図3:ドローンによって撮影した画像は、写真測量法を使用して処理される。写真測量では、複数の写真に共通する点がどれだけあるかを比較することにより、画像を結合・比較する
ドローンが撮影した画像から生成された石炭パイルのデジタルツインは、PwC英国オリジナルのアプリケーション(棚卸資産に関するデータの調査に役立つ視覚化ツール)を介してチェックされ、監査に役立てられます。
PwC英国のパートナーであるリチャード・フレンチ(Richard French)は、次のようにコメントしています。
「今回のドローンの活用は、伝統的な棚卸に代わる方法を探るべく実施されました。古くからある常識に新しいテクノロジーをもって挑戦するという典型的な例であり、今回の結果を見れば、非常に大きな可能性を秘めていると言えるでしょう」
今回のプロジェクトでは、人が石炭の山に登って行う従来の方法では4時間前後かかっていた測量を、ドローンを使用して30分で完了することができました。これにより、85%の時間短縮につながりました。
PwC英国のドローンチームのリーダーであるエレイン・ホワイト(Elaine Whyte)は次のように述べています。
「棚卸監査においてドローンを活用するという初めての試みは、ドローンが幅広い業種で活用できるという、強力かつ新しい視野をもたらしてくれました。まずは鉱業や農業、林業など、アクセスが困難な地域に大規模な資産を保有する企業に、私たちのサービスを提供していきたいと考えています」