産休・育休から復帰しやすい監査法人はどこなのか!?女性や若手会計士も活躍するPwCあらた監査法人の保険GRCグループ【PR】

  • 2016/2/10

公認会計士ナビでは先日よりPwCあらた監査法人様にご協力を頂き「保険業界向けアドバイザリー」のキャリアについて特集してきたが、最終回の今回は女性の活躍に関して取り上げさせて頂く。

PwCあらた監査法人、そして、保険業界向けアドバイザリーを行う保険GRCグループでは、女性や若手はどのように活躍しているのであろうか?

第3回は、PwCあらた監査法人・保険GRCグループ、シニアアソシエイトの金井沙織氏に話を伺った。

第1回、第2回の記事はこちら。

第1回:会計士はどの業界を専門にすべきか!?PwCあらた監査法人のディレクターが語る保険業界とアドバイザリー

第2回:従業員満足度No.1チーム!PwCあらた監査法人の若手マネージャーが語る保険業界向けアドバイザリーとは?

【本記事の目次】

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PwCあらた監査法人 第2金融部(保険・共済)

シニアアソシエイト 米国公認会計士(デラウェア州)

金井 沙織(かない さおり)

2007年、米国公認会計士試験合格。同年、あらた監査法人に入所し、FS部(現:第2金融部)に配属。国内および外資系の生損保会社の監査業務を担当。2013年より第2金融部INS GRCグループへ異動し、生損保会社における決算早期化プロジェクト、内部統制プロジェクト、IFRSプロジェクト等のアドバイザリー業務に関与。

公認会計士が監査からキャリアチェンジを考える際に有力な候補となるのがアドバイザリー業務だろう。アドバイザリーには監査とは異なる魅力がある。一方で、監査と比較すると忙しいイメージも否めない。

しかし、そのような中でもPwCあらた監査法人・保険GRCグループの金井沙織氏は産休・育休を経て、家庭と両立しながらアドバイザリー業務を続けているという。

金井氏はどのようにキャリアとプライベートを両立してきたのだろうか?

また、アドバイザリー業務の魅力をどう感じているのだろうか?

監査部門から産休・育休を経てアドバイザリー部門へ

外資系航空会社からあらた監査法人へ

金井氏のキャリアは外資系航空会社からスタートした。新卒で入社した航空会社にて、3年半、販売管理・マーケティングの仕事に従事していたという。

そんな中、希望の部署への異動がなかなか実現されないなど、自身のキャリアや専門性を考えることがあり、USCPA(米国公認会計士)の取得を目指すこととなる。

そして、金井氏は働きながら勉強を開始し、晴れてUSCPAの全科目に合格する。

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金井氏は興味のある航空業界で働いてはいたものの、個人のキャリアには会社の都合も大きく影響する点に自身のキャリア形成の難しさを感じたのだという。

「航空会社では新卒として3年半、販売管理やマーケティングの仕事をしていましたが、他に希望の部署がありました。ただ、その時に希望の部署ではなく、ポストが空いた部署に異動するということを経験しまして、その会社に長く勤めて社会人としてのスキルを磨くだけではなく、長期的には対外的にも自分の強みとなるものを見つけていかないとならないと強く感じたのがきっかけでした。

また、働きはじめて2年ほど経った頃でしょうか。自分自身の仕事の成果が会社全体の成果にどのように影響を与えているのか、それが給料・ボーナスにどのように返ってくるのか等、会社の成績と自分の成果の関係をより知った上で仕事をしたいと思うようになりました。

そんなところから、自然と会計士に興味を持ち始め、私の場合は国際的な場で働いていきたいという希望もあって、米国公認会計士の勉強をはじめました。」

USCPA試験に合格した金井氏は転職活動をスタートし、あらた監査法人(現:PwCあらた監査法人)への入所を決める。当時のあらた監査法人は、設立わずか1年だったが、PwCのネットワークでグローバルな仕事ができ、新しい法人であるためチャレンジの幅も広がるだろうとの考えだった。

配属は、FS Insurance sector(現在の第2金融部)、保険業界担当となる。金融業界自体には難解なイメージもあったが、親族が保険業界で働いていたこともあり、保険であれば馴染めそうであると考えたという。

監査部門から保険GRCアドバイザリーへ

PwCあらた監査法人・東京事務所

あらた監査法人に入所し、4年間の会計監査経験を積んだ金井氏は、産休・育休に入ることとなる。

金井氏がアドバイザリー部門への異動を考えたのは、その休暇明けだったという。通常、初めての出産、育休明けの場合、慣れない子育ての両立のためこれまでと同じ仕事や少しでも忙しくない仕事をしたいと考えるのが心情だろう。なぜ金井氏はこのタイミングでアドバイザリーへの異動を選択したのだろうか?

