ベンチャーキャピタリストが語った、スタートアップを目指す会計士に知っておいて欲しい6つのこと【第6回・公認会計士ナビonLive!!(4)】

  • 2017/3/16

来る2017年3月25日(土)に東京・日本橋にて「理想のキャリアの見つけ方、会計士にブルーオーシャンはあるのか?」「独立・開業を選んだ会計士たちが語る、独立の苦楽や戦略」をテーマに第7回・公認会計士ナビonLive!!が開催されます。

本記事では第7回の開催に向けて昨年8月に開催された第6回・公認会計士ナビonLive!!の内容を振り返ります。

第6回 公認会計士ナビonLive!!の第2部トークセッションでは、「公認会計士とベンチャー・スタートアップ」をテーマに、スタートアップ業界で活躍する4名の公認会計士とSkyland Venturesファウンダーの木下慶彦氏が、それぞれのキャリアやスタートアップ業界での会計士の活躍フィールドについて語りました

※本記事はセッションでの発言を一部補足・編集した記事となっております。

第6回 公認会計士ナビ on Live!!
~公認会計士×「FAS・コンサルティング」「ベンチャー・スタートアップ」~

【日時】 2016年8月20日(土)13:30~16:30
【場所】 野村コンファレンスプラザ日本橋6階
【第2部 トークセッション テーマ】ベンチャー・スタートアップ×公認会計士
【登壇者】
・寺谷 祐樹(株式会社ミクシィ チケットキャンプ事業部長 兼 株式会社フンザ取締役)
・高木 悟(freee株式会社 クラウドバックオフィスコンサルタント 公認会計士)
・納富 隼平(トーマツベンチャーサポート株式会社 事業開発部)
・川村 卓哉(株式会社百戦錬磨 管理部 マネージャー 公認会計士・中小企業診断士)
【モデレーター】
・木下 慶彦(Skyland Ventures 代表パートナー)

※登壇者の役職、肩書等はイベント開催時のものです。

ベンチャーキャピタリストが語った、スタートアップを目指す会計士に知っておいて欲しい6つのこと

第6回 公認会計士ナビonLive!!木下氏“ width=

木下 慶彦

(Skyland Ventures 代表パートナー)

ベンチャーキャピタリスト。インターネットテクノロジー分野のシードスタートアップへの投資を行なうSkyland Venturesの代表パートナー。2012年8月、26歳のときに当時国内最年少でVCファンドSkyland Venturesを設立。「誰も知らない天才に投資する」をミッションに、シードスタートアップへの投資や法人設立前のプロジェクトのインキュベーション活動を行う。現在、ファンド規模は累計約10億円以上で、投資企業数は25社超。投資先には、トランスリミット(ゲーム)、カウモ(メディア)、トラベルブック(トラベルメタサーチ)、クラスター(VRイベントプラットフォーム)、八面六臂(生鮮食品EC)などがある。投資先支援の一環として、渋谷道玄坂にてコワーキングスペース#HiveShibuyaを運営。世界一のシードVCを目指している。1985年生まれ横浜出身。早稲田大学理工学部卒業。Skyland Venturesをスタート以前は証券会社系VC、独立系VCに所属。

Twitter:@kinoshitay

※役職等はイベント開催時のものです。

 

第2部「公認会計士×ベンチャー・スタートアップ」のセッションでは、4名の公認会計士がスタートアップ業界や会計士のキャリアについて熱いトークを繰り広げた。 そのセッションにてモデレーターを務めたSkyland Venturesの木下氏。業界注目の若手ベンチャーキャピタリストとして、数々のスタートアップやそこで働く公認会計士を見てきた経験から、会計士がスタートアップで働く際に注意すべき点をアドバイスとした。 ここでは、木下氏が会場の若手会計士たちに送ったアドバイスを、スタートアップを目指す会計士が知っておくべき6つのポイントとしてお伝えする。

1:スタートアップには会計士のニーズがめちゃめちゃある。

木下氏がまず始めに挙げたのが、スタートアップには会計士を採用したいというニーズが非常にあるということだ。

若くして、難関資格に合格し会社法・ファイナンス・会計などの知識を持っている点などから、そもそも会計士には注目が集まる。また、「起業家や経営者」は、事業意欲は強いものの意外と数字には強くなく、特に若手だと、事業計画を作った経験や作るスキルがない起業家も多いという。そのため、数字に強いという強みを持つ会計士には、スタートアップにおいてそれを補うという明確な役割があるという。

