このコーナーでは、弥生のサービスを活用して、会計事務所経営の発展に成功した弥生PAP会員様をご紹介していきます。
今回は、弥生会計 オンラインを活用している髙城税理士事務所様をご紹介いたします。
平成29年(2017年)10月に開業された髙城税理士事務所様。
さまざまな経営スタイルの税理士事務所がある中で、髙城税理士事務所様は、お客様とのコミュニケーションを大切しながら、ご活躍されています。
そんな髙城先生が、弥生会計 オンラインを導入した理由とは?顧客獲得に感じていた課題、また、それをどう解決されたのかを伺いました。
本記事の目次
- 今回ご紹介するサービス
- 今回インタビューした会計事務所
- 導入前の課題
- 弥生会計 オンラインユーザーの受入
- 弥生会計 オンラインの導入や操作指導
- 弥生会計 オンライン導入の成果
- 弥生会計 オンラインへの要望
- 弥生会計 オンラインを検討している会計事務所へのメッセージ
今回ご紹介するサービス
弥生会計 オンライン
弥生会計 オンラインの特徴
- 「弥生会計 オンライン」データの閲覧・修正・決算の対応まで「弥生会計 AE(※)」で対応可能。
- クラウド上でデータ一元管理、データやり取りの工数が一切不要。
- 常に最新の法令に対応。バージョンアップの手間が不要。
(※)「弥生会計 AE」は会計人向けの機能を搭載した会計事務所専用ソフトです。ご利用には弥生PAPへのご入会が必要です。
弥生会計 オンラインの料金や詳細については、下記をご確認ください。
今回インタビューした会計事務所
髙城税理士事務所
2017年創業、東京都新宿区高田馬場に事務所を構える。法人、個人事業主の税務申告・相談、記帳支援、相続税申告・相談、税務、会計、経営についての各種コンサルティングを行う。
クライアントは、法人70件と個人事業主が80件程度。東京都内や近郊を中心に対応し、東北、九州地域などの顧客を有する。
代表者:髙城 直樹(税理士)
2004年3月中央大学経済学部卒業。2007年4月辻・本郷税理士法人入社。2017年10月に髙城税理士事務所を開設する。北海道札幌市出身。
著書に、『フローチャートでみる 相続税・贈与税の実務』(新日本法規 2020年11月 共著)、『事業承継の安心手引き 平成28年度版』(株式会社アールシップ 2016年6月 共著)など。
大手金融機関、不動産会社等にて事業承継、各種税金についてのセミナーや、勉強会の講師を担当。
事務所概要
- 事務所について
- 事務所の人員数:5名(税理士1名、正社員2名、アシスタント2名)
- WEBサイト:https://takagi-tax.jp
- 顧問先について
- 顧問先数:約150件(法人70件・個人80件程度)
- 顧問先の売上高:数千万円~10億円(法人顧客)
- 顧問先のエリア:東京近郊を中心に東北、九州など
- 自計化と記帳代行の比率:自計化、記帳代行それぞれ5割ずつ。最近は弥生からの紹介で、記帳代行の顧客が増えつつある。
- 会計ソフトについて
- 使用している会計ソフト: メインは弥生会計。クライアントの希望に応じて、マネーフォワードクラウド会計、freeeなど。
- 弥生会計デスクトップとオンラインの比率: デスクトップ8割、オンライン2割
- サービスの方針:
- お客様とのコミュニケーションを重視している。
- 決算前後の説明や報告のための時間を十分確保して、お客様が決算の結果に納得できるように心がけている。
- 事務所経営の方針:
- 事務所の規模を拡大していきたい。
- 記帳代行業務を積極的に引き受けていきたい。
※事務所概要は記事公開時点での情報です。また、2022年11月14日に行われたインタビューを元に執筆しています。
導入前の課題 –弥生会計 オンライン
―髙城先生の事務所では、弥生からの事業者紹介を受ける前は、どのように顧問先の開拓を行っていましたか?
