英語関連資格(TOEIC、TOEFL):公認会計士とシナジーのある資格



公認会計士の中には他資格の取得にチャレンジされる方も少なくありません。本項では、公認会計士が取得を目指す人気資格や公認会計士資格とシナジーのあると思われる資格について、転職市場での実際の評価について解説します。(評価は★から★★★★★の5段階とし、★★★★★を最高値とします。)

英語関連資格(TOEIC、TOEFL)

取得難度…点数による  転職市場での評価…点数による

日本経済における内需の緩やかな縮小やグローバル化の進展を受け、近年では日本企業の海外志向も非常に高まってきています。転職市場においても英語力の有無によって転職の可能性が大きく異なってくるなど、公認会計士のキャリア形成においても英語力アップは必須項目となりつつあります。そのような中、TOEICやTOEFLと言った英語関連試験の重要性も増していますが、これらはキャリアアップにどれくらいの影響があるのでしょうか。公認会計士にフォーカスして関して解説します。

概要・取得の際の注意点

  • 転職市場では英語力を図る指標としてTOEICやTOEFLの点数が利用される。
  • 英語力の評価は国際的にはTOEFLでの評価が一般的だが、日本の転職市場ではTOEICによる評価が一般的である。
  • ある程度の英語力を有していても海外での生活経験やビジネス経験がない場合は、英語力を客観的に示す指標としてTOEICやTOEFLを受験しておくことが必須である。(そうでなければ、採用側も英語力を評価しにくい。)
  • 海外での生活経験やビジネス経験がある場合でも、TOEICやTOEFLを取得しておいた方が無難である。(一部の日系グローバル企業では、採用の際にTOEICで一定の点数を取得していることを義務付けている場合もある。)
  • 英語力の目安は、履歴書に書く最低レベルでTOEIC700点相当が目安。
  • 英語力を必要とされる求人の場合はTOEIC800点相当以上が基準となることが多い。

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会計業界での英語

  • 会計業界においても英語力のアップは公認会計士が転職の可能性を広げる最も効果的な手法である。
  • 監査法人やFAS、投資銀行などでも国際案件やクロスボーダーディールの増加から、英語力を必要とする人材のニーズが高まっている。(英語力のない公認会計士の採用ニーズは低下する傾向にある。)
  • 一般事業会社においても、高年収のグローバル企業に転職するためにはTOEIC800点以上など一定の英語力が必要となりつつある。
  • 現状では、高い英語力を有する公認会計士は多くないため、その希少価値は高い。
  • 特に、監査法人ではビジネスで英語の読み書きは利用していてもビジネス英会話のチャンスは少ないため、ビジネス英会話が可能な公認会計士は少ない。そのため、ビジネス英会話が可能な公認会計士は転職市場で高い評価を得ることができる。
  • 逆に、英語力のない公認会計士は、英語力を必要としない求人に応募が集中するため競争が厳しくなる傾向にある。
  • 30歳くらいまでであれば、ビジネスでの英語使用経験がなくとも、TOEIC800点以上など一定の英語力を有していれば英語力が必要とされる求人にも応募することが可能である。(TOEIC800点以上を取得していると応募できる求人数が大きく増加する傾向にある。)
  • 30代中盤以降の年齢になると、TOEICの点数だけでなく、ビジネス実務での英語使用経験が必要とされる傾向にある。
  • ビジネスレベルの英語力がなくても、TOEICで一定の点数を取得していれば応募可能な求人が増えるため、英語が苦手な場合はまずはTOEICの点数を高めることが重要である。
  • TOEICで一定の点数が取得できたら、次はビジネスでの英語使用機会を増やすこと、英会話力をつけることがポイントである。

英語関連資格を取得して活躍する公認会計士の記事を読む

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【手塚佳彦/公認会計士ナビ編集長・株式会社ワイズアライアンス代表取締役CEO】 神戸大学卒業後、会計・税務・ファイナンス分野に特化した転職エージェントにて約10年勤務。東京、大阪、名古屋の3拠点にて人材紹介・転職支援、支社起ち上げ、事業企画等に従事。その後、グローバルネットワークに加盟するアドバイザリーファームにてWEB事業開発、採用・人材戦略を担当するなど、会計・税務・ファイナンス業界に精通。また、株式会社MisocaのアドバイザーとしてMisoca経営陣を創業期から支え、弥生へのEXITを支援するなどスタートアップ業界にも造詣が深い。 2013年10月、株式会社ワイズアライアンス設立、代表取締役CEO(Chief Executive Officer)就任、公認会計士ナビ編集長。

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