2:会計士でもスタートアップでの年収は500~800万円くらい。そして、そこからさらに下がるくらいの覚悟で来るのが良い。

木下氏は、会計士がスタートアップに転職する場合の年収の目安として、500~800万円程度という金額を挙げた。

それに加えて、「スタートアップは事業が必ずしもうまく進むわけではないので、入社後にはもしかしたらそこから年収が下がるかもしれないくらいの気持ちを持って飛び込むくらいが良い」とのことだ。

3:社長の「IPOまであと●年」は信じるな。

「社長が“あと3年で上場する”って言っていたのに、入社してみたらとてもそんな状況ではなかった…」、こういったケースはある、と木下氏は断言する。

スタートアップの経営者は、ポジティブであり、時に浮足立っていることもあるので、社長があと3年でと言うなら5年、2年でと言うならさらに2~3年かかるくらいに思ったほうが良い、とのことだ。

また、IPOを目指すと言っても、「IPOを本格的に狙っていて、すぐ上場させに行きたいから来てくれ」という状況と、「早めに管理部長を入れておきたい」という状況にも、非常に大きな差があるので、IPO準備に対してどれくらいの意欲を持っているのかも確認しておいた方が良いという。

第6回 公認会計士ナビonLive!!木下氏

4:スタートアップに来た会計士が1年経たないうちに辞めてしまう…。これ、よくあります。

木下氏が“会計士転職あるある”として挙げたのが、スタートアップに来た会計士が1年経たずに転職してしまうというケースだ。

スタートアップの経営者はある種の狂気性のようなものを持って事業を行っているため、常識人である会計士から見ると「ここにお金を使うの!?」というところにめちゃくちゃお金を使うことも多い。そのため、そういったやり方が信じられない、それに付き合うのは疲れる、辛い、ということになりがちだという。会計士がスタートアップを辞める理由も様々ある中で、こういったケースは意外と多いそうだ。

5:早いタイミングでベンチャーキャピタリストと仲良くなっておこう。情報交換しよう。

2~4のリスクを回避する方法のひとつとして、木下氏はベンチャーキャピタリストと親しくなり、情報交換をすることを挙げた。

ベンチャーキャピタリストは、「事業が伸びているか」「IPOを目指せそうか(実際の進捗はどれくらいか)」と言った情報を持っているため、アドバイスを貰うことによって、事業の今後の成長性やIPOの客観的な可能性を知ることができる。

また、入社後にもベンチャーキャピタリストを活用すると良いそうだ。例えば、4で挙げたように、経営者のお金の使い方や経営判断が正しいのか不安になった時は、ベンチャーキャピタリストに聞いてみると良い。ベンチャーキャピタリストは、その企業が他のスタートアップと比べて客観的にどうなのか、フィードバックをくれるだろう。

6:金持ちになりたくてスタートアップ(管理部)に来るのは間違ってる。

金持ちになりたくてスタートアップの管理部に来るのは間違っている。日本のスタートアップで金持ちになれる可能性があるのは創業者だけ、木下氏はこう語った。

これは過去の事例からも明確で、大成功したベンチャーでオーナーシップを持っていた人たち(大株主)はほとんどが創業社長であり、No.2やCFOで大金持ちになった人はごく一部である。

CFO候補で入るのだから株式を貰えるのでは?、すごいボリュームのストックオプションを貰えるのでは?、と考えるのは大間違い。この点を勘違いしてスタートアップに応募してくる人は意外と多いという。

「大金持ちになることを求めるなら起業しましょう。そうでないなら、自分のステップとして経験を積みたい、数年間思いっきりやってみたいという意識で来るのが良いです。大金持ちになりたいなら、その上で、その経験をもとに起業するのが良いです。」、木下氏はこう語った。

以上、6つを挙げた上で木下氏は、

「それでも会計士のみなさんにはぜひスタートアップに来て欲しい。こういった理想と現実の狭間で揉まれつつ、力をつけていって欲しい。」

とエールを送った。

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