既存のお客様や、弁護士や司法書士の先生からお客様をご紹介いただくケースがほとんどでした。そのご紹介で、平均すると月1件ぐらいのペースでお客様が増えていました。
また、相続や事業承継に特化している大手の税理士事務所から、記帳代行を手伝って欲しいと声をかけてもらい、そちらから新規のお客様に契約いただくケースもありました。
―弥生からの事業者紹介を受ける前の顧問先拡大について課題はありましたか?
ご紹介は、お客様がいつ増えるか分からないため、このままずっと紹介が続くのか、今たまたま紹介がきているだけなのか、顧問先を拡大していくにあたって先行きが読みにくい部分がありました。
また、親しい方からのご紹介のお客様からこの金額でやって欲しいと提示されると、採算が厳しくてもお断りしづらいといったケースもあり、しっかり利益を生み出せる顧問先を増やせる体制にしていかなければならないと考えていました。
- 紹介で顧客は増えていたが、このまま安定的に増えるのか読みにくかった。
- 親しい方からの紹介の場合、希望の料金を断りにくいケースもあった。
弥生会計オンラインユーザーの受入 –弥生会計 オンライン
―弥生会計 オンラインユーザーの事業者紹介を受けようと思った理由はなんですか?
1、2年ぐらい前に、弥生から、弥生会計 オンラインユーザーのお客様を紹介したいと声をかけていただきました。事務所を拡大したいと思っていたところだったので、まずは一度試してみることにしました。
―弥生から紹介される弥生会計 オンラインユーザーはどういったお客さまが多いですか?
スタートアップのお客様、法人になったばかりのお客様、あるいはこれから法人になろうと考えているお客様が中心です。
既存のお客様よりもアーリーの段階にあり、これから成長して規模が大きくしようというお客様が多いようです。
―弥生会計 オンラインユーザーを受け入れた感想を聞かせてください。
弥生からご紹介されるお客様は、創業したばかりで予算が限られた方が多いですが、ITツールを抵抗なく使えるお客様が多く、弥生会計オンラインの操作がスムーズに行えたり、クレジットカードやネットバンキングの連携もご自身で行ったり、打ち合わせもオンラインで行ったりできるため、時間も手間もかかりません。
そのため、限られた報酬でもしっかり利益を上げることができるので、受け入れをして非常に良かったです。現在は、月に2、3件ご紹介いただいて、そのうち半分は成約につながっています。
- 創業したばかりで予算が潤沢ではないが、ITツールの利用に慣れている事業者が多い。
- 自身で弥生会計 オンラインを操作して、クレジットカードやネットバンキングの設定など、基礎的な作業を行える人が多い。
導入や操作指導 –弥生会計 オンライン
―弥生会計 オンラインを使っている顧問先に対して、操作指導はどのように行っていますか?
オンラインミーティングを活用して、画面共有をしながら簡単な操作のご案内をしています。ただ、パソコンやスマホを使い慣れていて、オンラインバンキングなどの連携もお客様ご自身でされる方がほとんどで、私達が積極的に指導しなくても使いこなせている感じです。
―弥生会計 オンラインに合わせて使っているサービスはありますか?
一番良く利用するのはオンラインミーティングのツールで、Google Meetを使用しています。
そのほか、クラウドストレージのOneDrive、お客様とのやり取りにはChatworkやLINE WORKSなどを利用しています。
―弥生会計 オンラインの指導や業務のための担当者は置いていますか?
所内の担当者を、弥生会計デスクトップとオンラインの担当に分けることはしていません。
というのも、どちらのお客様も会計事務所では弥生会計 AEで処理するため、デスクトップとオンラインでルールや操作方法に違いがないので、分ける必要がないからです。
―証憑類はどのようにやり取りされていますか?
クレジットカードや銀行明細は連携して取り込み、それ以外のものは、郵送や、巡回のときに受け取り、我々が入力しています。
将来的には、お客様が証憑をスキャンしデータを共有してもらえるようになれば、業務効率化につながり、郵送や訪問のコストも無くなるので、お客様にとっても我々にとってもメリットがあるのではないかと考えています。
- 顧問先自身で使いこなせることが多く、会計事務所が積極的に指導することはほとんどない。
- 弥生会計デスクトップと同じく弥生会計 AEで処理できるため所内のスタッフにも負担がない。
導入の成果–弥生会計 オンライン
―髙城先生の事務所では、顧問先へ弥生会計 オンラインを推奨したことはありますか?