金井氏は「アドバイザリーに監査とは違う魅力を感じたのが大きいが、タイミングや縁もあった」という。

実は、金井氏が監査に復帰する際、休暇前にメインでアサインされていた監査クライアントがM&Aによって買収され、あらた監査法人は監査人を離れることとなったという。

ただ、その監査クライアントからPwCのアドバイザリーサービスを提供する関連会社へアドバイザリー業務が依頼されたため、監査を通じてそのクライアントを理解していた金井氏へそのプロジェクトに入らないかと上司から誘いの声がかかることとなる。

「産休育休を経たタイミングで、心機一転できそうだと感じました。また、監査でリレーションのあるクライアントであればネットワークが築きやすく、引き出せる情報量も圧倒的に多いことから、監査時代とは違う面白味があるかもしれないと感じ、保険GRCグループに異動しました。」と金井氏は当時の心境を語ってくれた。

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アドバイザリーにも様々なプロジェクトが -保険GRCグループでの仕事

復帰後のプロジェクトではPMOを担当

育休からアドバイザリーへと復帰した金井氏だが、最初にアサインされたのは外資系保険会社の決算期変更プロジェクトだった。3年がかりの大型プロジェクトであり、金井氏はプロジェクトマネジメントを行うプロジェクトマネジメントオフィス(Project Management Office/以下、PMO)に配属される。

チームはPwCとクライアントの合計10名程度で構成され、クライアントの決算期を合併した親会社の決算期に合わせるに当たっての既存業務へのインパクトの洗い出し、その対策や準備のひとつひとつを具体的に計画していく業務を担当した。

その後、同じくPMO担当として、外資系保険会社の統合後の内部統制検証プロジェクト(現在も進行中)に携わり、プロジェクトの進捗管理、イシュー洗い出し、予算計画などを担当している。

また、日系大手損害保険会社のIFRS導入プロジェクトに関与したり、同じく日系大手損害保険会社の海外子会社におけるコンプライアンスプロジェクトにも関与したりと様々なプロジェクトに取り組んでいる。

語学も活かせる保険GRCグループ

PwCあらた監査法人・汐留オフィス【ミーティングスペース】

USCPAであり、外資系航空会社出身である金井氏にとって、英語力を磨きながら働くことができる現在の環境も魅力のひとつだという。

日本でのアドバイザリー業務ということで、クライアントの担当者は日本人が中心だが、PwC側のメンバーにはアメリカ人やイギリス人がおり、メールは基本的に英語、社内ミーティングも基本的に英語で行われる。

“ビジネス英語はまだまだ”と謙遜する金井氏だが、どのプロジェクトにおいても外国人や英語が得意なメンバーが一緒になるため社内ミーティングで英語力を鍛えることができるそうだ。

「英語がとても得意な方の活躍の場はもちろん多いですし、私もまさにそうですが、ある程度勉強はしたので実務を通して英語力を伸ばしてみたいと考えている方にもとても良い環境だと思います。」と英語力を磨ける環境もアピールする。

アドバイザリーの面白さと緊張感

金井氏は、監査とアドバイザリーを経験した感想から、“アドバイザリーには監査とは違う面白さや緊張感がある”と語る。

「主な違いは得られる情報量とネットワーキングです。私の場合、監査の時と同じクライアントを担当し、同じ人と話していますが、監査と比較すると得られる情報量が異なることに驚きました。また、クライアントの方々との距離も近く、成果を出せば感謝もされますし、そこからやり甲斐を感じます。」

また、「アドバイザリーは人材がバラエティ豊かで、いろんな価値観から出てくる意見やアイデアをまとめて結論を創り出していくのが面白い。」とも語ってくれた。

「私が携わったプロジェクトは外資系クライアントがメインであるため、様々なバックグラウンドの人とともに仕事ができています。監査法人のメンバーだけでなくプライスウォーターハウスクーパース株式会社の人と一緒に働くことも多く、アクチュアリーの方々やバリュエーションやシステムの専門家の方々、また、出身国もアメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカと本当にバラエティに富んでいます。

例えば、会計士はボトムアップで物事を捉える傾向があり、コンサル出身の人はトップダウンで物事や課題を考える傾向があります。また、コンサル出身の方はプロジェクトマネジメントやファシリテートがうまく、論理的な思考力を持っている方が多くいます。

