今まで『公認会計士ナビチャンネル』では、監査法人以外のキャリアを中心にご紹介してきましたが、今回ご紹介するのは監査法人です。監査の中でもIPO監査にフォーカスを当て、IPO専門として設立されたESネクスト監査法人のパートナーの方々にお話を伺います。
ESネクスト監査法人は2020年7月に設立したばかりの新しい監査法人ですが、すでにスタートアップ業界で高い知名度を誇るIPO専門の監査法人です。
これまでIPO監査は、大手監査法人、または、大手以外の準大手・中堅中小監査法人のどちらに依頼するのかという2種類の選択肢しかありませんでしたが、IPO専門の監査法人が出来たことで、この選択肢が変わりつつあります。
今回、公認会計士ナビ公式Youtubeチャンネル『公認会計士ナビチャンネル』では、『会計士とIPO監査のキャリア』と題して、ESネクスト監査法人パートナーの落合さんと、同じくパートナーの植木さんをお迎えして、IPO監査の魅力や、実際にIPO専門監査法人でどのようなキャリアが描けるのかなど、IPO監査について様々な角度からトークを繰り広げます。
今回、お話を伺ったのは下記2名の公認会計士の皆さんです。
落合 誉(おちあい たかし)
ESネクスト監査法人
パートナー/公認会計士
2001年、公認会計士試験合格。同年10月、新日本監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人) 入所。国内監査部門にて、主に上場会社・上場準備会社の会計監査に従事。
その後、住友信託銀行株式会社のプライベートバンキング部にて、主に融資・証券代行営業等に従事。2008年より株式会社AGSコンサルティング入社。当初4年間はM&A事業部にて、主にデューデリジェンス・株価算定・FA業務に従事。その後の7年間はIPO事業部にて、主にIPO支援業務(会計制度構築、中期事業計画、資本政策(株価算定含む)、内部管理体制構築など)を中心に従事し、多数のIPOに関与。2019年に独立開業し、数社の社外監査役・上場準備会社のIPO支援業務・上場会社の経理支援業務を中心に従事。2020年7月、ESネクスト監査法人の代表パートナー就任。
植木 健太(うえき けんた)
ESネクスト監査法人
パートナー/公認会計士
2010年、公認会計士試験合格。2011年2月、新日本有限責任監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人) 入所。国内監査部門に所属し、上場会社及び上場準備会社を中心とした会計監査、内部統制支援業務に従事し、IPOに関与。
株式会社ビズリーチを経て、2015年、株式会社トゥエンティーフォーセブン入社。財務経理部のシニアマネージャーとして決算開示業務を統括するとともに、上場準備プロジェクトリーダーとして経営管理体制、利益管理体制、業務管理体制を整備し、証券会社及び東証の審査対応を行い、2019年にIPOを達成。2021年3月、ESネクスト監査法人のパートナー就任。
Part1 なぜIPO専門なのか?ESネクスト監査法人に聞く
Part1の『なぜIPO専門なのか?ESネクスト監査法人に聞く』では、IPO監査難民問題の解決が社会課題となる中、IPO専門として設立されたESネクスト監査法人について、通常の監査法人とは異なるメンバーのキャリアの特色や、どのような企業の監査をしているのか、落合さんと植木さんが、監査法人退職後にそれぞれコンサルティングファームと事業会社を経て、再び監査法人へ参画した理由なども伺いました。
事業会社でIPOを経験した植木さんは、スマートフォンなど情報技術の急速な普及で産業の新陳代謝が進む時代に、日本の失われた30年からの脱却を目指して、日本の成長企業を支援したいと、IPO支援への熱い想いを語ってくれました。
Part2 IPO監査の魅力は?向いている会計士は?
Part2の『IPO監査の魅力は?向いている会計士は?』では、コロナ禍で監査業界が大きく変わる中、ESネクスト監査法人での働き方や、設立したばかりのESネクスト監査法人でどのようなマインドを持った会計士が向いているのかについて、聞きました。
また、大手監査法人とESネクスト監査法人でのキャリアパスの違いについて触れながら、落合さんが、スタートアップ企業に転職するためには、知識や経験よりも、文化に溶け込めるかどうかが重要であると持論を展開します。IPO監査を希望する人だけではなく、スタートアップ業界への転職を考えている人にとっても、IPO監査を通じたキャリアパスの魅力が感じられるようなトークが繰り広げられます。
Part3 未来の監査はリアルタイムになる!?IPO専門の会計士が考える監査の未来
Part3の『未来の監査はリアルタイムになる!?IPO専門の会計士が考える監査の未来』では、監査業界の未来について、編集長の手塚も加わり、大手監査法人の現状も踏まえて議論を繰り広げます。クラウド会計を共有したリアルタイム監査、監査業務でどこまでAIが代替できるのかなど、今話題のトピックにも触れます。
証券会社やVC、クライアントを通じて、IPOの監査依頼が殺到する一方で、監査品質や若手会計士の教育も重視する必要がありバランス感覚が求められるなど、成長中の監査法人ならではの裏話についてもトークを展開します。
若手会計士へのメッセージやキャリアアドバイスでは、監査法人とともに一緒に成長しながら、10年後、20年後の将来像が描けるようになると、皆さんに役立つメッセージもいただいたので、是非参考になさってください。
公認会計士ナビチャンネルでは、今後も会計士業界やキャリアの情報をお届けしていきます。ぜひチャンネル登録してご覧ください!
(著者:大津留ぐみ / 大津留ぐみの記事一覧)