連結決算を3営業日短縮!連結未経験者でも対応できるUI/UXも魅力
ニューラルグループ株式会社
「AIで心躍る未来を」をミッションに、AI技術をはじめとする最先端テクノロジーの開発を通じ、幅広い領域で、枠にとらわれない心躍るサービスを提供しています。リアル空間、バーチャル空間のいずれにおいても、エッジAI技術を活用し、AIカメラや広告配信、ファッション・アパレル、AIゲームや衛星写真のAI解析など、様々な領域で、心躍る未来の社会をグローバルに実現していくことを目指しています。 ※掲載内容は取材当時の情報です。
https://www.neural-group.com/
課題
- 連結決算業務を表計算ソフトで行うことで、属人化してしまっていた
- 表計算ソフトでのバージョン管理に限界を感じていた
- 業務拡大に伴い連結決算業務を標準化する必要性があった
結果
- 表計算ソフトを用いた連結決算業務における問題点が全て解消し、業務時間を3営業日短縮できた
- 確認作業が効率化され、ほぼ重大なエラーが検出されない精度が確保された
- 連結決算未経験者でも対応可能なUI/UXで、業務の標準化を実現できた
属人化していた表計算ソフトでの連結決算業務から脱却し、業務の標準化とレビューにかかる工数の削減に成功
画像・映像を解析する独自のAI技術を開発し、一般企業や地方自治体に対して分析データの提供やプログラム開発を行なっているニューラルグループ株式会社。子会社3社を保有し、2021年10月にはじめての連結決算を行いました。表計算ソフトでの連結決算業務に課題を感じ、マネーフォワード クラウド連結会計を導入。属人化していた連結決算業務から脱却し、決算早期化に成功した同社に導入時の背景や導入後の効果を伺いました。
2021年10月にはじめての連結決算。複雑な関数で属人化していた表計算ソフトでの連結決算業務を見直したいと思っていました。
――まずは、貴社の事業概要についてお聞かせください。
太田様:当社は、2018年の創業以来、AIエンジニアリング事業で数多くの地域のスマートシティ活動に貢献し、人々の暮らしを便利かつ豊かにするようなサービスを開発・提供しています。現在は全国1万以上の拠点で、当社の各種ソリューションが稼働しています。特に、当社独自の画像・映像の解析技術やエッジAI技術を活用し、「AIで心躍る未来を」をミッションとして掲げ、行政や地下鉄、デベロッパー、テーマパーク、物流事業者や商店街など多くの方々に当社のサービスを利用いただいています。例えば、地方自治体に対して観光名所の来場人数の情報を提供したり、駐車場の満空分析をおこなうなど、AI技術を活用したさまざまなサービスで、お客様の付加価値最大化と、安心安全で便利なスマートシティを実現することを目指しています。
――バックオフィスの体制や、財務管理本部におけるチーム全体の目標についてお教えください。
太田様:私の所属している財務管理本部は自社を含む企業グループ全般のコーポレート業務の取りまとめをしており、その中に財務経理領域と人事労務領域の部署があります。経理財務領域を担っている財務経理・IR部では、経理財務に関する業務だけでなく、投資家向けの法定開示書類の作成や、子会社に対する業務改善活動の指導、三様監査における窓口業務など多岐に渡って担当しています。私は財務経理・IR部の部長を務めており、その他3名のメンバーと一緒に業務を行なっています。連結決算業務に関しては、メンバー1名と私で担当している形です。
太田様:財務管理本部としては、適切な決算報告、内部統制の強化、資金の有効活用や財務改善、財務戦略の立案等を目標にしています。また、本日のインタビュー時点では子会社3社ですが、今後、事業の成長に伴って子会社が増えていくことも十分に想定されるので、人材の採用を進めると同時に、業務を属人化させず横展開できるようなマニュアルの整備や業務の見直しにも取り組んでいます。法令順守やコンプライアンスについては、グループ全社で意識しているところになります。
――マネーフォワード クラウド連結会計を導入した背景・理由や、当時抱えていた課題についてお聞かせください。
太田様:2021年11月に子会社を取得し、2021年12月期の通期決算で初めての連結決算を行ったのですが、私はちょうどそのタイミングで入社し、表計算ソフトでのフォーマット作成から開示までを担当することになりました。その後マネーフォワード クラウド連結会計を導入するまでの約1年間は表計算ソフトで連結決算をおこなっていました。ただ、表計算ソフトで対応していると、当然業務が属人化してしまいますし、複数メンバーでの同時編集ができなかったり、作業を分担しようにも複雑な関数を組んでしまっている関係上、切り離して行った業務を統合するということも難しく、課題感を感じていました。
あとは、バージョン管理という点でも表計算ソフトでの業務に限界を感じていました。修正が発生した場合にどの時点の数値に修正が入ったのかとか、最後の開示の時点できちんと最新の数値になっているのかというリスクも抱えていました。関係者が増えれば増えるほど、どのデータが最新版なのかの管理がとても難しく、その点も大きな課題だと考えていました。
上記のような課題感に加え、今後、会社の規模が拡大したときに「自分だけが連結決算業務ができる」という状態は適切ではないと考えていましたので、どのようにしたら業務を標準化し展開できるかを考え始めました。