まだ推奨したことはありませんが、起業したばかりのお客様は資金繰りで悩んでいる方が多いので、弥生会計 オンラインが最大で2年間無料になる点や、会計事務所が入力した結果がオンラインですぐ見られる点などメリットは大きく、今後は推奨する機会が増えるのではないでしょうか。
―弥生会計 オンラインを導入して、課題解決につながりましたか?
弥生会計 オンラインを導入してから、コンスタントに弥生から事業者紹介が受けられるようになり、安定的にお客様を獲得できるようになりました。
また、弥生会計 オンラインを自計化だけではなく、記帳代行時のツールとしても活用しています。今までは記帳代行といえば、会計事務所側の負担が増えてしまい、利益率が高くないことから消極的でしたが、弥生会計 オンラインを導入することで記帳代行に対する意識が変わりました。弥生会計 オンラインが直感的に操作できる画面の作りになっているので、会計や簿記の知識が無い方でも操作がしやすく、ある程度お客様で入力していただけたり、ITツールの利用に慣れているお客様が多く、リモートで対応しやすかったりするなど、事務所側の利益を確保しながら記帳代行を行うことができるようになりました。
コスト面やリモートを活用した時間の節約という点でも、弥生会計 オンラインは、お客様と会計事務所双方にとってメリットのあるサービスだと思います。
今後、新しく会計ソフトを検討されるお客様には、まず弥生会計 オンラインを優先してご紹介したいです。
- 弥生会計 オンラインの導入で、弥生から安定して顧問先を紹介してもらえるようになった
- 記帳代行業務でも利益が確保しやすくなった。
- 今後、会計ソフトを切り替える顧問先には、弥生会計 オンラインを薦めてみたい。
弥生会計 オンラインへの要望
―弥生会計 オンラインの内容についてご要望はありますか?
今後、記帳代行業務も主軸のひとつにしていきたいと考えているので、弥生会計 オンラインでも、記帳代行支援サービスが使えるようになると嬉しいです。
- 弥生会計 オンラインでも記帳代行支援サービスを使えるようにして欲しい。
弥生会計 オンラインを検討している会計事務所へのメッセージ
―弥生会計 オンラインを導入したことにより、今後の展望は何かありますか?
弥生から弥生会計 オンラインのお客様をご紹介いただく機会が増えて、それと同時に記帳代行のお客様も増えています。利益の出せる記帳代行のお客様が増やせそうですので、今後は記帳代行を積極的に増やしていきたいです。
また、弥生会計 オンラインは、弥生会計 AEとの互換性があり、ITツールとの相性も良いと感じています。今後、「スマート証憑管理」との併用でお客様との証憑のやり取りもより便利になり、会計事務所の負担が減らせると思います。
ITツールに慣れたお客様が空いてであれば、予算が限られていても利益を出せる可能性もありますし、デスクトップ型から弥生会計 オンラインに切り替えることで報酬を下げられるケースもあるので、会計ソフトの切り替えをご検討しているお客様がいたら、今後は弥生会計 オンラインを推奨していきたいと考えています。
―導入を検討している会計事務所の皆さまに向けて、メッセージをお願いします。
記帳代行は作業が多く、事務所側の負担が大きいという理由で、受注に後ろ向きな会計事務所様は多いと思います。実際、私も事務所を設立した当初は、積極的に記帳代行を引き受けようとは思っていませんでした。
ですが、弥生会計 オンラインに、GoogleMeetやOneDriveなど種々のサービスを合わせて使うことで、短時間で効率的に業務が行えるようになり、記帳代行に付加価値が見い出せるようになりました。
また、通常であれば、新たな会計ソフトを導入すると、操作指導をしなければならず、会計事務所の負担が増えると思われるかもしれませんが、弥生会計 オンラインの場合は簿記や会計の知識が無くても、直感的に操作しやすい画面になっているため、操作指導に時間を割かれるようなことはありません。
これからの時代の流れとしても、弥生会計 オンラインの利用は増えていくと思うので、積極的にチャレンジしていただきたいと思います。
―本日は、貴重なお話をありがとうございました。
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