米国公認会計士(USCPA)の転職とその市場価値/第2回:米国公認会計士とシナジーのある経験とは?

  • 2012/10/30

前回からお送りしていますコラム『米国公認会計士の転職とその市場価値』の第2回は『米国公認会計士とシナジーのある経験とは?』と題して、米国公認会計士資格を取得すると転職市場での評価が高まりやすい職種や経験について解説します。

第1回はこちらをご参照ください。

前回のコラムでは、「資格はそれだけでは効果がなく、資格とシナジーのある経験と合わせることが重要である」と言うことをお伝えしました。

それでは、どのような経験が米国公認会計士資格とのシナジーが高いのでしょうか?

もう少し詳しく見てみましょう。

米国公認会計士の構成要素:「会計・財務・金融」と「英語」

米国公認会計士の資格は主に「会計」「財務」「金融」の3分野で評価されます。

また、「英文会計」や「英語」の要素も含んでいますので、その両方(または、いずれか)と接点が多い経験をしているほど、資格と経験のシナジーは高くなります。

そのため、例えば、経験面では、下記のように経理や会計監査と言った会計系の職種を筆頭に、財務やM&Aアドバイザリー、内部監査などの財務や金融に関連する経験を有している人が米国公認会計士資格を取得すると、シナジーが高く、キャリアアップにつながりやすい傾向にあります。

米国公認会計士とシナジーの高い職種の例

  • 経理経験
  • 監査法人での会計監査経験
  • 財務、または、会計系コンサルティング経験
  • 金融機関やコンサルティングファームでのM&Aアドバイザリー経験
  • 内部監査経験 等

また、米国公認会計士資格には、『英文会計』『英語』の要素も含まれていますので、下記のように海外の子会社が多い企業や外資系企業、海外の会計基準に基づいた決算業務を行なっている企業、クロスボーダーの(海外企業の)M&Aアドバイザリーを行なっている金融機関やコンサルティングファームなどで評価されやすい傾向にあります。

米国公認会計士が評価されやすい企業の例

  • 海外連結子会社の多い企業
  • 海外市場に上場している企業
  • 外資系企業
  • 米国会計基準(US GAAP)や国際財務報告基準(IFRS)での決算を行なっている企業
  • クロスボーダーM&A(海外企業のM&A)のアドバイザリーを行なっているコンサルティングファームや金融機関 等

このように、「海外展開する企業や外資系企業」などで「会計・財務」などの経験があると米国公認会計士資格とのシナジーは最大になります。

また、例えば、前述のような経理や財務、コンサルティングなどの経験があっても

「英語を使わない国内業務や日本基準の会計業務の経験しかない人」

もおられるかと思いますが、そう言った人の場合、米国公認会計士資格とのシナジーは小さくなりますので、取得したときのキャリアアップ効果もやや小さくなります。

ただし、取得して意味が無いのではなく、あくまで「シナジーが小さい」ということですので、前述のような

「英語を使う経理職」

「英文会計や海外の会計基準に関する知識を必要とする職種」

への転職を考えている場合は評価につながります。「もっと国際的な会計業務にチャレンジしたい!」と考えている方は米国公認会計士の取得にチャレンジしてみるのも効果的です。

第2回は以上です。

次回に続きます。

第3回はコチラ

 第3回:実務未経験の米国公認会計士が転職で評価されるポイント(米国公認会計士の転職とその市場価値

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