そのようなタイミングで、マネーフォワード クラウド連結会計がリリースされました。
もともとマネーフォワード クラウド会計を使用していたこともあり、お披露目セミナーに参加してみたことが導入のきっかけです。そのセミナーでシステムの概要を聞いたり、実際の操作性を見たりして、誰でも操作が可能そうなUI/UXであるところ、クラウドサービスのため複数人での同時ログインが可能というところ、履歴管理により常に最新の数値が反映されていることが確認できため、バージョン管理も簡単だというところが決め手となり、導入に至りました。
連結決算業務を3営業日短縮。チェックリストと併用して運用することで、レビューにかかる工数も削減。
――マネーフォワード クラウド連結会計を導入したことによる具体的な効果をお教えください。
太田様:まず、一番の効果はこれまでお話ししてきたような表計算ソフトでの連結決算業務における課題点をすべてクリアできたことです。
実際、業務にかかる時間も3営業日短縮できました。具体的には、表計算ソフトでは6営業日程度かかっていたところから、ファーストドラフトができるまで1営業日、ファーストドラフトを基礎とした子会社との数値確認のやりとりで1〜2営業日というスピード感で最終確認まで行うことができ、今では単体決算締め日より3営業日程度で数字を締めることができています。
また、レビューにかかる工数も効率化されました。表計算ソフトでは勘定科目の増減や新しい連結仕訳など関数の更新が必要となった場合に入力者とレビュー者の間で関数の参照元や飛び先が分からなかったりと確認作業に不要な工数がかかってしまっていました。しかし、マネーフォワード クラウド連結会計を導入してからは勘定科目ごとに何が取り込まれていないのかが一目でわかるようになったり、確認作業がとてもスムーズになったと感じています。貸借不一致の箇所も金額で表示されるため、金額をもとにどの勘定科目が取り込み漏れてるのかという確認が簡単にできるようになりました。
現在はチェックリストと併用して運用することで、会計監査の視点でも、連結決算プロセスにおいてほぼ重大なエラーは検出されない程度の精度まで高められています。
私は部長という立場で、連結決算以外にもさまざまな業務を行っているため、マネーフォワード クラウド連結会計を導入して削減できた時間を優先度の高い他の業務に充てられるようになったことも大きな効果だと感じています。
連結未経験者でもスムーズに対応できるUI/UXも魅力。今後の事業成長にも耐えうる攻めと守りのバランスのとれたチーム体制を目指していきたい。
――使い勝手について感じられていることについてもお教えください。
太田様:今は2023年2月に入社した私の部下が連結決算業務を担当しているのですが、経理経験は豊富なものの、これまで連結決算業務の経験はありませんでした。ですが、少し説明をすればマネーフォワード クラウド連結会計を使って問題なく連結決算を締めることができました。連結決算未経験者でもスムーズに対応できるUI/UXも魅力のひとつだなと感じました。その効果として、新しいメンバーの教育にかかる工数やコストという面でも削減できました。また、表計算ソフトで1から関数を組むとなると属人的にならざるを得ず非常に高いスキルが求められますが、マネーフォワード クラウド連結会計を利用すれば連結未経験者でも対応することができるので、今後の採用活動にも良い影響があると考えています。
――今後の展望やマネーフォワードに期待することについてお教えください。
太田様:冒頭にお話ししたような会社としての足元の守備を固めつつ、更なるクオリティの向上、スピードアップ、コスト削減というところは今後も継続して取り組んでいきたいと思っています。それと並行して経営判断に必要な情報をリアルタイムに共有できる仕組みを作り、攻めと守りのバランスの取れたチーム体制を目指していきたいです。
また、経営企画室へ提出するグループ会社全体の係数管理も、分岐の精度や予実管理など改善の余地があり十分とは言えないため、係数や予算の管理と財務会計とを接合させる仕組みを今後の展開として意識しています。
マネーフォワード クラウド連結会計に対しては、今後も引き続き機能のバージョンアップに期待しています。当社だけではなく他のユーザーからの声を収集して、その内容に対するアップデートを進めてくださっていると聞いているので、とても楽しみにしています。
――最後にマネーフォワード クラウド連結会計の導入を検討されている方々に向けて、メッセージをお願いいたします。
太田様:マネーフォワード クラウド連結会計を導入することで、勘定科目の管理やレビューがしやすくなった点が大きなメリットだと感じています。複雑な関数の構築や確認も不要で、属人的になりがちな業務も標準化することができます。インポート履歴も残るため、バージョン管理もしやすく、情報の取り違いが起きにくくなるということもメリットです。直感的に操作できるUI/UXなので、連結決算未経験者や初めて連結決算をおこなう企業にもおすすめです。
※掲載内容は取材当時の情報です。
引用元:連結決算を3営業日短縮!連結未経験者でも対応できるUI/UXも魅力 – 「マネーフォワード クラウド連結会計」導入事例