同じ知識やバックグラウンドを持った人たちと切磋琢磨するのではなく、まったく違う経験だったり、専門性だったり、もしくは、出身国の違いだったり、そういった環境での周囲の人たちの意見ひとつひとつに気づきがあり、日々とても勉強になります。幸運にもダイバーシティの先駆けのようなチームにいることができ、チームメンバーとともに面白い仕事ができていると感じています。」

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一方で、アドバイザリーならではの難しさもあるという。

「一般企業の中に入ってプロジェクトの一員として働くということは、クライアントの期待が相当程度高いものです。この前のプロジェクトでは、お客様のオフィスの同じフロアでデスクもPCも借りて仕事をしていますが監査部屋の外で仕事をするということはたくさんの情報が入ってくるメリットがある反面、お客様から常日頃、見られながら評価されながら仕事に取り組むことになります。

また、監査では主に質問する立場でしたが、アドバイザリーをでは質問に答える立場になりますので、お客様とのコミュニケーションも大きく変わってきます。ただ質問に回答するだけでなく、お客様の満足度、要望、視点をしっかりと意識して、求められているものにマッチした回答をしなければなりません。

監査とアドバイザリーのどちらが良いというよりか、それぞれの特性を理解したうえでどちらがご自身が向いているのかを考えるのが良いと思います。」

仕事とプライベート、両立の秘訣は?

両立のためのふたつのポイント

意欲的にアドバイザリープロジェクトにも取り組み、多忙にも見える金井氏だが、仕事とプライベートの両立はどう行っているのだろうか?家事や子育てについて両立の秘訣を聞いてみた。

金井氏は決してうまく両立できているわけではないと断りを入れつつ、自身が仕事と家庭を両立できているポイントは、

  • たくさんの人がサポートしてくれること
  • 完璧ではなくても良いのでバランスを意識するようにしたこと

のふたつだと語ってくれた。

金井氏の場合、家庭面では母親やご主人などの協力のもと家族で子育てを行っていることは両立できている大きな要因だという。金井氏自身は利用したことはないが、PwCにはベビーシッターの補助券があるため、子育てを手伝ってくれる家族が近くに住んでいない場合などはそういったものの活用を検討してもよいのではないかと語る。

また、上司を始めとした職場のメンバーのサポートも心強いという。復帰当初は、アドバイザリーは時間が読めず、実際に、監査を行っていた頃ほどは仕事の繁閑は予測できなかったという。ただ、その中でも比較的時間の読みやすいプロジェクトや業務にアサインされ、計画的に残業を行いやすい環境にはあるという。

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金井氏は仕事と家庭の両立について「全てを完璧にこなそうとしないこと」が大切だと感じているという。

「こう言うと語弊はあるかもしれませんが、多少の物事は完璧でなくても良いと割り切っています。私は、社会人として、アドバイザーとして、会計士として、母親として、妻として、いくつかの役割を持っている状況です。そこで、自身の置かれた環境の中で今の状況(バランス)を一歩ひいてみることをよく意識します。その中のどこかで自分自身に無理をさせ頑張りすぎると、結果として全体に悪影響が出ます。だからこそ、周りの期待に応えすぎに、まずは“人生におけるバランスは自分で決める”ことを大切にしています。」

復帰当初の葛藤と周囲の人たちのサポート

ただ、そんな金井氏も仕事と家庭を両立できるようになるまでにはやはり葛藤はあったという。

特に復帰後の最初の1年は苦労したそうだ。

「復帰当初は毎日17時に退社し家事や育児に取り組んでいたのですが、その後、家事の終わった夜中から持ち帰った仕事を再開することもよくありました。また、そういった勤務スタイルではできる仕事も限られてしまう状況にはがゆさを感じていました。両立をしようと必死で頑張り、生活のリズムも悪くなるなかで、仕事でも満足できる成果を出せず、 “これでいいのかな?”と言う気持ちは消えませんでした。」金井氏は当時の心境をこう語る。

PwCあらた監査法人・東京オフィス【会議室】

そんな時、金井氏を支えてくれたのが周囲の人たちだったという。

例えば、勤務時間や勤務スタイルについての解決の糸口となるアドバイスをくれたのは、産休時から連絡をくれており、当時、金井氏のコーチ*を担当してくれていた女性のパートナーのひと言だったという。

*PwCでは“コーチ制度”があり、全職員に対して、経験豊富な上位職階者が “コーチ”という形でキャリアやプライベートの相談にのるとともに、成長のサポートをしている。

