電話やチャット、オンラインによる定着・活用サポート、顧問先への導入進捗の確認や相談などはもちろん、事務所での運用が軌道に乗るまできめ細かなフォローを受けることが可能です。
また、顧問先へのマネーフォワード クラウド導入提案に際しても、マネーフォワードの担当者がオンラインで同席することもあります。もしも、顧問先に提案できる職員や時間が足りない時には、専任担当者が公認メンバーに代わって導入提案をすることもあるなど、会計事務所にとって頼りになる充実したサポートを受けることができます。
新規に独立・開業する公認会計士向けプログラム・特典は?
「開業スタートプラン」で開業時の悩みをトータルサポート
独立し、新規で会計事務所を立ち上げると、営業活動や顧問先へのサービス提供など本業に集中したいのに自分の会計事務所のバックオフィス業務や間接業務に時間がとられてしまう…、売上を上げたり業務効率を上げたりするノウハウが足りない…、誰に相談してよいのかわからない…、などの悩みに直面することも少なくありません。
そんな新規に独立する会計事務所向けに、マネーフォワード クラウド 公認メンバー制度では、開業1年未満の事務所を対象とした「開業スタートプラン」が用意されています。公認メンバーブロンズ(入会金・年会費無料)への加入に加えた、4つの無料の追加特典で開業後の会計事務所をサポートします。
【1】マネーフォワード クラウド会計または確定申告の顧問先用アカウント1社分の提供
マネーフォワード クラウド会計(法人向け)、または、マネーフォワード クラウド確定申告(個人向け)のすべての機能が利用できる顧問先用アカウントが1社分、提供されます。
開業直後から顧問先への導入支援を試せるため、以降の導入支援に向けての知見を積むことができます。
【2】STREAMED(紙証憑の自動記帳サービス)1,000仕訳分の提供
紙証憑の自動記帳サービスとして好評を博しているSTREAMED。こちらの1,000仕訳分が無料で提供されます。独立間もなく従業員がいない場合などは特に、工数のかかる記帳代行業務の負担は事務所にとって大きいですが、STREAMEDを活用することで、記帳代行を自動化し、顧問先にとってより付加価値を出せる業務に時間を費やすことができます。
【3】「開業スターターパック」の提供
マネーフォワード社が会計事務所から集めた知見をまとめた開業や開業後の事務所経営に役立つノウハウやセミナーのアーカイブが提供されます。初めての独立で不安なこと、わからないこともこのスターターパックを参考にすることで、解決のための答えやヒントを得ることができます。
【4】開業税理士meetup(開業税理士様限定イベント)への招待
約3ヶ月に1回開催される「開業税理士meetup」は、開業会計士・税理士が集うイベントです。
開業したての税理士や公認会計士と交流をすることができ、業界内でのつながりを広げていく一助になります。
なお、開業1年未満の事務所向けに、さらにサポートが充実した有償サポートのプラン「ゴールド(新規開業プラン)」も用意されています。
まとめ
会計事務所のクラウド&デジタル化に伴走しながら収益にも貢献
マネーフォワード クラウドでラインナップされたプロダクトを組み合わせることで、クラウド&デジタル化され高い効率性を有する会計事務所ならびに顧問先のバックオフィスを構築することができます。
マネーフォワード クラウド 公認メンバー制度は、それらマネーフォワード クラウドのプロダクトを活用するためのサポートのみならず、「顧客獲得」や「事務所経営における様々なノウハウ」「収益特典」などが織り込まれ、会計事務所の経営を安定されることにつながる、会計事務所のことを考えて作り込まれたプログラムだと言えるでしょう。
マネーフォワードから公認会計士の皆様へのメッセージ
私たちは「ココロ動かすクラウド」をコンセプトに、全国の企業を支える士業事務所のみなさまと共に、サービスを通じて企業の課題解決を支援させていただきたいと思っております。創業来、士業事務所のみなさまを大事なパートナー様として、今では全国22,000名を超えるみなさまにお使いいただけるサービスとなりました。皆様のご支援、厚く御礼申し上げます。
通常の公認メンバー制度のほかに、独立開業される公認会計士の方へは、「開業スタートプラン」も用意しています。プロダクトの無料提供や事務所経営ノウハウのご提供など、あらゆる角度から開業事務所様をご支援いたします。具体的には「開業スタートプラン」には無料で受けられる4つの特典があります。
- マネーフォワード クラウド会計または確定申告顧問先様用アカウント1社分無料提供
- 「紙証憑の自動記帳サービス」STREAMED1,000仕訳分が利用可能
- 開業後のノウハウをまとめた開業スターターパックのご提供
- 開業税理士meetup(開業税理士・公認会計士限定イベント)へのご招待
これらの特典を用意し、開業後の公認会計士も支援いたします。
ぜひよろしくお願いいたします。
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