「家庭と仕事をどう両立したら良いのかと悩みをコーチに相談したところ、”環境的に可能ならば(夫や母親のサポートがあり理解可能ならば、)時間にとらわれずに納得するところまで仕事をしてその日帰ってみたら?”とアドバイスを貰いました。夫や母親の理解もあったので、計画的に残業日を決めて働くとしたところ、より自身のバランスが取れるということがわかりました。

こういったアドバイスの積み重ねに支えられていることが大きく、コーチだったり、家族や友人だったり、上司や同僚だったり、今では困ったらまず悩みを打ち明けるようにしています。いろんな人に聞くことでいろいろな意見や解決策をもらえ、前に進めています。

気がつくと、現在は自身の仕事と家庭のバランスのかじ取りをこなせているとそれなりに納得できる状態となり、不安はほとんどないのです。いろいろな人に相談し意見をもらい、最終的には自分で納得のいく結論が出せているからだと思います。そういった意味で、本当に家族や友人、職場のみなさんに感謝していますし、私自身の結論を容認してくれるのもPwCのオープンな風土のおかげと感じています。」

これからのキャリア -保険マーケットを見渡せるプロを目指して

金井氏は保険GRCグループでどのようなキャリアをイメージしているのだろうか?

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製造業などと比較すると特殊性の高いと言われる保険業界だが、金井氏が見据えている自身のキャリアについて尋ねてみた。

「これまで、決算期統合やM&Aなどのプロジェクトを中心に経験を積んできたのですが、今後、短期的にはGRC(Governance、Risk、Compliance)関連のプロジェクトに携わる機会を増やし、より専門的なスキルを身に着けていきたいと思っています。今は目の前のことをコツコツやっていると自身の知識やネットワークが広がっていく手応えがあるので、成長を実感できていて、とても満たされていると思います。」

また、金井氏は長期的には「保険マーケットを見渡せる存在を目指したい」という。

「私が異動を決意したきっかけの言葉でもあるのですが、当グループに異動してくる際に、宇塚(保険GRCグループ・ディレクター)から、“マーケットを見ることができるのが、保険GRCグループの面白さだ”と言われました。特定の業界に特化する専門家になると言うのは、その分野の「会計」に詳しいだけではなく、保険業界であれば業界の全体像を理解し、マーケットの動きや業界の将来像なども含めて保険業界を見渡せる存在になることだと思っています。

業界の全体像を見られるような存在になるのは簡単なことではありませんが、今はまずはひとつ強みを持ち、そこをきっかけにキャリアを広げながら保険業界のプロを目指していこうと日々、業務に取り組んでいます。」

成長するチームを創り上げていく楽しさがある -保険GRCグループの魅力

金井氏が所属するPwCあらた監査法人の保険GRCグループは、現在、人材を積極採用中だ。

最後に金井氏に同部門を志望する人たちへのメッセージを頂いた。

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「保険会社の財務指標は製造業などと比較して大きく異なり、例えば、資産側は有価証券がメイン、負債側はあまり馴染みがないかと思いますが、責任準備金という勘定がメインとなります。負債側はアクチュアリーの方々が専門家として担当し、資産には有価証券がありますのでバリュエーションの専門家、また金融機関でシステムが大規模でありシステムの専門家とも一緒に働くため、これらの方々と協力して成果を創り上げていく楽しさがありますし、彼らから学べることも多く良い刺激にもなります。

JGAAP、IFRS、USGAAPの保険会計は、それぞれのGAAPに重要な差異が多くあるため、それぞれの基準を学んでいく必要があり、大変ではありますが、やりがいがあります。特殊な領域であるからこそ、逆に全員が同じスタートラインに立ち、生保損保関連の基礎的なテキストの勉強からスタートし力をつけていくことができます。新しい分野にチャレンジし、専門性を身に付けたい方にはお勧めの分野と思います。

また、保険GRCグループ自体も新しいため、部門・チームを創り上げていく楽しさもあります。宇塚から “保険GRCグループはベンチャーだから”と言われたことがあるのですが、まさにそのとおりの部門だと思います。保険GRCグループのプロジェクトは拡大している状況ですので、成長する組織でクリエイティブな仕事に取り組んでいきたい会計士の方には満足のいく環境があると思います。」

保険GRCグループに興味のある方は応募を検討してみてはいかがだろう。男女問わず活躍できるやり甲斐あるフィールドがきっとあるだろう。

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